東アジア共同体

2019年2月19日 (火)

韓国は好戦国か

昨年1220日に自衛隊機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた件、韓国はそれを否定するばかりか、自衛隊機が低空飛行で威圧してきたなどと、被害者であるかのような発表をしてきた。これが、日本側アピールへの言い訳をしているように聞こえ、逆効果になったのではないかと思った。日本はその後あえて他の証拠で韓国を追い詰めるようなことを控えている。

今にも戦争が始まるのではないかと思った人がいたかも知れない。しかし、それは思い過ごしだろう。徴用工判決で同国憲法の尊重を重視する国、そこで戦争関連の条文(大統領権限などをのぞく)はどうなっているかを拾ってみた。ベトナム戦争に参戦した国とは思えないほど、なかなかの平和憲法だ。

――――――――――

第一章 総則

第五条[侵略的戦争の否認、国軍の誌名よび政治的中立] ① 大韓民国は、国際平和の維持に努め、侵略的戦争を否認する。

② 国軍は、国家の安全保障および国土防衛の神聖な義務を遂行することを使命とし、その政治的中立性は遵守される。

第二章 国民の権利および義務

第三九条[国防の義務] ⓵すべての国民は、法律の定めるところにより、国防の義務を負う。

② 何人も、兵役の義務の履行により、不利益な処遇を受けない。

第三章 国会

第六〇条 [条約・宣戦布告等についての同意] ⓵国会は、相互援助もしくは安全保障に関する条約、重要な国際組織に関する条約、友好通商航海条約、主権の制約に関する条約、講和条約、国家もしくは国民に重大な財政的負担を負わせる条約、または立法事項に関する条約の締結・批准についての同意権を有する。

② 国会は宣戦布告、国軍の外国への派遣または外国軍隊の大韓民国内における駐留についての回答権を有する。

 

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2019年2月18日 (月)

歴史、認識、感情の区別を

日露外交は、ミュンヘンで外相同士の会談が行われ、平和条約や北方領土問題が話合われたようだが進展する気配は全く見られなかった。留まるところを知らない最悪の状態が、日韓の間で続いているが、ロシアの方も日本の「歴史認識」を持ち出し譲らないようだ。

いずれも、日本の「歴史認識」のなさを声高に叫ひ、それが常套句になっている。しかし、日本側から相手の歴史認識を鋭く突く主張がなされたとは思えないし、マスコミの報道にも表れない。そこで「認識」とは何かを三省堂の大辞林で見た。

 物事を見分け、本質を理解し、正しく判断すること。また、そうする心のはたらき。 「経済機構を正しく-する」 「 -を新たにする」 「 -に欠ける」

 〘哲〙 〔英 cognition; ドイツ Erkenntnis〕 人間(主観)が事物(客観・対象)を認め、それとして知るはたらき。また、知りえた成果。感覚・知覚・直観・思考などの様式がある。知識。

ロシア語や韓国語でどう表現するのかは知らない。日本語の「認識」は、哲学的にいうと主観の領域に入るらしい。その前に「歴史」の二文字がつくが、これは客観的な真実、つまり「史実」のことといっていい。

日露それぞれの見解を例に取って見よう。

終戦の年の2月4日に米・英・ソの3国首脳がクリミア半島のヤルタで会談、米・英はソ連に日本への参戦をうながし、勝利すれば日本領の千島を奪取する約束をした。

日本は、日ソ不戦条約があるソ連の参戦も、ヤルタ会談の中身についても、知る立場になく、「認識」していなかった。また、726日の前記3国が発表したポツダム宣言を認識し、815日にはこれを受諾する玉音放送をした。ただし、その後にソ連軍が北方4島を軍事占領し、日本人を追い出したことまで予想はしていなかった。

しかし以上のいずれも、日本が認識していなくとも「歴史」である。このように、日本には日本の「歴史認識」があり、ロシアにはロシアの「歴史認識」がある。また、それぞれ「歴史」と「認識」を分けて、しっかり突き合わせ確認をする必要がある。

それをしないところに韓国の悲劇があり、すれちがいのまま解決のめどが立たない。従軍慰安婦も、徴用工いずれもそうだ。

「歴史」と「認識」のないところに「感情」だけがしこりとして残ってしまう。冷静に話し合う、ということは、その区別について考え、突き合わす勇気があるかどうかである。

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2019年2月16日 (土)

日韓、マスコミが時の氏神に

 最悪の方向に向かっている韓日関係は、歴史戦争を超え、国内法・国際法問題に飛び火し、北朝鮮の核をめぐる外交・安保の次元に広がりつつある。1次的な責任は韓国政府の教条的で無責任な外交行動にある。政府が非理性的な反日感情的でこじつけに近い要求を乱発し、韓国の外交的立場を困難なものにしている。また、最近生じている韓日間の確執は、日本の対韓外交が根本的に変わってきているためのものだ。韓国問題をめぐり、日本の外交関係者・政界関係者の間で起こっている深層部の変化に焦点を合わせて分析しなければならない。

 以上は、朝鮮日報読者権益保護委員会(委員長:趙舜衡〈チョ・スンヒョン〉元国会議員)が11日、定例会議を開き、先月の朝鮮日報の報道について議論した際の発言として「朝鮮日報(日本語版)」が伝えたものである。

 同紙は、韓国最大の発行部数誇り、日本で言えば読売新聞にあたるが記事内容は、保守とはいえ、政府への批判を明確にしており、朝日新聞的な「硬派」という感じもする。

 日本のマスコミには、韓国国会議長の発言や反日団体の工作・行動などがクローズアップされがちだが、韓国の識者は、見るところを見ているということと、日本の反応が予想を超えて大きいことに意外の感を抱いていることがわかる。

 「歴史認識」のかわりに「歴史戦争」という言葉を使っているが、これが問題なのである。日本側は「戦争」をしている気はない。ごくわずかな歴史修正主義者の存在は否定しないが、「感情」を持ち込んだ歴史は歴史ではない。したがって「戦争」をしている気はなかったのだ。

 これまでの約束ごとを次々と破っていく韓国側の度重なる攻勢を放置することは、国際的な誤解も招きかねないということから、日本側がけじめを示したということだ。

 「認識」でも「戦争」でもいい。両国間の差を埋めるために最大の力を発揮できるのは政府や政治機関・政治団体ではなく、マスコミであるという意識も持ってもらいたい。

 

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2019年2月12日 (火)

民主党政権⇒悪夢

angry安倍首相が10日の自民党大会で「悪夢のような民主党政権」と表現したことを、立憲会派の岡田克也氏が今日(12日)の予算委員会で撤回を要求したが、首相は「取り消さない」と拒否した。

選挙で政権交代したら、前大統領を懲役24年、罰金18億円相当の実刑判決にしたり、前最高裁長官を逮捕したりする。そして現国会議長が、「日本の天皇が元慰安婦と握手して謝れば解決する」などと国の最高権威者とは思えない、えげつないことをポンポン言う。

日本もどうやら、どっかの国に似てきたようだ。angry

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2019年2月 9日 (土)

「韓国」と「朝鮮」の違い

韓国独立運動311事件100周年が近づいた。戦後最悪といっていい日韓の緊張が続いている。そのほとんどは最近韓国側から持ち込まれたものだが、韓国側に言わせれば日本の不法支配がもたらしたもので、何度謝っても謝り足りない、歴史認識がないという理屈になっている。

双方の言い分は、韓国側に無理があるという意見が、ごく稀だが最近韓国紙にもみられるようになった。韓国憲法の前文には、311事件を契機に生まれた上海の亡命政権の法統を継ぐという宣言がある。仮にトランプ・金正恩のハノイ会談の進展があって南北統合の機運が高まるようなことがあれば、両国による反日キャンペーン競争になるのではないか、と書いたこともある。

311について南はともかく北朝鮮の評価がどうなのか。北は、金日成が同志を糾合して対日パルチザン戦争を起こし、ソ連軍と共に国境を突破して平壌に入城独立を果たした、という自負があるのに対し、韓国は日本の大戦敗北で連合国から突如与えられたものという迷いがあった。

したがって、併合前の「大韓帝国」から「大韓民国亡命臨時政府」をなかだちとして今日につながるという、北朝鮮とは違う建国の正統性が必要になってくる。

となれば、311を反日の材料として使う範囲を越え、その先一歩を誤ると北と半島における正統性で軋轢を生む理由にもなりかねない。日韓とは違う南北の血を血で洗う近親憎悪の歴史を繰り返してはならない。するとアンタッチャブルでいる方が無難かも知れない。

311に対する北のかかわり方を知りたいので本棚から朝鮮・韓国関連の本で材料を探してみた。残念ながらほとんどないのだ。その中で見つけだ記述の中で気がついたことを――。

アメリカのウィルソン大統領が提唱した「民族自決主義」が起爆剤となった。(中略)上海では呂運亭や金奎植らが、アメリカでは安昌浩や李承晩らが、韓国の独立を訴え、そして中国東北地方では金日成たちの抗日運動が展開していた。(金両基『物語韓国史』)

 1919年の事件当時、1912415日生まれの金日成は、まだ7歳に達していない。明らかに間違いだ。その後段に「東京の韓国人留学生の全員をソウルでの三・一独立運動に参加させるきっかけになった」とある。これを金達寿『朝鮮』では「彼ら(東京の留学生)は早くも二月八日に東京で朝鮮独立大会を開き、その多くのものは三・一の蜂起を準備するため急きょ帰国した」とあり、「全員」は誇張であろう。

 この両著で「韓国」と「朝鮮」の表現の違いをどう受けとるかを比べるとこういうことになる。

『物語韓国史』

一九一〇年八月二十二日、日本の統監寺内正毅と大韓帝国総理大臣李完用の二人は、韓日併合条約に調印する。(中略)奸計を見抜けず、李完用は売国奴としてその名を永久に記録されることになった。

また同時に、日本側では、朝鮮李王朝がそれまで500年も使っていた国名「朝鮮」を併合直前に「韓国」と改称したのをもとの朝鮮にもどす勅令を出した。これに対しては、次のように記す。

韓国(正式呼称は大韓帝国)または韓国人、韓国語という単語は、その日から天皇の名において朝鮮[人・語]に変えられ、それは劣等民族の呼称におきかえられていった。

『朝鮮』

(前略)朝鮮政府はいまはもうまったくその自主性を失い、これら日露のなすがままになっていたが、そんなふうでありながら、彼らはまた何のつもりであったのか、一八九七年国号を「大韓」と改め、国王を大韓光武皇帝と称した。何が大韓だといいたくなるが、それがいまや滅亡を前にして、こういう偏狭なセクト性と大看板とをもちだすということは一考に値する。

以上両著者とも在日朝鮮(韓国)人で、日本の大学を出ている。著述全体を読むと両基氏は韓国、達寿氏は北朝鮮にシンパシーを持つのかなと読める。同じ半島にあってこれだけの違いがあるのだ。歴史と共に、南北についても「認識」すべきことがたくさんある。

 

 

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2019年2月 3日 (日)

メルケルとチャーチル

 ドイツのメルケル首相が4日、5日二日間の日程で来日する。平和志向で影響力があるトップとして、塾頭が唯一尊敬し期待していた人だ。安倍首相と会うのは当然だが、天皇陛下と即位間近な皇太子とも面会する。

 皇室とは政治向きの話はできないだろうが、気脈は合うはずだ。短い日程の中で、単なる表敬訪問を越える意義を感じてしまう。

 そしてさらに、慶応大学で学生を前に講演をする。その彼女は、任期いっぱいつとめて再出馬しないそうだ。そこで思い出したのが、第2次大戦中イギリスの首相をつとめたウインストン・チャーチル卿だ。

 野に降りたチャーチルは、スイスのチューリッヒ大学で次のように演説した(小屋修一『欧州連合論』より)。

 『われわれが生きているこの時代に、平和を破壊し、人類の全ての未来に暗影を投じることなったあの恐るべき「民族の戦い」を二度も戦ったのは、この欧州においてであった。だが、欧州がこの不幸を癒すひとつの薬を用いるなら局面は一変し、欧州を短期間で今日のスイスのように、自由にして幸せな地に変容せしめ得る。そんな薬が存在する。その特効薬とは何か?それは欧州の家族を平和にかつ安全に生活させることができるように、再編成することである。つまり、一種の「欧州合衆国」を建設することである。その欧州一家復活の第一歩は、フランスとドイツの結合でなければならない』

 この演説が呼び水となり各国・各地に支援組織・期成同盟が生まれ政府や議会を動かして、EUの前身が生まれたことは知られている。

 さて、メルケルさん、第2のチャーチルになれるかどうか……(期待)lovely

 

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2019年1月22日 (火)

李承晩

戦前から日本の庶民が受信できる電波は、長波のラジオだけだった。戦後になってそのラジオで聞ける唯一の海外電波は韓国からの朝鮮語放送である。ダイヤルを回し周波数を合わせると、耳にタコができるほど「イース―マン……」という独特の抑揚のあるアナウンスを耳にする。

李承晩大統領のことだというのは、すぐにわかった。現在、日本で彼の名が出てくるのは李承晩(リショウバン)ラインぐらい、戦後、島根県竹島を韓国側に入れた国境線を独自に引いたことで出てくる名だ。

昨日の書き出しに使った韓国憲法序文真っ先に「三・一運動」と「四・一九民主理念」が書いてあり、建国の基礎に置いていることがわかる。その双方とも李承晩が大きくかかわっいている。

三・一運動は東京の留学生に始まり、京城で10万人もの犠牲者を出したといわれる独立に向けた民衆蜂起で、ここから日本の武断支配を改めさせるという効果も上がった。

その指導部の一部が上海に亡命政権を樹立、アメリカに亡命中の李承晩を大統領にしたが、これをアメリカに承認させることに失敗し、同志からも解任される。金達寿著『朝鮮』は、「内部的なアツレキをもおこして、いつとはなく自然消滅のかたちともなった」と表現している。

李承晩は日本敗戦から2か月後の45年10月に帰国した。そして米ソの対立が深まる中で48年7月20日、反共を唱える李承晩が最初の大統領に選出される。共産勢力が一掃された朝鮮戦争後、それだけでは李承晩流の強権・独裁が通用しなくなる。

民度の高まりが進み、自由や民主主義への要求が強まる中、反対派の検挙や暗殺など弾圧を強め、ついに学生や一般市民が大規模デモに立ち上がった。警察隊の発砲などで多数の死亡者を出し、アメリカからも見放されて、ついに2度目のアメリカ亡命を余儀なくされる。

これが四・一九民主革命で、三・一と共に憲法の冒頭にうたわれている事件だ。はっきりいって両方ともさえない話である。北朝鮮りの金日成について、伝説部分があるとしてもパルチザンとして日本と戦った、とかソ連軍とともに日本軍と戦い、主体性理論を国是とするというのに比べどうも見劣りがする。

半島内の偏狭なナショナリズムではなく、自由・人権・公正という世界に通用する価値観を堂々と押し出していくしかないのではないか。

 

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2019年1月21日 (月)

大韓民国

韓国の徴用工関連判決の理由に憲法違反があるというので同国憲法を調べてみた。前文(日本語訳)が「悠久なる歴史と伝統に輝くわが大韓国民は、三・一運動によって建立された大韓民国臨時政府の法統と四・一九民主理念を継承して……」で始まり、「一九四八年七月一二日に制定され、八次にわたって改正された憲法をここに国会決議を経て国民投票により改正する」で終わる。ほぼ5年に一度変えるとは日本と大違い。政権変更の度に変えているのかも知れないが、前文の書き出しに変更はないだろう。

今回は国名を取り上げてみる。朝鮮半島を考える上で重要なのだ。まず、韓国という国名に「大」をつけている点である。上記引用部分に「法統」という言葉があるがこれについての定説はないようだ。しかし、日韓併合直前まで「朝鮮」と称していたのを李王朝が「大韓帝国」に変更した法統を、民国に変えて引き継いでいると見ることができる。

現在国名に「大」をつけているのは世界で韓国だけ。かつては、大日本帝国があり、大英帝国があった。ただし英文表記する場合はついていない。

イギリスの正式国名は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国という。グレートブリテンはイングランド、スコットランド、ウェールズからなる一つの島をいうものであって、他で言う合衆国・連合国と同じだ。、グレートを大と訳し、偉大の意味にしてしまったのだろう。

大日本帝国憲法発布は1989年にさかのぼる。大の意味を「文明開化」と取り違えていたようだ。韓国も古代半島南部に散在していたいくつかの韓民族を統合し、国名に大をつけたという意味ではあるまい。もちろん半島全体をさす国名として「韓」を使うのは、有史以来初めてである。

仮に北朝鮮の存在を意識した上の国名採用だったとすれば、将来を見据えて考えておかなくてはならにない。さらに韓国人が最も気にする旧日本文化の残渣かあるとすれば、これも早く払拭しなければならない。韓国人も気がついてはいるだろうとは想像するが。

 

 

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2019年1月17日 (木)

中国はものぐさ経済

 中国の「人民網」ネット日本語版を見ていたら、これからの経済を漢字1字で表すと「」であり「ものぐさ」の経済になる、と書いてある。日本の「今年の漢字」と似ているが、世界を席巻する勢いを想像するわれわれのイメージとは大分違う。

 ネット取引や広域配送網など、額に汗する勤勉な労働の時代ではないと言いたいらしい。それなら塾頭の知識で「らいだ」。で漢字では忄に頼の「らい」と惰性の惰のはずだが、右端が頁でなく負となっている。

 そこで確かめるため、ネット辞書を引いてみた。ところが忄に頼の字がいくらやっても出てこない。思い違いだったか、と思って座右の三省堂『新漢和中辞典』を見た。ありました!、塾頭の思った通りの字が。

 意味は、おこたる、なまける、無気力とあり出典まで書いてある。ただし、読みはランダとなっていた。「懶」は読みがライで、意味は、にくむ、きらうとなっている。

 結局、正解は得られず。塾頭の調べ方が悪いのか、漢字の権威が落ちたのか後味の悪い記事となってしまった。

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2019年1月13日 (日)

徴用工問題と南北の差

徴用工問題で南北朝鮮両国の間に大きな違いがある。その違いが今日の毎日新聞(1/13・東京)で明らかになったが、それを正面から取り上げようとするマスコミや識者は見当たらない。これこそ問題の本質にかかわるポイントなのだ。

北朝鮮の李容浩外相が昨年12月、日本の植民地時代に徴用されるなどした朝鮮半島出身者の「強制動員」問題を日朝交渉で取り上げる用意があると、モンゴルを介して日本政府に伝えた。李氏は「日本が拉致問題にこだわり続けるなら、提起せざるを得ない」と警告していた。複数の日朝関係筋が12日、明らかにした。

(中略)内容は①日本はすでに死亡した拉致被害者や、北朝鮮に入国していない人物の返還を求めており、合理性を欠いている②日本がこれ以上こだわるなら、強制動員された840万人の朝鮮人の問題を取り上げざるを得ない――が柱。(後略)

本塾では、南北統一機運が高まれば、両国の反日競争が高まると指摘したことがある。しかし両国の建国の理念が違っており、韓国は、最高裁判決が示した韓国憲法による日韓併合違法論を根拠としているのに対し、北朝鮮の場合は「戦争被害」を前面に出す。

両者の理由付けに大きな差があるのは、両国間で「歴史認識」が必ずしも一致していないからで、日本は国際的に通用する歴史認識の確立をねらうしかない。それがないと、矮小化した感情論だけになって、有史以来続いた長い両岸関係が台無しになってしまう。

 

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