中国の民族差別
毎日新聞03/07によると、中国の習近平国家主席は5日、全国人民代表大会(全人代=国会)の内モンゴル自治区の分科会に出席し、標準中国語(漢語)の普及など「中華民族」の一体化を推進するよう指示した。
同自治区では昨秋、モンゴル語教育の縮小に対して、民族文化を抑圧する「同化」政策だと反発する抗議活動が起きていた。
新疆ウイグル自治区のウイグル族への人権弾圧についても、欧米諸国の批判が強まる中、習氏は自らの民族政策を正当化している。
中国には自治区がチベット、広西チワン族自治区を含め4つある。中国はかねてより自治区の健全な発展を期して保護育成政策をとってきたはずだ。
漢民族以外に、北朝鮮の外側に多く住む朝鮮族を異民族扱いし、双方の仲が良くないことはかねてからの常識になっつている。
習主席の上記のような政策は、必ず失敗し、中国の将来に禍根を残すことになるのではないか。
東南アジア、ASEAN10か国+日中韓3か国の共存共栄を提唱した時代から、インド・中国と太平洋に面した各国に台湾・香港を含めたAPEC(エイペック)で「全ての人々と未来の世代の繁栄のために、 2040年までに開かれたダイナミックで強靱かつ平和なアジア太平洋共同体とすること」を目指すとした雄大な構想に前向きだった時代があったことも忘れている。
習指示はそれとは真反対で、偏狭な政策の押し付けとなる。
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