東アジア共同体

2018年6月14日 (木)

拉致問題前進は?

  北朝鮮はこれまで日本政府に対し、拉致被害者12人の消息について「8人死亡、4人は入国していない」と主張し、「拉致は解決済み」との立場を取ってきた。萩生田自民党幹事長代行は「金委員長から『解決済み』という反応がなかったことは大きな前進だ」と言い、日朝の直接交渉による問題解決に期待を示した。

 下げ止まりとは言え、内閣支持率維持は風前のともしび。このさきは拉致問題解決にすがるしかない。しかし、米朝と違って奇跡を呼ぶ要素は皆無と言いたい。これについて北朝鮮の対応ををいくつか予測してみよう。

 解決済みとする人数と内容を一切変えない。

 これまでの発表を訂正し、死亡日時、原因だけを変更する。

 米軍戦死者同様、死亡者の遺骨送還努力だけを続ける。

 死亡人数の変更や新たな調査で帰還可能者があれば公表する。

 日本の調査団を受け入れる。

 核放棄や経済援助の行方を見極め④の帰還を実現させる。

 国交回復をもって問題解消をはかる。

①、②では安倍首相による日朝交渉不成立。③と⑦は党内がなっとくしないだろう。④が即時にできれば前進だが、問題先送りになりかねない。

⑤は核放棄の査察と全く性格が別である。金政権を全く信用しないということにつながり、北朝鮮の受け入れられることではない。

結局、④⑥⑦の組み合わせがぎりぎりの妥協点ということになるが、中味はトランプ・金会談に遠く及ばない。8月に予定するといっても、小泉・金正日会談再現にはほど遠いのが現状で、実現すら危うい。

事前協議が進む客観情勢がなく、安倍首相は焦っていると思われるが、残念ながらやはり「置いてけぼり」の結果しかなさそうである。

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2018年6月12日 (火)

米朝会談と年の差

シンガポール米朝首脳会談の当日だがまだ終わってない。戦争終結宣言が出せるかどうかということだが、戦争が始まったのが1950年、休戦会議は翌51年から始まり、53年に板門店で協定を結んだ。

金正恩の生年は伏されており、1984年頃とされる。そうすると生まれる30数年も前のできごとだ。対話の相手のトランプは45歳の頃。この二人は現在30数歳と72歳、親子ほども年が離れている。

文在寅、安倍晋三も5354年生まれだからその時代は知らない。そういった目で見ると、戦争当時からこれまでの時代の推移は、それほど大きな障害にならないと言うことか。

【追記】会談が終わって共同声明やトランプの記者会見があったが、これまで報じられているようなこと以上の具体的進展は出てこなかった。前宣伝が大きかっただけにやらない方がよかったという感じ。

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2018年6月10日 (日)

南北朝鮮の対日観

膨大な史料分析をもとに書かれた小倉紀蔵『朝鮮思想全史』ちくま新書、という本がある。米朝首脳会談を直前に控え、日本の対応をどうするかについて、参考になると思う記述がすくなくない。その一部を引用する。

朝鮮民主主義共和国という国家の思想の中核は、反帝国主義、反封建主義、反事大主義である。この思想は徹底しており、明確であり、揺るぎない。この国家自ら「唯一思想体系」といっているのだから、この国家においては多様な思想が許されてはいない。(中略)具体的な名称はチュチェ思想であるがその中味は右にあげたものである。

同書によると、北朝鮮の1992年4月の憲法改正で「マルクス・レーニン主義がこの国の指導理念である」という文言が消えている。指導理念はチュチェ思想に一本化された。

チュチェ思想は思想の回路が複雑ではあるが、結局は人民大衆が個となって自分独自の思考をうち立てることを遮断する。自主性・創造性・意識性を司っているのは「首領」ということになる。

マルクス・レーニン主義は捨てたものの、人民共和国という国名は残している。日本にあった帝国主義はどう形を変えても最大の敵であるが、日本の人民は区別して敵としないという思想・理念に変わりはない。この意見は、日中友好時代の周恩来と似ており、金日成以来の世襲首領が採用する可能性が高い。以下、続けて前掲書を引用する。

ちなみに韓国は共産主義的な階級史観を採らないので、中国や北朝鮮のような二分論はない。そのかわり韓国では、ごく一部の「良心的日本人」とそれ以外の外国人という道徳主義的な二分論を採る。「良心的日本人」とは、歴史に対して反省し、韓国の歴史観と同じか酷似した歴史観を持つ日本人のことをいう。

従軍慰安婦像など排他意識旺盛な上、自国の歴史を顧みようとしない韓国人から、「良心的」とは言われたくない。その点、「情」ではなく「理」を武器にしようという北朝鮮の方が近づきやすいのではないか、そんな意見が、TVのワイドニュース・ウオッチャーなどからも出るようになった。

しかし、日本には残念ながらそれを取り仕切れるような政治家が見あたらない。

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2018年6月 6日 (水)

拉致問題の不思議

「日本にとって最大の課題は拉致問題の解決である」というのが北朝鮮に対する安部首相の口ぐせだった。

北朝鮮はずーと「解決済み」で、変化していない。本当は未解決で、拘留されている人が存在、隠しているとすれば、北にとってそれがどんなメリットになるだろうか。かつて言われた「秘密がばれるから」とか「工作員教育に云々」などという理由は、もはや消滅しているはずだ。

隠し続けていても負担をますばかり。北も「人質だから、1人につき1億円」などとはいえないだろうし、日本も「拉致は金になる」と思わせるわけにもいかない。被害者家族や安部首相に悪いが、ゼロ回答しか考えられない。

こうなる前に、往来の自由が実現することにどうして注力しなかったか。トランプに頼むことで解決すると本当に思っていたのだろうか?。先のことを見通せない首相の責任が問われても仕方がない。

 日差し待つ 心裏切り 梅雨に入る

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2018年6月 4日 (月)

「最大限の圧力」はひっこめる

  北朝鮮の核武装問題は、6カ国(日米韓中露と北朝鮮)で決着をつけるのが最もいい、というのが本塾の持論であった。それから様々な変遷を経て、成果は不透明ながら12日にはトランプ・金正恩首脳会談の節目を迎えることになる。

アメリカのポチも、トランプがそういうのなら仕方がない。日米韓の外相会談の声明から北朝鮮に対する「最大限の圧力」という表現は抜くことにした。

トランプのいうように、1回の会談で「めでたしめでたし」となる可能性はたしかに薄い。核排除も屈辱的な案では金正恩が受けないということを、トランプが承知している。正恩に花を持たせても、その結果がアメリカにとって経済的にプラスになという「名」と「実」の双方を獲得するというのが目標で、中間選挙にも有利に働くだろう。

トランプは、北の体制維持を保証すると言っている。即時完全核廃棄という案は、金正恩が経済的圧力や国際的孤立を犠牲にしてまで進めてきた核開発を全面否定することになる。それは金正恩の面目を台なしにすることで、体制維持を最初から否定するのと同じだ。

かといって、北朝鮮に時間稼ぎをさせるばかりだという、日本や強硬派の意見もある。正恩の名誉を維持した上で早く核廃絶を実現する方法は、北朝鮮が核拡散穂防止条約に復帰し、更めて日本・韓国を含めた非核武装地域宣言をすることである。

ただしこの3国では、社会主義国1と自由主義国2になることや、この3国をひとくくりにするというのは、日韓併合時代の再現を思わせるので抵抗があるかも知れない。唯一の被爆国でありながら、核廃絶条約反対のアメリカにおもねって加入をためらい、原発廃止にも消極的な安部政権も反対だろう。

それならば、アメリカ・中国・ロシアの核保有国を加えて非核地帯条約を結べばいい。こうしてIAEAの査察を受け入れることにより、核を持つことも、核で攻撃されることも防ぐことができる。

この案にアメリカが反対するだろうというのは妄想である。アメリカは、日本が北朝鮮や中国の脅威を理由に核武装を進めたり、プルトニウムの再処理ができずに膨大な量を保有することに危惧の念を抱いている。東アジアの安定はアメリカだけではなく、世界が歓迎する。

世界は冷戦終結後何度目かの大きな変革時期を迎えている。日本も手みやげ持参の小手先外交から脱皮し、蚊帳の外などと言われないようにしなくてはならない。北朝鮮問題はそのいい機会であったが、安部首相のもとでは無理であろう。

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2018年5月26日 (土)

米朝会談の行方

米朝会談混迷の裏に次のようなことが抜けているのではないか。

 文在寅・金正恩南北両首脳の願いは分断に終止符を打ち、民族統一の実をあげることである。

 分断の原因は、米・日・ソ連・英国それぞれにあるが、38度線を境に70年もそのままというのは、朝鮮戦争の停戦協定があるだけで、いまだに米朝の敵対関係が存続しているということにある。金正恩はその解消のため、対米交渉成立が第一歩と見ている。

 ①、②を実現する上で核が支障となるなら、北の主権を侵さない形で解消させればいい。北は、朝鮮戦争でアメリカと互角に戦ったという意識があり、屈辱的な要求には反発する。

 北が韓国民に向けて核攻撃する理由が無く韓国民もそれを信じている。むしろ世界超大国と肩を並べるだけの軍事能力を持てる民族であることに、誇りを感じている向きさえいる。

 南北共に直ちに南北合併するのではなく、2制度体制維持のままの連合国または共同体を目指していると思われる。その場合、韓国の経済力と北の軍事能力でバランスをとるという立場から、北が核能力のすべてを放棄するとは考えられない。

 アメリカはリビア方式やイラク方式はとらないといっているが、イランの核合意問題で合意各国の反対を押し切って合意を破棄した。アメリカの北への強硬姿勢の裏にユダヤロビーを感じざるを得ない。

 在韓米軍は韓国人から好まれていないし、米軍側も米韓同盟が維持されれば撤退にそれほどの問題はない。機動力はグァムからの空母派遣で足りる。むしろ海兵隊などを残留させることの方が危険である。他方、米軍費用負担増額のねらいがあることも隠さない。これは日本も同様な立場にある

 は文在寅から北に使えるカードの一つだが、日本や米タカ派の圧力で簡単には使えない。

 以上についてそれぞれ落としどころはあるはずだが、金正恩、トランプ会談に期待するのはチョット無理だ。今聞いたニュースでは、6月12日のシンガポール会談、ツイッターでまた「やる」と言いだしたようだ。

 マスコミでは「揺さぶり」と評するが、金正恩の体重ではそう簡単に揺さぶれないのでは(笑)。

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2018年5月16日 (水)

朝鮮のナショナリズム獲得

429日に「日・朝間の序列争い(遣唐使)」という題で書いている。中国(唐)から見れば日本は朝貢国扱いだが、遣唐使が朝鮮(新羅)と序列が逆になっていると抗議、訂正させたという内容だ。

これは、平安時代の話だが、それよりずっと前の飛鳥時代、随に向けて「日出ずる国の天子日没する国の天子に書を致す」という文書を出して煬帝を怒らすなど、日本は古代からアイデンティティに裏付けされたナショナリズムを確立させていた。

お隣朝鮮では金・文の南北首脳が板門店で電撃的に会談し、民族統一を夢見る高揚感に沸き立っている。不思議に思うかも知れないが、朝鮮民族にはこれまで、「ナショナリズム」が存在しなかったのだ。

北にしろ南にしろ激しい自己主張、プロパガンダは、日頃の映像などでおなじみだ。しかし、これは南北が分断し、北は金日成将軍の態勢確立、南は朴正熙大統領が経済建て直しに成功してから始まった。南北双方の政権が内外に向けて、民族の代表を競い合っているようにも見える。

これはナショナリズムではない。北はアメリカとの戦争状態終結の直接交渉実現、南は反日と経済外交の進展をいう。朴正熙はナショナリズムを持てなかった朝鮮の歴史を『国家と革命と私』(原著1963年、鄭大均『韓国のナショナリズム』所載)の中で次のように総括している。

わが五千年の歴史は、ひと言でいって、退嬰と粗雑と沈滞の連続史であった。いつの時代に辺境を越え他を支配したことがあり、どこに海外の文物を広く求めて民族社会の改革を試みてみたことがあり、統一天下の威勢をもって民族国家の威勢を外に誇示したことがあり、特有の産業と文化で独自の自主性を発揚したことがあっただろうか。

いつも強大国に押され、盲目的に外交文化に同化したり、原始的な産業の枠からただの一寸も出られなかったし、せいぜい同胞相争のためやすらかな日がなかっただけで、結局、怠惰、安逸、日和見主義に示される小児病的な封建社会の一つの縮図にすぎなかった。

これは塾頭の歴史観とおおむね一致する。ある意味で非常に気の毒なのだ――という言い方をすると、朝鮮人の自尊心を傷つけることになり、慰安婦像問題など黙視して勝手にさせればいいなどとは考えず、しっかりと抗議するのが礼儀だ。

中国と韓国を旅行すると、中国は店の看板をはじめ、あらゆる所漢字標識。字体が違っても8~9割は意味がわかるので親しめる。ところが韓国はハングル英語併記はあっても日本語、中国語併記はまずない。

朝鮮民族以外はハングルを読めない。読めたとしても音標文字なので韓国語を知らないと解釈できない。今は改善されているかも知れないが気になる点だ。

「倭色用語(ウエセクヨンゴ)」排斥、つまり言葉狩りは南北競って進められた。日本人は韓国語を知らないが、朝鮮人は多くの日本語を知っている。日本統治下にあり、教育されたこともあるが、漢字で表現される近代用語はもとより、日本語は文化として深く浸透していたのを無くしようという運動だ。

しかし、前述の「用語=ヨンゴ」は排斥できずに残っている。無理をすると、どうしても別な事柄をあげ「反日」推進になってしまう。韓国が独立を得たとき、手放しでこれを喜んだ群衆が、集まるだけでは表現しきれない、何か歌を歌おうという声が中から起こった。しかし適当な歌がみつからない。そこで自然にでたのが、日本の愛国行進曲、♪見よ東海の空明けて……で、唱和の輪が広がったという。(前掲書)

お互いの違いを認め合い、進んでいる点には尊敬を払い、礼節を尽くすという相互関係は、少なくとも明治維新まではあったのだ。日本が統一に関与するべきではないが、相互の関係についてもつと知識をもつべきだ。

南北朝鮮がかつて持てなかったナショナリズムを手にするまたとない機会を得たのだ。つまり、国の形を決める文化問題だ。トランプがどれほど朝鮮について知識があるか不明だが、中国は五千年のつきあいがバックをなしている。

アメリカの軍事的観点による対処や日本の対話と圧力、拉致問題優先は、民族のナショナリズム、アイデンティティ確立という半島の文化の問題でもあり、かみ合っていない。隣国である日本が蚊帳の外である点は、そういった認識を無視しているからである。

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2018年4月28日 (土)

南北首脳会談雑感

「歴史的」、まあそういえばそうだ。世界のメディアを占領した格好に持っていったのは成功だった。日本の新聞を見ると、1面トップも他の特集面の大活字見出しから社説に到るまで「非核化」だ。

ところが、発表された声明文を読むと、非核化などなかなか出てこない。最後の項まで行ってちょっと触れただけなのだ。その大部分は、70年も分断されていた民族の融和・統合という悲願を、この会談を機に大きく踏みだそうという決意である。当塾は最初から北のねらいはこれだ、と踏んでいたので歓迎する。

戦争状態終結のために、これから米韓北の3国または中国を加えた4国で協議をしようともいっている。つまり6カ国協議を否定し、日本と、入れるとややこしくなるロシアは排除しようということだ。

日本政府の反応は制裁で屈服させるの一本槍だったので、苦し紛れの歓迎をしているように見える。中には、この先拉致問題も進展するのではないかなどという寝ぼけた観測をする向きもある。

今回の声明で拉致に触れていないのは当然で、両首脳の頭の片隅にもないことだ。韓国でこの会談の結果に疑念を抱いているのは、30台以下の若年層と右派に多く、過去をよく知る高年層ほど大歓迎だという。

そうか。小学校の学友だった朴君、金君、李君も塾頭と考えは同じなんだ。懐疑派の諸君はいう。「どうせ約束は反故にされる。だまされるな」と。

金正恩は、世襲の独裁者に違いない。両首脳は、文大統領、金労働党委員長と敬称が違う。これにどれだけの人が気をつけているだろうか。体制の違いだが北の年度施政方針は党による人民大会で決定する。緊急を要する方針の変更や細部については、中央委員会がこれに変わるが、国民はこの方針に沿って行動し一致団結する。

従って金正恩が勝手にこれを変えることはできない。今回の行動の大筋は、機関決定を受けたものだ。それを裏切ったら国が成り立たなくなる。規律と統制は北の売り物である。日本やアメリカが信頼できない人を、どうして文大統領が信頼するのだろうか。

安倍首相の東アジア外交感覚は、出だしから大きな踏み違いがある。トランプでさえ金正恩を評価している(当てにはならないが)。信頼のないところには外交はない。あたりまえのことではないか。

どうして、日本と半島を含めた「東アジア非各地帯宣言」をし、どこからも核ミサイル攻撃を受けないような働きかけができなかったか、日本の政治の貧困さを改めて痛感する。

 

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2018年4月20日 (金)

蚊帳の外、日本

前々回のエントリーは「半島とのつきあい方」をテーマにした。安倍首相が米トランプ大統領と会談し、北朝鮮への制裁圧力を弱めないこと、核の放棄を2020年までに実現させること、日本が射程に入る中短距離ミサイルも廃棄させることを、拉致問題と合わせて米朝トップ会談のテーマにするよう申し入れた、

大統領は了承したと伝えられているが実現させるとは言っていない。会談の成果が見込めないようならば会談そのものを中止するようなことも言っている。金正恩がアメリカと会談を望んでいる理由は、朝鮮戦争で対敵したアメリカと休戦協定があるだけで、法的には戦争状態のままになっているからだ。

これを半世紀ぶりに解消、平和条約を結びたいということである。アメリカの傀儡政権であった李承晩の軍隊と、米兵が出撃した基地や軍事物資を提供し、米軍の要請で掃海艇を派遣した日本は、戦争当事者ではないものの仮想敵国になる。

北朝鮮は、戦争に負けたとは思っていない。あくまでも対等な立場で対米交渉にのぞみたいと思っている。だから一方的に武装解除をする理由は全くない。核拡散防止条約(NPT)加盟国に復帰して核兵器を凍結することがあっても、すべてを放棄するとは考えられない。

民族統一の悲願を共にする韓国・文政権との話し合いはともかく、当事者ではない日本に、とやかく言われる筋合いは全くないのである。一方、蚊帳の外にいる日本の代弁をしてメリットが無ければ、トランプから無視されても文句の言いようがない。

前にも書いたが、朝鮮人は日本敗戦後、当初南北という境界を意識せず独立に向けて動き出した。それを阻止したのがアメリカである。自らの国の将来について、アメリカであろうと中国であろうとソ連であろうと、どこからも指図を受けるいわれはない。

悲願であったその機会が現実性を帯びた形でようやく目の前に現れ始めた。それが一番わかっていないのが、日本の政府なのである。

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2018年4月18日 (水)

半島とのつきあい方

我が国とお隣、韓国・朝鮮の共通点は何か。古代は別として意外に少ないと言うより、直近では違いの方が目立っている。江戸時代には、鎖国政策、官学としての朱子学(儒教)や、身分制(士農工商と両班)などの共通点もあった。

遊女の文化、花魁(おいらん)と妓生(キーセン)は、日本が一足早く消えるが、残滓が残っていないと言い切れない。財務事務次官の、「商売人との言葉遊びならいい」などというような発想がそれだ。

朝鮮・韓国は漢字を捨てたが、日本はそれを通じて3000年の大陸・半島との往来があった。近隣外交は、その経験を生かすという視点に立つべきだ。

安倍首相は、朝鮮半島とのつきあい方で、トランプ米大統領と相談するそうだ。しかし、アメリカのポチと称される彼に、そんな器量があるとはとても思えない。違いの強調に終始し、むしろ恐ろしいという感じすらする。   

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