散策

2020年6月25日 (木)

閑地

 永井荷風の随筆で代表作として「日和下駄」は欠かせない。その中に「閑地(あきち)」という章がある。

 市中の散歩に際して丁度前章に述べた路地と同じような興味を感ぜしむるものが最(も)う一つある。それは閑地である。市中繁華なる街路の間に夕顔昼顔露草車前草(おおばこ)なぞいう雑草の花を見る閑地である。

 閑地は元よりその時と場所とを限らず偶然に出来るもの故われわれは市内の如何なる処に如何なる閑地があるかは地面師ならぬ限り予めこれを知ることが出来ない。唯その場に通りかかって始めてこれを見るのみである。(後略、『荷風随筆集(上)』岩波文庫)

 この近所では、数軒分以上の面積があれば、建売会社が同一パターンの木造プレハブを建てて分譲するか、道路面に駐車スペースを持った近代的賃貸アパートにして閑地を解消するケースがよく見られる。

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 しかし、写真のような戸建て1軒のスペースのところはいつまでも残っている。このところ、コロナのせいでオンラインによる在宅勤務が普及し、これが普遍化する傾向があって、仕事コーナーを持つ特化した郊外の戸建が注目されるようになったという。

 そうすると、こういった閑地もやがて回転するようになるかもしれない。

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2020年6月10日 (水)

紫陽花

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 「アジサイ」を漢字で書くと「紫」という字が入り、梅雨時の花ということで、なんとなく地味な感じがするが一方で「陽」の字も入る。

 1本の枝の花の集まりは、華やかな桜を優に上回る。(ここで「枝」と書こうか「茎」と書こうか迷ったが、分類すると「低木落葉樹」に入り「枝」が正しいようだ)

 今日快晴の東京、予報では明日からは梅雨前線にかかり、ずーっとお日さまマークがなくなる。

 「陽」のアジサイが撮れるのは、今日しかなさそう。

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2020年6月 4日 (木)

東京アラート

       ♪  通りゃんせ 通りゃんせ

 ここはどこの 細道じゃ

 天神様の 細道じゃ

 どうか通して下しゃんせ

 御用ない者 通しゃせぬ

 この子の七つのお祝いに

 お札をおさめに参ります

 行はよいよい帰りはこわい

 怖いながらも 通りゃんせ

 通りゃんせ

 この歌と遊び、今でもあるのかなあ 学校へゆけず公園で遊ぶ児童に、そんな姿は見かけない。小池都知事も多分知らないだろう。

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2020年4月26日 (日)

初鰹

目には青葉 山ほととぎす 初がつほ

                   山口 素堂

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2020年4月23日 (木)

曲線道路

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 かつて学校の運動場やサッカー場のあったところを住宅団地化する開発が進んでいる。見ると敷地内の道路をゆるやかに曲線化している。

 いろいろのメリットがあるのだろう。

 道路側を庭とし、造園や緑化のための敷地とする。家屋の画一感を防ぐ。道路の角にできる使えない土地が活かせる。車のスピードがおさえられ、飛び出し事故などが防げるなどのほか、人間が本来接してきた自然の姿に、より近づけようとする努力、といえばやや大げさか。

 近くに、50年以上前に造成された碁盤目道路の団地が多数存在する。木造家屋は建て替え時期になるが、一括再開発するところ、そうでないところいろいろである。

 都心の高層マンションがスラム化しかねない、ということと似た現象があるわけだが、曲線道路の団地は、その心配がすくないということになりそうだ。

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2020年4月 9日 (木)

花のプライド

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 名残の八重桜の写真を撮りに行ったが、途中での公園で、勢いがよく、鮮やかな野草を目にしたので、これをカメラに入れた。

 図鑑で調たところ、ツメ草の一種のように見えたがよくわからない。青空を背にした八重桜も見事だったが、単調なのでこの方を採用した。

 花は花。野草と決めつけるのは、差別である。

 

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2020年3月24日 (火)

陽光桜(ヨウコウザクラ)

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 近所のジュンサイ池に数本咲く。ピンクがソメイヨシノより濃く、花の時期も長い。バックが緑だったり水だったりするとよく映えるので美しい。

 第2次世界大戦中に学校教員であった高岡正明氏が、戦死した生徒たちの冥福を祈って各地に桜を贈ることを思い立って、環境適応能力が強いサクラを作出すべく、寒さに強いアマギヨシノ と台湾原産の暑さに強いカンヒザクラを交雑させて誕生させた。

いわば「反戦桜」である。

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2020年1月 8日 (水)

横断歩道は危険?

 学校の交通安全指導に、「信号のある交差点で左右を確認したうえ横断歩道を渡りましょう」とする啓蒙活動を、千葉市などがポスターを作って普及を図るという。

 塾頭は、近所を散歩するとき、見通しのいい場所では、なるべく信号も横断歩道もない場所を選び左右を見ながら渡る。

 なぜならば、信号のある交差点では、停車している車に追突し、押し出されたり跳ね飛ばされたりする車による巻き添えや、交差点の信号無視、右折車の暴走などによる事故が頻発しているからだ。信号のない直線道路横断の方がズーっと安全に思う。

 その筋による歩行者の指導より、人間優先の徹底と、道路や車の安全対策の方を先にしなければ……。

 イランのイラク米軍基地に向けたミサイル攻撃が始まった。(01/08/10:26記)。これも道路横断の機微を応用してほしい。

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2020年1月 1日 (水)

2020謹賀新年

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今年から日本郵便の年賀状をやめました。

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2019年12月30日 (月)

残照公園

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 晦日まえに残照を浴びる平和な公園。

 ここは「里見公園」といって、鎌倉時代、房総の勇将里見氏と北条氏が戦った古戦場跡である。明治以降は、陸軍が一帯を占拠、ここには陸軍病院が置かれた。

 公園に隣接する県有地に、陸軍創設当時の煉瓦造建物が現存し、文化財として保護すべきだという市民運動のあることはすでに記事にしている。このあたりは、大戦後は戦争も軍隊もまったく忘却の彼方に追いやられてしまった。

 今はやりの、「行政の怠慢」にならないようにしてもらいたい。

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