エッセイ

2017年11月11日 (土)

今日は何の日

11月11日。中国では独身者の日で、独身者への街中割引セールに沸いているそうだ。1111。2や3でなく1並びで単身者の日というわけか。テレビ取材に姑娘、「シアワセ」――。

日本は何の日?(高齢者)介護の日だとさ。まさか1並びは「単身者世帯」介護の意ではないだろうな。安売りもなく、この先年金目減りの厚生行政。

高齢者独言、「不幸」。

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2017年11月 9日 (木)

芥川龍之介&スマホ

芥川龍之介といえば、我々にとっても伝説中の大文豪だが、彼は12歳の頃から図書館で馬琴・三馬・一九などの江戸文学、紅葉や鏡花や蘆花などの明治文学にふれ、18歳のときには、一葉、露伴、緑雨、樗牛、桂月などに接したという。

また、同じ頃、独歩、漱石、鴎外などを愛読し、外国文学では英訳本でイプセン、フランス、メリメ、ドーデ、ツルゲネーフなども読んだ。ほかにゴーチェ、バルザック、ゴンクール兄弟、フローベル、モーパッサン、スタンダール、ベルレース、ボージレール、ハウプトマン、ストリンドベリ。

ロシア文学ではトルストイ、ドストエフスキー、英米作家にはショー、ワイルド、ポー。また思想家としてはショーペンハウアー、ニーチェ、オイケンなど。以上の書名は『人物日本の歴史』読売新聞社があげているものだ。

小さいときから漢文が得意とされており、四書五経の類だけでなく、和漢の小説にも親しんでいた。これが後の「羅生門」などの作品に生かされている。

なんとすさまじい読書欲、この旺盛さはどこからきているのだろう。若い人の活字離れが言われる今では想像できない。そのどん欲さが後年の自殺につながったのだろうか。

社会主義が勢いを増し、ロシア革命の頃だ。思想と文学、好奇心・あこがれ、或いは美への探求、または知識欲……。想像の範囲を超える。

彼のツールはもっぱら図書館だ。本屋から「蔵書を減らせ」などと言われている今の時代、若者の情報・知識の源泉は、総スマホ時代に変わった。SNSからは、第二の芥川龍之介は生まれそうにもない。(嘆)

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2017年10月29日 (日)

♪お国のために

♪肩を並べて兄さんと
今日も学校へ行けるのも
兵隊さんのおかげです
お国のために
お国のために戦った
兵隊さんのおかげです

記憶に間違いがないか、検索で確かめたところ、昭和14年朝日新聞の公募で当選した歌詞だった。school fuji

  小学校1年の国語教科書(読本)には、最初の方に「ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」が出てくる。

前段の歌詞は、「お国」と「兵隊さん」が繰り返される。兵隊さんあってのお国という強調は2番、3番も同じ。

安倍内閣は選挙に圧勝、改憲に前のめり。まさか、朝日新聞が公募はしないでしょうね。

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2017年9月 7日 (木)

エアコン試運転×

 我が家の古いエアコン、電気消費量節約と、ウイングが動かなくなったほか温度設定など性能にやや疑問が出てきたので買い換えを検討した。シーズンオフ寸前に買えば安いというので、先月末に入れ替えが実現。

 ところが、すでに一週間以上たっても涼しすぎて試運転も稼働もできずに眠っている。

 江戸小話にこんなのがある。

 「夏の浴衣は冬買えば安い」と聞いた三太郎。「明るいうちに蝋燭を買いに行ったが、ちっとも安くならなかった」と大家に文句を言いに行った……。

 ここしばらくは試運転がなさそう、初運転が暖房になれば、今様三太郎再現。

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2017年8月14日 (月)

1000字

小学生の頃、1000字の宿題というのがあった。漢字を1000字、ノートに書いて提出する。同じ文字を20回ずつ50種類書いてもいい。けっこう苦痛だった記憶がある。

このブログも、1回で原則1000字未満を心がけている。それは、読みやすい図書は、小見出しひとつをおおむね1000字以内におさめていることを、体験として知っていたからだ。

ある心理学の本を読んでいたら、人間が自分の全能力をあげて一つのことに集中できるのは、およそ3分間とある。将棋のプロなどのような「長考」になれた人でも、3分ほどもたつと思考の「ムダ弾」が殖え堂々めぐりになるそうだ。

なるほど。約1000字を読む時間を計ってみたら3分前後。やっぱり合っている。この文は3分の1程度に過ぎないが、書くのに必要な時間は10倍ではとても足りない。遅筆で有名な故・井上ひさし旧宅が近所にあるからかな。σ(^^)

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2017年8月12日 (土)

うたかた

「うたかた」は、通常「うたかたの夢」などとして使われるが「あわ」すなわち泡沫の意味である。「仕事師内閣」ができたそうだが、早くもうたかた大臣のいることも露呈した。日本の古典文学の書き出しを二つあげ、もののあわれを味わうことにする。

方丈記
 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつかつ結びて、久しくもとどまりたるためしなし。

平家物語
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからずただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

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2017年8月 2日 (水)

女性の容姿雑感

アメリカのトランプ大統領が、フランスの大統領夫人に「スタイルがいいですね。美しい」と声をかけ、欧米のメディアがいっせいに批判した。日本では稲田前防衛相が離任式に頭髪を短く切って出席した。

監督不行届を理由に引責辞任した大臣。自衛隊や省内では、当然辞退するものと思っていたらしいが、慣例上一応声をかけてみたら、得々として服装もあらためてのご参列。やはりわかっていないようだ。

「髪を切って」は、男なら「頭を丸めて」が詫びの印となる。しかし、離任式でお詫びの言葉は一切なく、満面の笑みを浮かべる場面を幾度も見せた。髪を切ったのはお詫びではないことが明らかである。

日本のメディアもこれをファッションの一環として叩く向きがあった。塾頭は、施政や発言・行動ではなく、ことに女性の場合は容姿などを批判の対象とするべきではないと信ずる。ただし、言論の自由・内心の自由は公共の福祉を害さない限り守られなければならない。

「目はばっちりと色白で小さな口もと愛らしい」。ただし気まぐれでどこへいくのかわからない。前半は昔の童謡「私の人形」の歌詞だが、来日するかどうかがわからない台風5号の話だ。

アメリカでは、台風やハリケーンに女性の名を付ける。日本占領時、米軍は番号ではなくカスリーンとかキテイなどと命名、日本もそれに従った。もちろん蔑視でも差別でもない。自然現象に親しみを込めた発想だろう。暴威をふるっておそれられることもあるが、恵みの雨をもたらすこともある。

「女ならでは夜の明けぬ国」。これが本来の日本の姿である。「容姿雑感」もあらぬ方に行ってしまった。

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2017年7月27日 (木)

すさまじきもの

「春は曙……」は、平安時代の女流文学の代表作品・清少納言による「枕草子」初段の書き出しである。「すさまじきもの」は第25段に出てくる。

「すまじきものは宮仕え」というのはよく聞く。「さ」の一字が加わっただけで似ているため、枕草子にありそうだが、これは無関係。気の強い彼女は、むしろ宮廷生活を謳歌していたようなところが、他の段からうかがわれる。

「すさまじきもの」は、こんな調子だ。

まさまじきもの 昼ほゆる犬。……牛死にたる牛飼。……火おこさぬ炭櫃――。

すさまじきもの、の意味は、興ざめするものとか、面白くないものと解釈されているが、漢字で書くと「凄まじい」ではなく、気が荒(スサ)む「荒まじい」で心にそぐわない、腑に落ちない、場違いなという、より強い含みがありそうだ。

彼女が今生きていたらこんなことになる。

すさまじきもの
・閲兵のハイヒール
・「それはですね……」と「まさに……」で説く首相口癖
・月桂冠よりお金が尊い炎天下オリンピック

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2017年7月21日 (金)

真相と逆相

  政府関係者
 
 1年もたっていないのに本人の行動に「記憶がない」人たちが、他人の「思い違い」ならよく覚えている。(塾頭)

 

本田宗一郎
 
 社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。要するに命令系統をはっきりさせる記号に過ぎない。(『座右の銘1300』宝島社・以下同じ)

 

岡本太郎
 
 食えなけりゃ食えなくても、と覚悟すればいいんだ。それが第一歩だ。その方が面白い。

 

マキャヴェッリ

変革というのは、一つ起こると、必ず次の変革を呼ぶようにできているものである。

 

星新一
 人間とは、どいつもこいつも、いよいよとなると、けちな願いしかしないものだ。

 

トマス・モア
戦争は畜類がするにふさわしい仕事だ。しかしどんな畜類も、人間ほど戦争をするものはない。

 

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2017年7月 7日 (金)

年号

今日は、2017年7月7日。普通の年なら七夕だが、今年は7が三つならぶ。トランプゲームなら7ならべ、七を三つ重ねれば俗字で「喜」が浮かぶ。

塾頭は元号が苦手で、今年が平成何年かパッと出てこない。歴史に親しむ上では、西暦の方が何年前かがわかりやすい。考古学とか世界史との関連を言うときは~世紀をよく使うが西暦600年代が6世紀ではなく、1を足して7世紀であることに気をつけなくてはならない。紀元前○世紀も同じである。

そもそも元号は、日本の敗戦で法的根拠がなくなり、1979年(昭和54年)6月6日、昭和天皇のなくなる10年前に「元号法」として成立したもので、満場一致ではなかった。

新聞は、産経などを除きほとんどが西暦を優先している。元号をかたくなに守り続けているのが役所である。確定申告は年、提出期限は年度となるため、それでなくても弱い塾頭の頭は大混乱になる。

この記事は、朝方投稿しようと思ったが夕方になってしまった。

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