エッセイ

2017年9月 7日 (木)

エアコン試運転×

 我が家の古いエアコン、電気消費量節約と、ウイングが動かなくなったほか温度設定など性能にやや疑問が出てきたので買い換えを検討した。シーズンオフ寸前に買えば安いというので、先月末に入れ替えが実現。

 ところが、すでに一週間以上たっても涼しすぎて試運転も稼働もできずに眠っている。

 江戸小話にこんなのがある。

 「夏の浴衣は冬買えば安い」と聞いた三太郎。「明るいうちに蝋燭を買いに行ったが、ちっとも安くならなかった」と大家に文句を言いに行った……。

 ここしばらくは試運転がなさそう、初運転が暖房になれば、今様三太郎再現。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年8月14日 (月)

1000字

小学生の頃、1000字の宿題というのがあった。漢字を1000字、ノートに書いて提出する。同じ文字を20回ずつ50種類書いてもいい。けっこう苦痛だった記憶がある。

このブログも、1回で原則1000字未満を心がけている。それは、読みやすい図書は、小見出しひとつをおおむね1000字以内におさめていることを、体験として知っていたからだ。

ある心理学の本を読んでいたら、人間が自分の全能力をあげて一つのことに集中できるのは、およそ3分間とある。将棋のプロなどのような「長考」になれた人でも、3分ほどもたつと思考の「ムダ弾」が殖え堂々めぐりになるそうだ。

なるほど。約1000字を読む時間を計ってみたら3分前後。やっぱり合っている。この文は3分の1程度に過ぎないが、書くのに必要な時間は10倍ではとても足りない。遅筆で有名な故・井上ひさし旧宅が近所にあるからかな。σ(^^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月12日 (土)

うたかた

「うたかた」は、通常「うたかたの夢」などとして使われるが「あわ」すなわち泡沫の意味である。「仕事師内閣」ができたそうだが、早くもうたかた大臣のいることも露呈した。日本の古典文学の書き出しを二つあげ、もののあわれを味わうことにする。

方丈記
 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつかつ結びて、久しくもとどまりたるためしなし。

平家物語
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからずただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月 2日 (水)

女性の容姿雑感

アメリカのトランプ大統領が、フランスの大統領夫人に「スタイルがいいですね。美しい」と声をかけ、欧米のメディアがいっせいに批判した。日本では稲田前防衛相が離任式に頭髪を短く切って出席した。

監督不行届を理由に引責辞任した大臣。自衛隊や省内では、当然辞退するものと思っていたらしいが、慣例上一応声をかけてみたら、得々として服装もあらためてのご参列。やはりわかっていないようだ。

「髪を切って」は、男なら「頭を丸めて」が詫びの印となる。しかし、離任式でお詫びの言葉は一切なく、満面の笑みを浮かべる場面を幾度も見せた。髪を切ったのはお詫びではないことが明らかである。

日本のメディアもこれをファッションの一環として叩く向きがあった。塾頭は、施政や発言・行動ではなく、ことに女性の場合は容姿などを批判の対象とするべきではないと信ずる。ただし、言論の自由・内心の自由は公共の福祉を害さない限り守られなければならない。

「目はばっちりと色白で小さな口もと愛らしい」。ただし気まぐれでどこへいくのかわからない。前半は昔の童謡「私の人形」の歌詞だが、来日するかどうかがわからない台風5号の話だ。

アメリカでは、台風やハリケーンに女性の名を付ける。日本占領時、米軍は番号ではなくカスリーンとかキテイなどと命名、日本もそれに従った。もちろん蔑視でも差別でもない。自然現象に親しみを込めた発想だろう。暴威をふるっておそれられることもあるが、恵みの雨をもたらすこともある。

「女ならでは夜の明けぬ国」。これが本来の日本の姿である。「容姿雑感」もあらぬ方に行ってしまった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年7月27日 (木)

すさまじきもの

「春は曙……」は、平安時代の女流文学の代表作品・清少納言による「枕草子」初段の書き出しである。「すさまじきもの」は第25段に出てくる。

「すまじきものは宮仕え」というのはよく聞く。「さ」の一字が加わっただけで似ているため、枕草子にありそうだが、これは無関係。気の強い彼女は、むしろ宮廷生活を謳歌していたようなところが、他の段からうかがわれる。

「すさまじきもの」は、こんな調子だ。

まさまじきもの 昼ほゆる犬。……牛死にたる牛飼。……火おこさぬ炭櫃――。

すさまじきもの、の意味は、興ざめするものとか、面白くないものと解釈されているが、漢字で書くと「凄まじい」ではなく、気が荒(スサ)む「荒まじい」で心にそぐわない、腑に落ちない、場違いなという、より強い含みがありそうだ。

彼女が今生きていたらこんなことになる。

すさまじきもの
・閲兵のハイヒール
・「それはですね……」と「まさに……」で説く首相口癖
・月桂冠よりお金が尊い炎天下オリンピック

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月21日 (金)

真相と逆相

  政府関係者
 
 1年もたっていないのに本人の行動に「記憶がない」人たちが、他人の「思い違い」ならよく覚えている。(塾頭)

 

本田宗一郎
 
 社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。要するに命令系統をはっきりさせる記号に過ぎない。(『座右の銘1300』宝島社・以下同じ)

 

岡本太郎
 
 食えなけりゃ食えなくても、と覚悟すればいいんだ。それが第一歩だ。その方が面白い。

 

マキャヴェッリ

変革というのは、一つ起こると、必ず次の変革を呼ぶようにできているものである。

 

星新一
 人間とは、どいつもこいつも、いよいよとなると、けちな願いしかしないものだ。

 

トマス・モア
戦争は畜類がするにふさわしい仕事だ。しかしどんな畜類も、人間ほど戦争をするものはない。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月 7日 (金)

年号

今日は、2017年7月7日。普通の年なら七夕だが、今年は7が三つならぶ。トランプゲームなら7ならべ、七を三つ重ねれば俗字で「喜」が浮かぶ。

塾頭は元号が苦手で、今年が平成何年かパッと出てこない。歴史に親しむ上では、西暦の方が何年前かがわかりやすい。考古学とか世界史との関連を言うときは~世紀をよく使うが西暦600年代が6世紀ではなく、1を足して7世紀であることに気をつけなくてはならない。紀元前○世紀も同じである。

そもそも元号は、日本の敗戦で法的根拠がなくなり、1979年(昭和54年)6月6日、昭和天皇のなくなる10年前に「元号法」として成立したもので、満場一致ではなかった。

新聞は、産経などを除きほとんどが西暦を優先している。元号をかたくなに守り続けているのが役所である。確定申告は年、提出期限は年度となるため、それでなくても弱い塾頭の頭は大混乱になる。

この記事は、朝方投稿しようと思ったが夕方になってしまった。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2017年6月12日 (月)

アジサイ、という花

2017_06120001_2
 例年あまり気にかけていなかったが、我が家の狭い庭にもアジサイが咲く。花の名所は「全山桜」とか「全山紅葉」などにぎやかなのが好まれる。近所にアジサイ寺というのがあるが、1株ずつばらばらと違う種類というのもまた乙だ。

そもそも日本に固有種があり、この時期日本で愛でられる花だ。シーボルトは愛妾「おたきさん」の名をとって「オタクサ」と名付けた。永井荷風も、若くして命を失った不幸な芸者の運命をつづった小説に、「あじさい」という題をつけた。2017_06120002_2 桜の派手さがなく、花札にも採用されていない。梅雨を連想させる地味なところがあるが、やはり日本の美を代表する花としたい。

2017_06120006_2


2017_06120005_2









2017_06120003_2

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2017年5月30日 (火)

大関・高安は縄文人?

 相撲談義でこんな会話が――

「お母さんはフィリピン出身だね。顔は彼そっくりだ」「馬力はあるが背は低い」「毛深いね」「お父さんは茨城の生まれかな」

 

そこで、今月21日にエントリーした「南からきた日本人の先祖」を思い出した。石垣島で旧石器時代の人骨を大量に発見、人骨の年代は2万7000~1万8000年前のものという報道についてだ。

 

それは、日本の縄文時代が始まるやや前になる。DNA検定により、中国南部または南アジア人と共通点があるとされた。その人たちが沖縄、奄美を経て鹿児島まで渡り、九州・縄文人になったのではないかと塾頭は想像した。

 

日本語は、ウラル・アルタイ語系の北方ツングース渡来人と、南洋ポリネシア・ミクロネシア語の痕跡を残す民族が混血して作られたという説が古くからある。縄文文化もここから花を開いた。

 

その後、水耕栽培米作をもたらした大陸からの移住者が弥生文化の担い手になり、歴史の時代が始まる。俗に、弥生人は毛がうすく長身、瓜実型の醤油顔。縄文人は短身で毛深く丸顔のソース顔などと言ったりする。

 

そうすると、高安は『日本書紀』で言う「今来の伎人」で、北方モンゴルに対抗する南方縄文系選手かも知れない。

くだらないこじつけを書いてしまったが、来場所も怪我の回復が怪しまれる稀勢里はおいておき、高安をひいきにしてみるのも一興であろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月 1日 (月)

♪世界をつなげ花の輪で

 メーデーに集まる大群衆でほこりの舞う宮外苑広場。高らかに労働歌合唱し肩を組んで繁華街を行進したのは60年も前になった。

 Dscf2991

  まさに花の季節、花の時代を謳歌できた世の中だった。5月1日は休日ではないが、多くの大手労組は、この日を休業日とする協約を使用者との間で結んでいた。

 弁当代が出るので、解散地の盛り場で同僚とビールを飲むのが毎年の楽しみだった。総評、同盟といった労働団体の別はあったが、少なくとも日本の労働者は、この統一メーデーに何の疑問も抱かず結集した。

 今、最大の労働団体「連合」は、人が集まらないという理由で、このメーデーから抜けた。その代わり4月最後の日曜日に会合を持つ。アメリカで8時間労働の権利を打ち立てた伝統あるメーデー(5月)の日と縁もゆかりもない。

 今日、集会を持つのは少数派になった共産党系と社民党系の労働団体だけである。かろうじて伝統のメーデーを維持するが、なにか寂しい。過労死防止で時間短縮に精力を注ぐのは、労働組合ではなく政府・自民党の役目になった。

Dscf2994


| | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧