エッセイ

2018年2月 1日 (木)

ヒスイ原産地

新潟県糸魚川から贈ってもらったヒスイの原石なるものがあるが、中味は割ってみないとわからない。原石は姫川近辺や海岸で発見されるという。古事記や万葉集にも越の国ヌナカワという名で記載があるし、日本古来の常識かと思っていたらそうではなかった。

わずか19年前に初版が出た森浩一『日本神話の考古学』には、こうある。

日本の遺跡からは実に多くの硬玉ヒスイの玉類が出土する。縄文時代の前期にあらわれ、中期を中心に鰹節型玉器とも呼ばれる、穴をあけた大珠がさかんに使われている(中略)。

私が子供のころ、考古学の書物では、これらの硬玉ヒスイの製品は「ビルマ(ミャンマー)からもたらされた原石を使っている」という説明が一般的であったし、ごく最近でもそのような説明の残る書物を見かける。

引用の最後が「ごく最近」であるが、ごく最近はなんでもかんでも「日本発祥」としたがる傾向があり、一時の韓国をまねた風潮が目に付く。何でもかんでも外来にしてしまう過去の日本風よりはいいか。

変なナショナリズムに結びつけないかぎり、学問は日進月歩で発展してほしい。

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2018年1月18日 (木)

トランプ大統領の健康

トランプ大統領は、肉体・精神ともに健康という検査結果がでたそうです。多分「大統領として――」という前提条件のない検査だったのでしょうね。

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2018年1月17日 (水)

名作とセンター試験

前々回「相撲・多国籍の利点」という題で、出身国を調べることで勉強になる、ということを書いた。そしたら、大学入試センター試験で、ムーミン谷はどこにあるか、という問題が出たという。

相撲は、四股名「バルト」がバルト海に面するバルト3国からきているが、今度は、バルト海の対岸にある半島・スカンジナビア3国が関連する。

「ムーミン」のテレビ漫画は、子供と一緒に毎回見ていたが、ノルウェーかフィンランドかそっちの方らしいというだけで、作品がスウェーデン語で書かれているとは知らなかった。

問題がややずさんで、正解はないようだが空想の世界なのだから、ないのが正解だと思う。日頃あまり接することのない国だが、ユーラシア大陸をはさんでちょうど日本の反対側に位置し、デンマークを含め、日本の手本にしたいような国々が多い。

センター試験の出題が、そういった国々を勉強しておくきっかけをつくり、在日大使館から歓迎の談話がでているという。その功績は認めなくてはなるまい。

かつては、漫画ではないが「第三の男」「サウンド・オブ・ミュージック」など、名作のドラマが繰り返し放映された。これらは、政治・戦争・そして地政学そのものの教科書になっていた。

スマホ全盛の時代、若い人がそういった作品に触れる機会があるのだろうか。やや気になるが、真っ先に勉強してもらいたいのは、旅行好きの「あの人」である。

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2018年1月15日 (月)

相撲・多国籍の利点

相撲不祥事関連のニュースが手を換え品を換えテレビをにぎわしていたが、そのまま昨日から初場所が始まった。その取組実況の前、民放で見たことのある大柄な外国人力士が映し出された。

バルト、もう懐かしいしこ名になったが、大関まで張った「把瑠都」である。何で彼が?と思ったら、今安倍首相がバルト3国を訪問しているからだという。3国の名はエストニア、ラトビア、リトアニアである。いずれもバルト海に面した小国である。

それぞれ、歴史も民族も言語もそれぞれ独特なものがあり、最近まではソ連圏の西北端として欧州に対峙していた。今はNATO、そしてEU加盟国である。最近は日本人観光者も多くなったが、把瑠都を例に引かないとなじみのない地方かも知れない。

首相は今日ブルガリアに移った。ここは、琴欧州親方、十両に落ちたが碧山もいる。彼らは、ロシアに多いスラブ系と思われるが、ドナウ川が流れその名の通り欧州だ。黒海に面し、対岸は、ジョージア(旧名・グルジア)である。ここには黒海がいて活躍した。あとを臥牙丸がついでいる。

アフリカ大陸、米州大陸からも1人来ているが、旧ソ連圏の勢力にはとてもかなわない。日本のマスコミは、クリミア半島をいうとき「ウクライナからロシアが不法に占拠した」という前置詞を置くことになっているようだが、ロシア発祥の地はウクライナの中心・キエフだったのだ。

スラブ、タタール、フン、アーリア、モンゴルその他様々な民族がでたり入ったりで、どうも境界がはっきりしない。そういった癖のあるのがロシアだ。日本ももともと先祖のはっきりしない他民族が先祖らしいが、海で隔離されていることもあって、まれに見る単一民族になっている。

首相漫遊の目的は、対北朝鮮対抗政策らしいが、もっと広い目で相撲取りの出身地をきっかけに、他の国・地域・民族・歴史を勉強してみることはいいことだ。

 

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2018年1月 1日 (月)

謹賀新年

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          反戦塾 塾頭 

 

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2017年12月29日 (金)

カケ取り失業

相撲協会は、貴乃花処分問題で、来年1月4日の評議委員会まで決定を持ち越し。トランプのイスラエル大使館移転宣言したまま、北朝鮮の次の一手も来年へ。わが地元も市長選やりなおし。新年挨拶は一体誰がやるんだろう。

最大は、憲法の大荷物を背負ってモリ・カケを引きずる安倍首相。

掛け取りは晦日をひかえて長嘆息。「ああ、今年の暮れもカケ(加計)ほったらかしでゴルフに行っちゃった……」

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2017年11月11日 (土)

今日は何の日

11月11日。中国では独身者の日で、独身者への街中割引セールに沸いているそうだ。1111。2や3でなく1並びで単身者の日というわけか。テレビ取材に姑娘、「シアワセ」――。

日本は何の日?(高齢者)介護の日だとさ。まさか1並びは「単身者世帯」介護の意ではないだろうな。安売りもなく、この先年金目減りの厚生行政。

高齢者独言、「不幸」。

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2017年11月 9日 (木)

芥川龍之介&スマホ

芥川龍之介といえば、我々にとっても伝説中の大文豪だが、彼は12歳の頃から図書館で馬琴・三馬・一九などの江戸文学、紅葉や鏡花や蘆花などの明治文学にふれ、18歳のときには、一葉、露伴、緑雨、樗牛、桂月などに接したという。

また、同じ頃、独歩、漱石、鴎外などを愛読し、外国文学では英訳本でイプセン、フランス、メリメ、ドーデ、ツルゲネーフなども読んだ。ほかにゴーチェ、バルザック、ゴンクール兄弟、フローベル、モーパッサン、スタンダール、ベルレース、ボージレール、ハウプトマン、ストリンドベリ。

ロシア文学ではトルストイ、ドストエフスキー、英米作家にはショー、ワイルド、ポー。また思想家としてはショーペンハウアー、ニーチェ、オイケンなど。以上の書名は『人物日本の歴史』読売新聞社があげているものだ。

小さいときから漢文が得意とされており、四書五経の類だけでなく、和漢の小説にも親しんでいた。これが後の「羅生門」などの作品に生かされている。

なんとすさまじい読書欲、この旺盛さはどこからきているのだろう。若い人の活字離れが言われる今では想像できない。そのどん欲さが後年の自殺につながったのだろうか。

社会主義が勢いを増し、ロシア革命の頃だ。思想と文学、好奇心・あこがれ、或いは美への探求、または知識欲……。想像の範囲を超える。

彼のツールはもっぱら図書館だ。本屋から「蔵書を減らせ」などと言われている今の時代、若者の情報・知識の源泉は、総スマホ時代に変わった。SNSからは、第二の芥川龍之介は生まれそうにもない。(嘆)

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2017年10月29日 (日)

♪お国のために

♪肩を並べて兄さんと
今日も学校へ行けるのも
兵隊さんのおかげです
お国のために
お国のために戦った
兵隊さんのおかげです

記憶に間違いがないか、検索で確かめたところ、昭和14年朝日新聞の公募で当選した歌詞だった。school fuji

  小学校1年の国語教科書(読本)には、最初の方に「ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」が出てくる。

前段の歌詞は、「お国」と「兵隊さん」が繰り返される。兵隊さんあってのお国という強調は2番、3番も同じ。

安倍内閣は選挙に圧勝、改憲に前のめり。まさか、朝日新聞が公募はしないでしょうね。

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2017年9月 7日 (木)

エアコン試運転×

 我が家の古いエアコン、電気消費量節約と、ウイングが動かなくなったほか温度設定など性能にやや疑問が出てきたので買い換えを検討した。シーズンオフ寸前に買えば安いというので、先月末に入れ替えが実現。

 ところが、すでに一週間以上たっても涼しすぎて試運転も稼働もできずに眠っている。

 江戸小話にこんなのがある。

 「夏の浴衣は冬買えば安い」と聞いた三太郎。「明るいうちに蝋燭を買いに行ったが、ちっとも安くならなかった」と大家に文句を言いに行った……。

 ここしばらくは試運転がなさそう、初運転が暖房になれば、今様三太郎再現。

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