エッセイ

2018年6月15日 (金)

見なくなった昆虫

「蚊帳の外」、流行語としてランク・アップされるかどうか。我が家で蚊帳を吊らなくなって多分40年は経つだろう。多かったのは庭の手入れをしていると刺されるヒトスジシマダラカなどのヤブ蚊。屋内は蚊取り線香かスプレーなどでいなくなった。

蚊帳を知っている人は多分内閣支持率同様、だんだん減っていくだろう。ハエも同様、ハエトリ紙、ハエ叩きなどは民族資料館へ行かないと見れなくなる。家の中で健在なのはゴキブリや家グモ。ダニは見えないが小さなアリは多い。

だが、砂糖壺をめがけて行列を作るような姿は見えない。なぜだろう。シロアリ対策をしっかりやったのでそのせいか。童謡で歌われた赤とんぼや蛍、殿様蛙などが外で見られなくなったのはさびしい。小動物が少なくなった一因に農薬などが考えられるが、野良猫の激増は関係がないか。

ナメクジ。特に増えていないが、我が家のナメクジは新聞受けポストの中に進入する。新聞の所々に小さな穴があるので、インクのにおいが好きなのかもしれない。早く活字離れしてほしいのはナメクジ。

戦後、女生徒を悩ましたケジラミ。進駐軍が提供したDDTで見る見るうちに姿を消した。ネット、スマホ、AI、政治に限らず、世の中は激しく変化する。

 

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018年5月19日 (土)

『空』と書くと、ほとんどの人は「大空」「青空」「星空」などを想像すると思います。読みはソラで、ほかにカラ(威張り)、アキ(巣)、クウ(論)、ムナ(しい)、スキ(腹)などの読みがあります。ソラ以外はあまりいいイメージの言葉になりません。

ソラも、「空似」とか「そらぞらしい」と使えば、やはり「大空」「青空」とは縁遠い意味になってしまいます。

仏教で「空」といえば般若心経「色即是空 空即是色」、漢字読みでクウですが、悟りの境地に「空」を置いています。広々とした無限の空間を想像しますが、すきま風の通る狭いところでも「空間」といいます。

ほかに、空砲・空爆・空論・空転などがあり、日本語の難しさに外国人は苦労するだろうな、と勝手に「空想」するのです。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月16日 (水)

政府答弁盗用・アメフト

【NHKオンライン】

アメリカンフットボールの日本大学と関西学院大学の定期戦で日大の選手による重大な反則行為があった問題で、日大の内田正人監督は、学内の聞き取り調査に対し、「反則行為を意図的に指示したことはない」と答えていることがわかりました。

今月6日に東京都内で行われた日大と関西学院大の定期戦で、日大の選手が、パスを投げ終えて無防備な状態だった関西学院大の選手に後ろからタックルし、関西学院大の選手は、右ひざなどのけがで全治3週間と診断されました。

この行為をめぐって関西学院大は「選手を傷つけることだけを目的とした意図的で極めて危険かつ悪質な行為」と指摘したうえで、「試合後の監督のコメントは、反則行為を容認するとも受け取れる」として日大に抗議文書を送り、日大は、15日夜、それに対する回答書を関西学院大に届けていました。

日大広報部によりますと、回答書をまとめるにあたって内田監督から話を聞いたところ、「反則行為を意図的に指示したことはない。厳しく戦ってこいという趣旨の発言をした」と話し、反則行為への指示は否定しているということです。

また、タックルをした選手も、「監督から指示されたことはない」と答えているということです。

【安倍首相陰の声】そういわれれば政府答弁にそっくりですね。まねされるということは、それが正しいからです。???(*^-^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月12日 (土)

「腰抜け」

  ニュースを聞いていると、アメリカの偉い人が国際問題なんかで他人を攻撃するとき、よく「腰抜け」という言葉を使う。

その使い方になんとなく違和感を持っていたが、ある本にこんなことが書いてあった。

9・11事件が起きたとき、ブッシュ大統領が「腰抜け者の攻撃である」といったことに対して、作家のスーザン・ソンタグが「自分の命を差し出してまで人を殺そうとする者が腰抜けであるわけがないのだから、いいかげんなことを言うな」と発言、話題を呼んだとある。

まさに塾頭の違和感と符合する点である。アメリカ人の口癖なのかと思って、英語ではなんというのだろうと辞書をひいてみた。

‘coward’というらしい。訳語が「度胸がないとか臆病者」ならその通りなのだが、blow(強打)をあとに付けると「だまし討ち」になる。

なるほど、それならばわかる。やっぱり西部劇から生まれた国なのだ、という解釈で納得した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年4月15日 (日)

牛耳る

 「むちでも動かない鈍重な牛を動かすのに、耳を引っ張る」ことかと思ったら違った。
 
 中国の西、ウズベク地方で羊を賓客に1頭まるごとにふるまう際、その耳を一番偉い客に切り取らせることから来ている。

 牛でも同じことをする。翌日同じ牛を出せば、耳がないのでバレてしまう。それほどの厚遇を受ける偉い客、ということだ。

 中国にもその風習があったが、今はすたれて言葉だけが残っているという。

 以上は、陳舜臣氏による解説である。日本の「牛耳る」は、一切聞く耳を持たない一番偉い人のことかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年4月 9日 (月)

だまってていいんですか

●大谷翔平、メジャーリーグの人気沸騰。ルール関税引き上げ

         トランプ大統領 殿

 

●安倍昭恵首相夫人、迫田元理財局長、稲田朋美前防衛大臣……、証人喚問自民氏否定   
    池田大作創価学会名誉会長 殿


●反政府(アサド)勢力、クルド人居住地域空爆激化死者続出

         プーチン大統領 殿

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月29日 (木)

ま・さ・に

Dscf3242今、まさに満開と思ったら、今日は3月にめずらしい「夏日」になる……と書こうとして気がついた。<まさに>は安倍首相の慣用句である。1回の答弁に数回出てくることも珍しくない。証人喚問された佐川証人の発言にも見られた。

首相発言には「……は、ですね」も多い。これは、安芸・防長方面出身者が多く使う方言かとも思ったが、「まさに」と同様、どうも耳障りなのだ。そこで『広辞苑』を開いてみた。

当初の桜の満開は「将に」と書き、その他は漢字部分が「正」か「当」である。つまり「正当」だと言いたいときに、ことさら使う。耳障りの訳がわかった。「……は、ですね」と合わせると「強弁」にいい表現だったのだ。

『広辞苑』

まさ・に[正に](副)①間違いなく。たしかに、まさしく。(以下略)②(「将に」とも書く)ちょうど今。今にも。(以下略)③(下に反語を用いる)どうして。(以下略)④(下に「べし」を伴う。「当に」とも書く)当然。するのが正当である。(以下略)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月 1日 (木)

ヒスイ原産地

新潟県糸魚川から贈ってもらったヒスイの原石なるものがあるが、中味は割ってみないとわからない。原石は姫川近辺や海岸で発見されるという。古事記や万葉集にも越の国ヌナカワという名で記載があるし、日本古来の常識かと思っていたらそうではなかった。

わずか19年前に初版が出た森浩一『日本神話の考古学』には、こうある。

日本の遺跡からは実に多くの硬玉ヒスイの玉類が出土する。縄文時代の前期にあらわれ、中期を中心に鰹節型玉器とも呼ばれる、穴をあけた大珠がさかんに使われている(中略)。

私が子供のころ、考古学の書物では、これらの硬玉ヒスイの製品は「ビルマ(ミャンマー)からもたらされた原石を使っている」という説明が一般的であったし、ごく最近でもそのような説明の残る書物を見かける。

引用の最後が「ごく最近」であるが、ごく最近はなんでもかんでも「日本発祥」としたがる傾向があり、一時の韓国をまねた風潮が目に付く。何でもかんでも外来にしてしまう過去の日本風よりはいいか。

変なナショナリズムに結びつけないかぎり、学問は日進月歩で発展してほしい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018年1月18日 (木)

トランプ大統領の健康

トランプ大統領は、肉体・精神ともに健康という検査結果がでたそうです。多分「大統領として――」という前提条件のない検査だったのでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月17日 (水)

名作とセンター試験

前々回「相撲・多国籍の利点」という題で、出身国を調べることで勉強になる、ということを書いた。そしたら、大学入試センター試験で、ムーミン谷はどこにあるか、という問題が出たという。

相撲は、四股名「バルト」がバルト海に面するバルト3国からきているが、今度は、バルト海の対岸にある半島・スカンジナビア3国が関連する。

「ムーミン」のテレビ漫画は、子供と一緒に毎回見ていたが、ノルウェーかフィンランドかそっちの方らしいというだけで、作品がスウェーデン語で書かれているとは知らなかった。

問題がややずさんで、正解はないようだが空想の世界なのだから、ないのが正解だと思う。日頃あまり接することのない国だが、ユーラシア大陸をはさんでちょうど日本の反対側に位置し、デンマークを含め、日本の手本にしたいような国々が多い。

センター試験の出題が、そういった国々を勉強しておくきっかけをつくり、在日大使館から歓迎の談話がでているという。その功績は認めなくてはなるまい。

かつては、漫画ではないが「第三の男」「サウンド・オブ・ミュージック」など、名作のドラマが繰り返し放映された。これらは、政治・戦争・そして地政学そのものの教科書になっていた。

スマホ全盛の時代、若い人がそういった作品に触れる機会があるのだろうか。やや気になるが、真っ先に勉強してもらいたいのは、旅行好きの「あの人」である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧