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2018年8月16日 (木)

反戦塾乗18/08/16

終戦記念日が静かに終わった。「静かに」ということは、戦没者慰霊式典で天皇や首相の式辞にハプニングとなるような変化があれば本塾も取り上げるところだが、それもない。ただ、いつも天皇に寄り添うだけで、肉声を聞く機会の少ない皇后の「お言葉」を、これが最後とすればお聞きしたいような気がした。

全国民の耳目を集めたのは、山口県周防大島町で行方不明になっていた藤本理稀(よしき)ちゃん(2)が無事発見されたことだ。あわせて続報された発見者・大分県出身の尾畠春夫さん(78)がクローズアップされている。

大勢の警察隊。消防隊、地元の関係者、警察犬・ドーロンまで動員し、3日間も探したが見つからない。母親ではないが「見つかったときは死体」という悪い予感すらした。

尾畠さんは鮮魚店の主人だったが65歳の時廃業、「多くの人にお世話になってここまでやってこれた。これからの人生は恩返しのためにつくしたい」として徒歩で全国行脚をしたり、東日本大震災や西日本大水害でもポランティアで救援に参加したそうだ。

これまでの経験から、動植物の習性や地形の観察による勘に鋭く、幼児の探索をしたこともある。幼児は知らない道をより高い方に行きがちという勘も働いた。発見できた理稀ちゃんは、しっかりタオルにくるんで直接祖父に手渡した。

毎日のように書き綴っている日本の政治・社会に明るさがなく、公徳心や情が軽視される中で、一条の光の差し込むのを見た思いだ。

こういった人こそ「国民栄誉賞」ものだと思う。反対給付を一切受け付けないこの人は多分受けないだろう。だとしても、マスコミからそういった声がでてこないことはなぜだろう。

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2018年8月11日 (土)

「差別」

本塾は「差別」を戦争の起因のひとつにあげているのでいうまでもなく「差別反対」である。しかし、最近はいろいろな差別が取り上げられるので整理しかねているのが本音である。

今日の新聞に出ていたのは、名古屋の河村市長と小池東京都知事にまつわる話である。名古屋は、名古屋城に身障者などが車椅子で天守閣などへ行けるようエレベーターを設置するかどうかの問題。

河村市長は歴史的建造物の現状変更がその価値を減ずるということで絶対反対。一方促進派は障害者への差別があってはいけないとする。河村市長はリフト、スロープなどの妥協案も排するという考えだ。

都知事の場合は、9月1日の震災記念日に朝鮮人虐殺犠牲者の慰霊に関し、一昨年まで恒例となっていたメッセージを発していたのに去年からそれを廃止したというもので、主催者側は復活の署名運動をしているという。

都側は、震災の犠牲者には一括したメッセージを発しているので、特定の個々のケースとしては取り上げない、という。本音はそうではないだろう。朝鮮人差別から起きた事件をそういつまでも蒸し返すのは反対というのに違いない。

以上の2件、性格は違うが、両知事の考えも理解できないわけではない。差別はすべて「悪」とする風潮は考え物だ。最近は医大の入試採点操作や同姓結婚など、性に関する差別問題があふれている。

この問題もわからない事が多いが、日本国憲法に反するような差別は許されない。だが、性の区別そのものを否定するようなことをすべて「差別」とするのは、明らかに行き過ぎだろう。

欧米のレディーファースト、イスラムの風習いずれも差別になる。これは文化であって差別ではない。どこかに折り合いをつけるべきで、文化や価値観を無視して「差別」にのみに焦点を合わせることの愚を知るべきだ。

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2018年8月 3日 (金)

酷熱記録更新中

先月来、温暖化現象をまともに受けているような昨今の事態について書いてきた。1日に北陸新幹線を利用して日本海側へ旅行したが、どこでも「熱中症に気をつけて……」が挨拶がわりだった。

ほとんどが冷房の利いた車中で移動するので、“大丈夫”のつもりで出かけ、日本最高記録の熊谷もあっという間に通過したが、途中のわずかな間の日照、駅の長い通路、ホームでは汗が吹き出るし、“こまめな水の補給”や排尿のタイミングにも余計な神経を使う有様。

これでオリンピックができるのか――が正直な印象。さらに、日大アメフト部に続き、日本ボクシング連盟による醜いルール違反暴露が、日本のスポーツ精神存在を疑わせる結果となっている。

2年後は、オリンピック各競技の真っ最中である。暑さよりカネと権力が優先するような行事が本当にできるのかどうか。森喜朗さん、心中の葛藤はお察し申し上げる。

【追記】7/30の高校野球西東京大会決勝で、日大鶴ケ丘の勝又温史投手が試合後に脱水症状を伴う熱中症を発症し、救急搬送されたことなついて、朝日新聞が報道しなかったことを他紙や週刊誌が問題にしている。

 

 

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2018年7月26日 (木)

酷熱五輪返上論

毎日新聞は、海外メディアが次々と日本の酷暑五輪に懸念していることを伝える。その一つが英紙ガーディアンで、過去2週間で数十人の死者を出し数千人の搬送者があったという報道に合わせ、マラソンコースは晴天の場合、ランナーにとって「危険」または「極めて危険」なレベルになるとの東大の研究結果を紹介。

さらに、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルも1964年の東京五輪は暑さ対策のため10月に開かれたと指摘、東京の夏の平均気温はそれから数度上がっている、と懸念を示した。AP通信も、熱中症の危険性増大に警鐘を鳴らしている。

にもかかわらず、気象庁の「厳重警戒」や「危険」という予告を無視、スケジュール通り強行して競技者や観客に被害が及んだ場合、国際的な非難が巻き起こる事は必至である。

誰も言い出せないでいるが、政治が主導して開催場所や季節の変更、それができなければ恥を忍んで1938年に続き2度目の開催返上を考慮していい事態ではないか。

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2018年7月24日 (火)

酷熱記録

 この前、熱中症と見られる死亡者激増について、「凍死」に相当する言葉がない――と指摘した。今朝の毎日新聞トップ見出しは「熱中症死の疑い91人」と記載されている。その深刻さは4文字熟語ではやはり出てこない。

そのほか、いろいろな酷暑記録が出ているので、明日にも破られるかも知れないが一応書き留めておく。

△観測史上最高気温
日本・埼玉県熊谷市・41.1℃・18/7/23
これまでは高知県四万十市・41.0℃・13/8/12

△熱中症死
日本全国・30都府県・91人・7/187/23
内訳・東京26埼玉7大阪6兵庫5愛知三重広島各4

△熱中症と見られる症状で救急搬送
日本全国・1843人・18/7/23、過去最高

△海外における今夏異常高温
アルジェリア・サハラ砂漠・51.3℃
米カリフォルニア州デスバレー・52℃
米ロサンゼルス近郊チノ・48.9℃
ノルウェー・バルドゥフォス33.5℃
フィンランド・ケボ33.4℃

 

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2018年7月20日 (金)

常識を覆す外電3題

サッカーワールドカップは終わったが、出場国の名を聞いて「エッ、名は聞いたことがあるがどこだったっけ」という国も少なくなかった。今日の新聞の外信面では、モンテネグロ、南アフリカ、アフガニスタンの3つが主役になっている。

モンテネグロは、旧ユーゴスラビアから分かれた国。これら3国はいずれも塾頭若いときから関心のある国々だ。アフガンは、かつて英・ロが植民地化で争い、ソ連の進出に対しては、アメリカがイスラム原理主義のタリバンを支援して追い出しに成功した。

その後、9・11事件の犯人をかくまい、アメリカの逮捕要請を断ったとしてアメリカを主とする国連軍との戦争になった。米国はいまだに優勢を保つタリバンに負けたとは言えず、ずるずると続けている。

南アは、白人支配が続いたが、獄中にあったマンデラが釈放後始めての黒人大統領となり、アフリカでは模範的な先進国入りを果たした。核保有国にまでなったが、現在は自発的に放棄をしている。

さて、今日のニュース(毎日新聞)から。

【モンテネグロ】第三次大戦になる
トランプ米大統領は17日放送の米FOXニュースのインタビューで、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のモンテネグロに対して集団防衛義務を果たせば「第三次世界大戦になる」と、その必要性を疑問視するような発言をした。トランプ氏は同盟軽視とされる姿勢が目立っており、今回の発言もNATOと対立するロシアを利すると懸念する声が上がっている。

(中略)モンテネグロは旧ソ連の勢力圏にあったが昨年6月にNATOに加盟し、ロシアは反発していた。米共和党の重鎮、マケイン上院議員はツイッターで「モンテネグロを攻撃し、NATOの(集団防衛)義務を疑問視することで、(ロシア大統領の)プーチン氏の術中にはまっている」と批判した。

【南ア】黒人同士 広がる格差
 (前略)若年の失業率は30%台後半で高止まりしたまま。就職を左右するのは与党「アフリカ民族会議(ANC)」の幹部や党員とのコネの有無――。

(中略)過去の不平等を解消するための是正措置で黒人エリート層が優遇される一方、黒人同士の貧富の差も広がった。(後略)

【アフガン】米、タリバンと交渉画策
(前略)トランプ米政権が、武装闘争を続ける旧支配威勢力タリバンとの直接交渉など、大胆な政策変更に踏み切る可能性が取りざたされている。米国は昨年8月、タリバン掃討のため数千人の兵員増派を柱とする新戦略を発表し、今年2月からは空爆を強化。だが一向に状況は改善せず、トランプ大統領が強い不満を持っていることが背景にある。

以上、ことごとくこれまでの常識が覆されるようなニュースだ。

 

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2018年7月19日 (木)

酷熱3題

【三塁側】

高校野球、甲子園に向けて予選が熱を帯びる。17日で1回戦が終了した高校野球徳島大会では、15試合すべてで一塁側ベンチに入ったチームが勝利を手にした。三塁側ベンチには西日が直接差し込み、ベンチ内が暑くなるのが原因かとする見方がある。

現に同時点で気温測定すると三塁側の方が何度か高いようだ。最近の猛暑ならそこで控えているだけで体力を消耗する。県高野連の言うように「偶然」だとしても、今年は特別なような気がする。

【滑走路の穴】

羽田空港の滑走路に小さな穴があいているのが見つかり、何便か欠航するという騒ぎがあった。調べたら滑走路下にあった水が熱で膨張して滑走路を破りそこが陥没したものらしい。

犯人はやはり「水」と「熱」でした。

【熱中症による死】

古来、「凍死」という言葉はあるが、日々伝えられる熱中症による死亡にはそれに当たる言葉がない。アフリカ熱帯出身のサンコンさんは、「熱中症」にあたる現地の表現さえ聞いたことがないという。

この際、その恐ろしさを知るためにも新語を考えておいた方がいいようだ。

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2018年7月17日 (火)

過去の消夏法

 西日本大水害の復旧が炎天下で進められ、応援のボランティアまで熱中症にかかるという惨状を呈しています。小学校はがれきの山、休校したまま終了式なしで20日から夏休みに入るそうです。心からお見舞い申し上げます。

過去の消夏法では役に立ちそうにもありませんが振り返ってみました。これで熱中症というのはあまり聞いたことがありませんでした。

昭和10年代=縁台とうちわ。お医者さんには扇風機あり。デパートは天井に大型扇風機

昭和20年代=氷水、アイスキャンディー、行水

昭和30年代=冷蔵庫のふたをあけ、冷風を受ける。家庭用に扇風機

昭和40年代=ウインドークーラー(室内機・室外機一体型)出現。これなら室外機浸水で故障することなし。

平成=ヒートポンプ式家庭用エアコン普及、室外機の多くは地面へ。

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2018年7月11日 (水)

わかっていた災害

前回、前々回に続き、政府の「無為無策」ぶりが毎日新聞(7/11東京・朝)により表面化したので引用する。記事は今回、最も頻繁に報道されている場所である。

国交省岡山河川事務所によると、高梁川と小田川の合流付近では、1972年や76年にも大規模な浸水があった。国は合流点を約5キロ下流に移し、川の流れをスムーズにする付け替え工事を計画。来年度から着工する予定だった。同河川事務所の担当者は「工事が間に合っていれば、被害を少なくすることができたかもしれない」と話す。

わかっていたのに30年も放置していたということだ。ほかの場所もおそらく似たり寄ったりだろう。すでに、死者や安否不明者は200人を越えている。カジノ法案や参院定員増加に予算付けをしたり、よその国に援助をばらまいている場合じゃないでしょう。(`ヘ´)

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2018年7月 8日 (日)

「国難」

 『雨』。昔から童謡や歌曲に多く歌い込まれた。雨は人の心を慰めるものであり、楽しむものでもあった。五月雨(さみだれ)、時雨(しぐれ)、春雨(はるさめ)、夕立(ゆうだち)、日本語は降り方の表現も多彩だ。こぬか雨、そぼ降る、ぽつぽつ、しとしと、しのつく、ざあざあ、驟雨、叩きつける、横殴り……。

連日のように伝えられる西日本の豪雨被害。読売新聞によると正午現在、11府県で計68人が死亡、9府県で少なくとも52人が行方不明になっいる。一体、どんな降り方をしたのだろう。報道では、「断続的な豪雨」というから、前段の最後に表現したような降り方だったに違いない。

そのような雨は、二百十日の台風シーズンのもので、歌にうたわれたのは梅雨や秋雨の降り方を表現したものであろう。温暖化の影響で季節変動が恒常的になったとすれば、これは国を挙げて取り組まなければならない課題だ。

安倍首相は、前回の解散総選挙の理由として、北朝鮮情勢を「国難」にあげた。多くの犠牲者がでている豪雨禍の方がはるかに具体的な「国難」ではなかろうか。

そのような時、赤坂自民亭などという会合に出て飲みほうけている安倍首相が国政を牛耳っている姿こそ、最大の「国難」といえよう。

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