ニュース

2018年4月16日 (月)

エリート&スキャンダル

福田淳一、セックスハラスメント……、塾で取り上げるにはあまりにもお粗末な題材で、本当は気が進まない。大体そういった手癖(口癖)の悪いやつが10人に1人程度はいるものだ。本人は否定しているが、否定の仕方がへたなので傷口がますます広がる。

ほかのモリ・カケ関連の財務省や官邸の幹部役人がする弁明(いいわけ)と似ているが、難しい話ではないので庶民でも容易に判断がつく。麻生大臣コメントから言葉を借りるならば「アウト」なのである。

湘南高校から、東大法学部、そして財務省のエリートコースのトップを走って、役人最高の地位、事務次官まで上り詰めた。

学生時代から手癖が悪かったとは思えないが、持って生まれた性分がここへ来て露見したのだろう。それまでは、できる子、秀才ともてはやされ、いうことなすことすべて正しいものと思いこむ。

手癖の悪さに他人が気がついても、あえて忠告されたことがない。それが増長慢を産んだのではないかと想像する。彼と会ったことも話したことも無いが、かつてそれに似た人が塾頭の近くにいた。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年4月 6日 (金)

日本の改ざん文化

文書改ざん、秘匿問題がいつまでも尾を引いている。加計が文科省、森友は財務省、自衛隊海外派遣防衛省。防衛省は稲田大臣失脚で収まったかと思ったら残り火でさらに火勢が強まった。

防衛省の場合は2度目となると、「お友達や妻が……」ではなく、文民統制の原則がないがしろにされているのではないかということで与党からも火の手が上がっている。

安倍首相は、改憲案で自衛隊の最高指揮官を首相にしたいと考えている。文書が隠匿され真相がわからぬまま指揮をとる度胸があるのか、一省庁の問題ではない。

さらにここへ来て、国会議事録改ざん?ではないかという議論が起きている。

参院予算委員会で、自民党の和田政宗議員が、財務省の太田充理財局長に質問した内容が議事録から部分的に削除されることになった。削除部分は下の<>で囲む部分である、

和田議員「まさかとは思いますけれども、太田理財局長は、<民主党政権時代の野田佳彦前首相の秘書官も務めておりまして、>増税派だからアベノミクスをつぶすために、<安倍政権をおとしめるために、>意図的に変な答弁をしてるんじゃないですか?」

太田理財局長「お答えを申し上げます。私は公務員としてお仕えした方に、一生懸命お仕えするのが仕事なんで。それをやられると、さすがにいくら何でも。そんなつもりは全くありません。それはいくら何でも、それはいくら何でも、ご容赦ください」

と、してしまった。都合の悪い人名などを部分的に消したので、全体の文意があいまいになるなど、森友学園関連の改ざんと全く同じ手口である。

塾頭は、この場面をTVで見ていたが、自民党議員のレベルの低さを露呈したという以上に考えていなかった。和田議員の質問は国民なら聞いてみたいような内容であり質問の筋は通っている。

むしろ局長の答弁が役人にあるまじき絶叫的な感情答弁で、異様に聞こえた。ここは、筋を通した冷静な答弁をするべきではないか。削除するなら太田局長の絶叫の方だ。公務に沿った落ち着いた答弁をすれば、和田議員の方が恥をかくことになっただろう。

いずれにしても、こういった改ざんは、日本文化そのものになってしまったかのようだ。これを回復させる手は、総辞職、解散で新たな指導者を求めるしかない。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018年3月27日 (火)

証人喚問は不発弾か

佐川前理財局長の証人喚問を午前中聞いた。隠し球は出なかった。理財局の単独犯行で、森友関係文書改ざんが行われ、その詳細には「刑事訴追のおそれ」を理由に証言拒否を繰り返すなど、政府自民党が彼に罪をなすりつけて乗り切ろうとする線から一歩も出なかった。

国税局長官に栄転したものの、政府の書き換え公認を前に急遽辞任、今は一介の民間人である。刑事訴追の疑いは、すでに既定の事実になっている。もはや誰も守ってくれない。民主主義と国民の権利を守るため、エリート最後の良心を発揮するより、1年以上10年以下の刑に服する方がいいのだろか。

不可解というしかない。もつとも、どこかの国のような暗殺を警戒するなら刑務所が安全だが……。NHKがお昼のニュースからこれまでの「書き換え」という表現を「改ざん」にあらためるという「おことわり」を入れたのが何ともおかしかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月24日 (土)

貴乃花、土俵を割る

元横綱の貴乃花親方が23日、元横綱日馬富士による弟子の貴ノ岩への傷害事件に関し、日本相撲協会の対応に問題があったとして内閣府の公益認定等委員会に提出していた告発状を取り下げる意思を示した。

これからは「一兵卒して精進していく」という。日本相撲協会に対する全面降伏宣言だ。春場所8日目の18日に弟子の新十両貴公俊(たかよしとし)が兄弟子の付け人を暴行したことが、劇的な方針転換の引き金となり、全面降伏の白旗を掲げざるを得なくなった。

塾頭は、貴乃花の言動がやや唯我独尊に傾き、外国人力士にある種の偏見が感じられる点から批判的だったが、相撲協会との勝負ではあらゆる手を使って大暴れ。マスコミを大いににぎわした。しかし結果は、土俵際に追いつめられ、勇み足のようなミスが加わって土俵を割った。

負け際のいさぎよさは見事だった。幸い、相撲人気に衰えは見えず「満員御礼」が続いている。貴乃花の名声も今後維持され続けるだろう。

そこで、見習ってほしい人が一人いる。(^^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 3日 (土)

信用丸つぶれの危機

森友学園で、ないとされていた財務の価格交渉記録が発見された。国会に提示されたものは、内容が一部改ざんされたものであるという朝日新聞のスクープがあり、昨2日の参院予算委員会で野党から追及を受けた。

「捜査にどのような影響を与えるか予見しがたいため、答弁は差し控える」と言うのが、財務省太田理財局長の答弁。まるではんこを押したような同じ答弁が数えていないが10回ぐらい繰り返され議事が中断した。

共産党の小池晃委員は「改ざんしていないと言えばいいのに、なぜ言えないのか。語るに落ちた。結局、認めている」ことになると結論づけた。そのあと、立憲民主党の川内博史氏の質問に、来週火曜日(6日)までに資料を出すことを努力する、と約束せざるを得なくなった。

朝日新聞が発見できたものを「努力」しないと出せないというのもおかしな話。もしスクープが当たっていれば国会を欺いた悪質な犯罪だ。内閣総辞職しかない。どう切り抜けるつもりか目が離せなくなった。

もう一つのニュース。リニア新幹線の建設工事について大成建設と鹿島建設の幹部が逮捕されたことだ。大林組と清水建設にも容疑がかかったが早くも「恐れ入りました」としたので逮捕はされず、課徴金免除もあり得るとのこと。

その詳細を新聞などで見聞きすると、塾頭が現役のころ、直接担当していないので真実とは言えないが、こういった場合のほとんどは、官庁の担当者が事前に何らかの関与をしていたと聞く。それは、後の保守への信頼性や落札のための無理が、必ずしも官僚や国家的利益と合致しないところから来る。

国策捜査といえばオーバーだが、国会の混乱から国民そらすためでないように願いたいものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月27日 (火)

銃規制とアメリカのゆらぎ

CNN.CO.JPによると、アメリカの大手テレビ会社CNNと調査機関ORCが行った世論調査で米国民の55%が銃規制の強化を支持していることが21日までに分かった。この数字は2012年12月のコネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で銃乱射事件が発生した1カ月後の調査結果以来の高い水準となっている。

また、一部の銃規制強化策については、より多くの人々から支持が集まっている。銃器販売時の身元調査の拡大については92%が賛成している。

支持政党別で銃規制への姿勢が分かれた。民主党支持者の78%が銃規制の強化に賛成したが、共和党支持者では29%にとどまった。無党派層では53%が銃規制の強化を支持した。

ところが、特定の人や特定の銃への販売規制となると、共和党の方が圧倒的(100%近く)に賛成者が多くなる。やはり「事件は防ぎたいが銃規制はしないでほしい」という本音は隠せないようだ。

今回の調査は16日から19日に1001人の成人を対象に行ったもの。

その同じ時期19日に本塾は「銃規制と北朝鮮」という記事を書いた。その書き出し部分は、アメリカ国内で発生している重大ニュースをめぐってアメリカ人の心情のゆらぎが見えれば、それが国際問題に反映することもあるのではないか、という類の素人観察」という、自信のないものだった。

今日、この記事を取り上げたのは「アメリカ人の心情にゆらぎ」というのは、やはり当たっているな、ということを自慢したかったからである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月22日 (木)

トランプ、歴代最低大統領

  毎日新聞(2/22東京朝刊)が伝える共同電によると、アメリカのボイシ州立大が、政治学者ら170人の評価に基づく米大統領経験者44人の格付けを行ったところ、現職のトランプ大統領は44番目の最下位。また「米国を最も分断する大統領」のランキングは首位であった。

格付けは、大統領や行政機関などを研究対象とする専門家が、外交、内政を含む総合的な「偉大さ」を100点満点で採点するもので、前回調査は4年前に行っている。

上位7人は前回と変わらず、リンカーンに始まり、ワシントン、フランクリン・ルーズベルトなどが入るが、前大統領オバマは18位から今回は8位に躍り出た。

日本ではなぜかこういった調査はない。ちょっと想像してみたものの、最低は日本を敗戦に導いた東条首相だろうか。しかし、塾頭は東京裁判で、他の被告が競って弁解に走った中、責任を一身に受けて天皇を法廷に出すような危険を防いだ点は買っている。

最下位がもしかして安倍首相だったりすると大変だ。日本の大学はそんなはしたない調査はしない。それが原因で助成金や寄付、志願者に圧力かかるかも、という「忖度」が働く。それであれば、アメリカのさらに下を行く国ということなになりかねない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月21日 (水)

自殺に見る「志」

東電福島第1原発事故による強制避難の対象となった福島県飯舘村で強制措置直前に自殺した大久保文雄さん(当時102歳)の遺族が、東電に計6050万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

福島地裁(金沢秀樹裁判長)は20日、「原発事故による耐え難い精神的負担が自殺の決断に大きく影響を及ぼした」と原発事故と自殺の因果関係を認め、東電に計1520万円を支払うよう命ずる判決をした。

そのニュースで、思い出したのがちょうど1ヶ月前に入水自殺した西部邁氏のことである。これは記事にしたが覚悟の自殺という点では同じだ。西部氏は前から、自殺をほのめかすような言動があった。自著の序文に「ある私的な振る舞い」を予定していたが、「予定日に衆議院選挙が行われると判明」「まずは社会にかける迷惑はできるだけ少なくせねばならぬ」と公言している。

そして塾頭は、「どうも凡俗には理解しきれない行動だ」を記事の結語とした。彼なりの主張があるものと推察されるが、それならば紀元前3世紀、楚の時代の屈原が汨羅(べきら)に身を投じた際残した『楚辞』を見習ってほしかった。

屈原はその時、郭沫若の推定によると62歳だったとしている。古典では100歳を越えるような伝記が珍しくない時代だが、今なら80歳を下るまい。大久保さんは享年102歳である。そして西部氏が78歳、親と子ほども年が離れている。

何も語らない大久保氏、美しい詩と伝説を残した屈原、何か思わせぶりな西部氏。大久保氏が東電に抱いていた気持ちはわからない。その無言の中に、明治時代残っていた武士道の影がうかがえる。

『楚辞』「九章」(一部)

私はひたすら君に仕えて身を顧みなかったが
ああ、それは衆人に仇とされるところだった
ひたすら君を思うて余念なかったが
それはまた衆人に敵とされるところだった

心をいちずにしてためらわなかったが
ああ、それは身を危うくすることだった
つとめて君に親しんで余念なかったが
心に禍を招く道があったのだ

(目加田 誠『屈原』岩波新書)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月20日 (火)

杞憂×機憂

広辞苑(抜粋)

き・ゆう【杞憂】[列子](中国の杞の国の人が天地が崩れてくるのを憂えたという故事に基づく)杞人の憂い。取り越し苦労。――に過ぎない。

毎日新聞電子版より

20日午前8時40分ごろ、米軍三沢基地(青森県三沢市)を離陸した同基地所属のF16戦闘機のエンジンから出火するトラブルがあった。米軍から防衛省に入った連絡によると、同機は外付け式の補助燃料タンク2個を基地の北側にある小川原湖に投棄し、約3分後に基地に引き返して着陸した。けが人や被害が出たとの情報は入っておらず、同省が詳しい状況を調べている。県警は有害物質が含まれている恐れがあるとして、付近の市道を通行止めにした。【北山夏帆、前谷宏、隅俊之】

このところ連日のように自衛隊機の墜落、米軍機の不時着、部品の落下といったニュースが続く。これを「機憂」といおう。この方は取り残し苦労でなく、いつ災難に遭ってもおかしくない。くれぐれも空にご用心。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月 5日 (月)

「ヘリ」という日本語

昔、日本では「オートジャイロ」と言っていた。占領米軍が入ってきてから、構造はやや違うが「ヘリコプター」という。それは「ヘリ」という日本語でおなじみになった。相次いだ米軍機ならぬ、今度は自衛隊機が佐賀県で墜落。民家が火災に巻き込まれ、操縦員は死亡した。

ヘリに事故はつきものという記事を前に書いたが、今回の事故は「人災だぞ」と直感的に思った。そしたらテレビで「ヒューマンエラーの恐れ」と解説している。なるほど、英語で言うとかっこよく聞こえる。

戦中に、枚方(大阪府)の火薬庫大爆発というのを音だけで体験している。こういう施設が近くにあると地価が下がる。危険物を何と呼ぼうが、庶民は、国防のために我慢するのが今も昔も変わらぬ運命なのだろうか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧