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2020年3月14日 (土)

日本語崩壊すれすれ

 森雅子法相――、東北大を卒業後、アメリカに留学して弁護士資格も持つ。頭はいいかもしれないが、日本語が理解できずにつじつまの合わないことを平気で発言する。

 日本語を破壊しつくして顧みない人が法務大臣で、安倍首相は、それに注意を与えるものの、謝罪したから、といっておとがめなしになる。

 森法相は、国会答弁の中で「東日本大震災の時に福島県いわき市で検察官が最初に逃げた」とか、「震災の時、検察官はいわき市から国民が避難していない中で最初に逃げたわけです。身柄拘束をしている十数人の方も理由なく釈放して逃げたわけです」などと述べた。

 実際は、いわき支部の検察官らは当時、裁判所の要請を受けて県内の別の支部に勤務場所を一時移しており、「逃げた」は事実と異なる。

 また、勾留中の容疑者の釈放も「安定的な勾留が困難」「被害者の居所が分からなくなって最終処分が困難」など、臨時的な措置と判断されていた。

 実態を曲げた発言は、野党の糾弾・指摘を待つまでもなく、法務大臣としての責務を全うする資質に欠けるとして、退いてもらうしかなかったのだ。

 もちろん、首相の任命責任は免れ得ない。しかし「厳重注意しておいたからいいでしょ」だけで逃げてしまう。

 国会の議席数の差に開きがある野党は、追及はマスコミまかせ、最初からあきらめムード、音無しの構えだった。

 以上のほか、法相の周辺には、行政の司法介入を疑わせるような事例が続発している。

ケース1・前法務大臣河井克行氏と、妻の案里参院議員および秘書の3人が公職選挙法違反容疑で逮捕された。容疑は案里議員の選挙に当たり応援を依頼した要員に法定の倍額の謝礼を払っていた件。なお、首相が支持する案里候補には党から億を超える膨大な資金が渡っていた。

ケース2・東京高検、黒川弘務検事長の定年延長が突如、閣議決定された件である。これはケース1が裁判になった場合、首相の意に沿うことが多かった検事長を、検事総長定年後まで伸ばして検事総長に横滑りさせる下ごしらえだ、とされており本塾でも取り上げた

ケース3・これはごく最近。宮下一郎副内閣相が昨日参院で可決成立したコロナウイルスのためと称する「改正特措法」について、11日の法務委員会では、民放に対しても「放送内容について変更、差し替えしてもらうことはあり得る」と答弁。

 それを13日の同委員会で「放送内容の総合調整や指示は、放送法により行うことがではない」と、全く反対の答弁をした。

 以上いずれも、議事録や公文書など周辺証拠は整っており、野次とか私的発言などという類ではなく言い逃れはきかない。

 国会議員は、国民の意見・感覚を政治に反映させるために存在する。

 昨日の「改正特措法」審議は、与党と野党統一会派(立民・国民・社民・無所属)も賛成、与野党一致に近い議決を目指したようだが、社民は党首の福島瑞穂が欠席、立民の山尾志桜里氏は反対、その他統一会派の5名が欠席または退席した。

 これで、「日本語が守られた」というには程遠いが、国会に絶望しなくても――という気分にもなった。ややほっとしている。

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コメント

権力をかさに着るのはいいが、筋違いの話でも公の場所で通せると思いこむ神経が致命的です。エリートはあてにならないという見本です。
福島県知事になっていたら、ごまかしはきかなかったでしょう。

投稿: ましま | 2020年3月15日 (日) 16時03分

森雅子氏が初めて政局に顔を出したのは、福島県知事選です。

自・公の公認候補として華々しく選挙に出ました。
対したのは、当時民主党の長老で会津の重鎮である渡辺恒三衆議の秘蔵子であった佐藤雄平氏を参議院を辞職させ知事選にだしました。

結果は、民主党の佐藤雄平氏の圧勝でした。現在の内堀福島県知事は、その佐藤雄平氏が副知事にした人物です。

今思えば、森氏が当選していなくてよかったです。

投稿: 玉井人ひろた | 2020年3月15日 (日) 15時20分

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