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2020年2月 3日 (月)

アラブ連盟

 アラブ連盟、米案拒否

  中東和平「努力に逆行」

 という今日の新聞記事見出しだ。6ページ目でそれも下の方に2段抜きの小さな扱い。

 「アラブ連盟」を目にするのは、久々のことだ。若い人には「それ、なに?」と聞き返す人もいるにちがいない。

 1945322日創設とあるから、終戦前だ。イスラエル建国で、パレスチナ人を排除するような方針をとったため、パレスチナ人を支持するアラブ・イスラム各国が反発、連盟を構成する各国を中心に第一次中東戦争が起こった。

 戦争は、第四次まで続く。押しつ押されつだが、原爆まで隠し持つというイスラエル優位は動かなかった。連盟の中心はエジプトだが、イスラエルと妥協したため、除名されるということもあった。

 言葉を整理しておこう。地理的には地中海・ペルシャ湾、紅海に三方を囲まれた半島をアラビア半島という。大部分をサウジアラビアが占める。エジプトの首都カイロやナイル川はアフリカ大陸で、アラビア半島ではない。

 ところが、コーランで使うアラブ語をそのまま使う人たちは、アラブ人と称される。エジプトやリビアはアフリカ大陸にあってもアラブ人であり、サウジと同じアラブ圏という言語圏をなす。

 アラビア半島にあってもヘブライ語を使うイスラエルや、イスラムシーア派のイランは、ペルシャ語なので、アラブ人とは言わない。

 さて、アラブ連盟だが、構成国がサウジ・エジプトの大国から湾岸の小国など、国力・軍事力に歴然とした差がありパレスチナから遠く離れた国もある。そんなことで、イスラエルを相手にした軍事同盟とは言いがたい。

 今回の声明は、アメリカとの関係もばらばらな連盟であるが、更めて中東紛争の原点である古い忘れられた名を持ち出し、トランプ路線に抵抗する意図を示したかったのだろう。

 

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