虎の威と安倍首相
今日の毎日新聞の1面トップ記事の見出しである。
肺炎休校 首相独断
文科相反対 4時間後強行
萩生田文科相は事務次官を通じて首相の動きを知った。大臣は、次官とともに現場で様々な問題が称するることを首相に伝えて説得につとめたが、金で解決する手もあるといって聞かず、そのまま発表に及んでしまったようだ。
萩生田氏といえば、首相のお友達というより、その思想信条で肝胆相照らす間柄と見られていた。
日本会議国会議員懇談会・事務局長をつとめ、神道政治連盟国会議員懇談会に籍を置く筋金入りの右翼政治家だ。
高校在学時(早稲田実業学校高等部)に、卒業パーティーのパーティー券を売り歩いて一度目の停学、高田馬場で朝鮮高校の生徒と大乱闘になり、二度目の停学を受けたことは萩生田の自慢話となっている(Wiki)。
本人に会ったことはないが、これで見ると直情径行タイプのように見える。首相が信頼して閣僚に起用したものなら、彼の直言に耳を貸さないということが、彼のプライドをどれだけ大きく傷つけることになるか。
森友学園の理事長だった籠池氏の場合と、ケースは違うが似た点がある。首相の明恵夫人に思想信条の上で絶大な信頼を受けた籠池氏は、小学校用地として国有地取得に便宜を得ようとする。
ところが、申請に偽りがあったとされ、起訴されて有罪判決がおりるが、籠池氏としては、明恵氏と二人三脚で進めてきたという思いがあるのに、安倍氏側は手のひらを返すような逃げをうち、保身につとめていることに籠池氏は我慢ができなくなっている。
互いの信頼関係に水を差し、相手の名誉を傷つけても顧みないような態度、つまり自己の利益のためなら平然と仲間討ちをするような人柄は、いずれ大きなしっぺ返しにあうだろう。
今日は、安倍首相を心配するエントリーである。
最近のコメント