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2020年1月 4日 (土)

米・イラン戦争になるか

 前回、戦争勃発の引き金となることなどを書いた。人類が戦争の手痛い経験を繰り返しながら、そこから学び取ることをせずに愚かな繰り返しが続くことを指摘、原因を考えた。

 そこに入ってきたのが、イランとアメリカの緊迫触発状態発生のニュースである。

 エスパー米国防長官は2日、イランとの関係を巡って「状況は一変した」と明言した上で、場合によってはイランへの先制攻撃を余儀なくされる恐れもあると警告し、イラン革命防衛隊のサラミ司令官は、同国は戦争に向かっているわけではないものの、いかなる衝突も恐れないと表明した。いずれも2日のことである。

 人民動員隊やイラク治安筋によると、3日夜半過ぎ(現地時間)バグダッド空港に複数のロケット弾が撃ち込まれ、革命防衛軍のソレイマニ司令官など、少なくとも8人が死亡した。

 新年早々、ただならぬ事態である。大方の見方は、終息より拡大であるが、戦争に向かうとするものはすくない。

 これまであれば、最前線で両軍の突発的衝突をきっかけとなって後に引けず、本格的な戦争が始まるというケースが多かった。

 経緯から見て、今回の緊張は核協定の単独脱退以来、すべてアメリカ側の独走に由来しており、最大目標をイラン挑発に置いているように見える。

 イランでは、国軍・革命防衛軍を指揮統率しているのは、大統領でなく最高指導者アリ・ハメネイ師である。戦争の判断基準は国会や政府ではない。

 師は、トランプがイラン側に戦争責任を負わせるためにぎりぎりの挑発をしていることをよく知っている。その手に乗るようなことはしないだろう。

 しかし、国民に人気の高いソレイマニ革命防衛軍司令官を殺害され、報復を手控え黙殺することは考えられない。

 同時多発テロは、開戦の口実として使われるので避け、「目には目を」の教義をあてはめて個人にねらいをつけたテロでこたえるだろう

 トランプは算盤を振り回して対抗するだけ。米国民がそこらを見極め、欧州や日本の支持がなければれば、戦争は回避できる様相である。

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