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2020年1月 7日 (火)

イランの穏健反応

 イランは、イラクに駐留していた革命防衛隊司令官をアメリカ軍の攻撃で殺害された件につき、報復を宣言していたが、司令官の喪が明ける日を過ぎても「核兵器の開発を無制限に進める」という抵抗措置を発表しただけだった。

 そして、IAEAの査察は従来通り受け入れ、透明性を確保するという柔軟なものだ。この点、核拡散防止条約を脱退した北朝鮮とは相当違う。

新聞論調などの中には、「第3次世界大戦前夜か」などと危機感をあおるものがあるが、見当外れだ。

 アメリカの狂気じみた非常識な挑発は、米国内にもトランプを批判する声が高まっているという。

 イランと対抗関係にあるイスラエルが核拡散条約に加盟せず、核戦力を隠し持っていることは世界の常識である。これに比べればイランの措置が報復と言えるかどうかも疑わしいほどだ。

 イラクは、自国内で何の了解もなくイラン司令官殺人に及んだアメリカを非難し、国会は米軍撤退要求を決議しているいるが、アメリカは逆に増派を検討している。

 この周辺11か国に7万人もの米兵がすでに派遣されている。そして、駐留費用をもっと分担しろ、などとトランプは吠えているのだ。

 安倍首相は、どこを向いたらいいのか迷っているのだろうか? 

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コメント

さまざまな報道が入りかっていますが、8日昼の段階では、イラン・トランプともに戦争への道はほぼ避けていることが明瞭になりました。
我田引水ではないが、本塾の思惑と合致する方向です

投稿: ましま | 2020年1月 8日 (水) 12時50分

昨日の報道を聞いていたら、トランプ大統領はイランの司令官襲撃は最後の手段としていて、むしろ賛成しない立場だったそうです。

それがイランのデモ隊の一部が、イランのアメリカ大使館に火炎瓶を投げたりの襲撃を行ったことで、襲撃命令を許可した経緯があるようです。

報道は、前後のことを省く傾向があり、あちこち視ていないと判らないですね

投稿: 玉井人ひろた | 2020年1月 8日 (水) 10時28分

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