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2019年11月 2日 (土)

敵性人形

青い眼をした お人形は
アメリカ生まれの セルロイド
アメリカ生まれの セルロイド

日本の港へ ついたとき
いっぱい涙を うかべてた

わたしは言葉が わからない
迷子になったら なんとしょう

やさしい日本の 嬢ちゃんよ
仲よく遊んで やっとくれ
仲よく遊んで やっとくれ

 野口雨情作詞・本居長世作曲の戦前の童謡である。昨日のことを忘れても、この歌詞だけはしっかり覚えている。尋常小学唱歌に採用されてないので、多分幼稚園か母親から教わったのだろう。

 この人形のエピソードが昨日11/1付の毎日・夕刊のコラム「憂楽帳」に載っていた。

 下北半島の付け根に位置する青森県野辺地町。町立野辺地小学校の正面玄関で、青い目をした女の子の人形が児童たちを出迎えている。

 米国で日系移民排斥の動きが強まり、日米関係が悪化し始めた1926年。米国の宣教師が民間レベルで友好を図ろうと、人形を日本の小学校などに贈る活動を始めた。今年4月、現在の野辺地小に贈られた1体が当時の教員宅で保管されていたことが判明。町内での公開などを経て9月に小学校に戻ってきた。

 日米戦争が始まった当時、青い目の人形は「敵性人形」として大半が廃棄された。しかし1人の教員が「人形に罪はない」とひそかに火中から拾い上げ、保管していた。人形は新元号にちなみ「レイワ」と名付けられ、野辺地小の5,6年生が授業でこの人形の歴史を学んだ。(以下略)

 最近、先の戦争突入を大部分の国民(軍人や官僚を含む)が熱狂的に支持していたかどうか、ということが取り上げられるようになった。

 小学生だった塾頭の周辺、狭い範囲だが両親・隣人・先生・友達、いずれも人形を憎悪・処刑するようなことがあれば、多分、前記の教員と同じような行動をとったに違いない。

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コメント

玉井人ひろたさん
全く同感です。当時のことを振り返ると、町内会とか、青年団とかに「軍部の意向」などと称して訓練指導などを買ってでるおちゃらかものがいました。軍需物資の特配かあるからなどとも言いました。国家総動員令がでたり、政党が全部大政翼賛会になったあと、戦争が始まった前後の頃からです。

投稿: ましま | 2019年11月 3日 (日) 09時29分

開戦前、閣僚全員、特に東条内閣は開戦には反対だったことが記録によって証明されています。
それを開戦に導いたのが、政治家に資金で影響力のある人々と、マスメディアの煽り報道だったことも明らかになっています。

世論の恐ろしさを感じます

投稿: 玉井人ひろた | 2019年11月 3日 (日) 07時58分

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