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2019年10月11日 (金)

台風と塀の文化

 明日の「記録的被害をもたらす可能性のある台風」接近に伴い、マスコミはさかんに事前の準備・対策を呼び掛ける。言われているようなチェックは一応済んだつもりだった。ところが昼前、意外なところに危険が見つかった。

 ブロック塀である。50年近く前のものだが、ブロック塀倒壊で倒壊による小学生の人身事故が起きた時も「うちのは、背も低く鉄筋・セメント・支柱など基準どおり作っているから、大丈夫で放置しておいた。

 今日見つけたのは、隣地と敷地に段差がある一面で、隣地から見れば大人の背を優にこす。

 上から3段目ぐらいまで続くヒビがあった。押してみるとぐらぐらする。やばい!。60mの風なら崩れてもおかしくない。

 早速、下段の風穴を使って麻ひもで括り付け、応急措置をとった。

 ブロック塀は戦後に普及した。それまでは板塀が主で、豪邸には大谷石を積んだ塀などが贅沢とされてきた。ブロックは安い材料を流し込んで大量生産が利く。重くないので工事も簡単だ。

 それに、当時はしゃれているという感覚もあり、石や煉瓦のように長持ちするはずだった。

 それが、古くなると黒ずんでもろくなり、表面がぼこぼする老化現象もあるのだ。東日本大震災程度の揺れがあればひびが入るのも当然だろう。

 ♪粋な黒塀見越しの松……は、お富さんの隠れ家。

 かつて塀は外からの目隠しに役割があった。蒸し暑い日本では家の戸障子は開け放し、縁台で夕涼みが必要だった。

 戦後は塀は低く、庭を見通せるようにするのがはやりだ。ブロックは使っても鋳物やアルミのしゃれた柵の土台として使う程度、つまりアメリカ風が主流になってきた。

 今度改造するときは、それにするのかなあ、などと考えている。自然災害と文化は切っても切り離せない。

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コメント

>玉井人ひろたさん
ブロック塀の劣化は、日照・構造・鉄筋の位置などでまちまちです。風速60をまともに受けたら場所により持たないでしょう。

投稿: ましま | 2019年10月12日 (土) 09時12分

あの大地震で、大谷石の石塀はほぼ100%が崩れ落ちました。
それに対しコンクリートブロックは鉄筋が入っているので傾いても崩れることは無いのが多く、安くても優れものだったことが証明されました。

投稿: 玉井人ひろた | 2019年10月11日 (金) 20時19分

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