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2019年10月19日 (土)

「恩赦」の不透明

 政府は、天皇の即位礼に合わせて55万人の恩赦実施を閣議決定した。

 ずいぶん人数が多いなと思ったら、戦後の恩赦についての一覧表(1997年犯罪白書などで作成)が毎日新聞に載っていた。

 13回の恩赦があって、その総人数は約4千万強にのぼり、1回につき平均300万人あまりというのは、日本の人口から見てもちょっと信じられない数字だ。

 1回の恩赦で1000万人を超すのが明治100年記念と昭和天皇大喪の礼の2回あった。

 その基準は至ってあいまいで、同紙の法務省への取材では、「検討に制約を受ける」として詳細を明かさない一方、政府関係者は「やはり先例が大きく、あうんの呼吸で決まった感じはある」と話したと伝える。

 それにしても、明治100年に前例などはないし、「天皇、皇后両陛下のご結婚」の1277人と1千万を超える数の差の説明はつかない。

 不透明さを突く野党の意見も聞いたことがないが、慶弔にかかわることであれば、おおよその基準を作っておくのが世間の常識ではないか。

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コメント

玉井人ひろたさん
 国会図書館の中には「恩赦はある意味で行政府による、立法府と司法の侵害にあたるので、運用には慎重を要する(三権分立侵害)」という考えまであるのですね。
 行政府はもとより、マスコミも与党・野党も「まあまあ」で、そこまで調べた形跡はありません。やはり、声を上げることは大切だった。
 ありがとうございました。

投稿: ましま | 2019年10月20日 (日) 09時29分

国立図書館の立法考査局の行政法務課の調べによる「恩赦」について公開資料には興味深いものが書かれています。

一つは、「恩赦はある意味で行政府による、立法府と司法の侵害にあたるので、運用には慎重を要する(三権分立侵害)」というものです。

それと、注目されないが恩赦には「常時恩赦」というのもあって、毎年30~40名の受刑者が恩恵にあずかっている事実があることもその報告書に記載があり、興味深く見てしまいました。

投稿: 玉井人ひろた | 2019年10月20日 (日) 08時18分

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