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2019年5月14日 (火)

「閑地」の花

 2019_05130002

 永井荷風の『日和下駄』第八に、「閑地(あきち)」というのがある。その書き出し。

市中の散歩に際して丁度前章に述べた路地と同じような興味を感じせしむるものが最(も)う一つある。それは閑地である。市中繁華なる街路の間に夕顔昼顔露草車前草(おおばこ)なぞいう雑草の花を見る閑地である。

 写真の閑地の花は、荷風が挙げた4種類の「雑草」ではなく、おそらく「ハルジオン」だろう。荷風が散歩した頃にはまだない外来種で、遠くに見える赤い花も確かめてはいないが、日本名ではなく、カタカナで呼ばれる花だ。

 西洋タンポポが日本タンポポを駆逐してからもう5,60年たつ。生物の覇権主義はどこまで続くのだろう。

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