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2019年3月14日 (木)

イギリスの我がまま

  イギリスがEU離脱の可否をめぐって大もめだ。昨日(日本時間)は議会で離脱に条件をつける政府案を否決、そして今日早朝(同)「合意なき離脱」を議会にかけ、それも否決された。

 さらに明日は、329日と定められた離脱期限の延長を求めるかどうかを決定する。「延長」の線が強いが、EUは伸ばしても5月いっぱいが限度、としている。

EUの元祖、仏・独・ベネルックス3国と海一つ隔てたイギリス、そこに「欧州」といってもどことなく気風の違いを感ずる。

欧州の「伝統」に対して、「進取」という一面もあるが、後発ながら、世界を英語で制覇した英米のアングロサクソンという優越感がある。それが「ジョンブル」魂という、わがまま勝手の揶揄にもつながる。

日本人が最初に接触したヨーロッパは、ポルトガル、スペイン、オランダ人などとの貿易目的で鎖国政策のもと、長崎が中心となっていた。イギリス・アメリカは相当遅れて「軍艦つき」でやってくる。それまでに、フランス、ロシアも加わりアフリカ・中東・インド・アジアで植民地競争が進んでいた。

第一次大戦でヨーロッパ各国が疲弊するとともに、帝国主義的覇権競争への反省が進む。第2次大戦後はファシズムに走った日独伊が沈み、米ロ2極による冷戦の出現、さらにアメリカによる1極支配を招来した。

その中で、ヨーロッパはEUの第3極を目指す。当初は、ロシアへの対抗勢力としてEUの進展を歓迎していたアメリカだが、アメリカ1極支配に水を差すような存在にはなってはほしくない。それに共感しているのが、実はイギリスなのだと見ている。

同じヨーロッパといっても、「育ちが違う」というイギリスの国民感情がありはしないか。

 

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