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2019年3月15日 (金)

世界無極化時代

イギリスがEU離脱延期を決めた。昨日は、「イギリスの我がまま」と題し、EU脱退問題に関連して英米のアングロサクソン人の「優越感」に触れた。

今日は、ボーイング社の売れ筋だった373MAX8のアフリカなどの事故多発問題から話をはじめる。

欧州など導入済みの各国が原因追及が済むまで同機の運航停止するとか、日本のように30機の購入予定見直しや乗り入れ停止にまで進んでいた。

アメリカ経済の支柱であり、世界の空を支配する航空機メーカー・ボーイング社の肩を持ち、不安を否定し続けていたアメリカ当局が、ついに折れて運航停止を命じたというニュースである。人命がかかっている。さすがにこれ以上の「我がまま」は許されまい。

闇の中(海の中?)の航空機事故で思い出すのが、5年前の3月8日のマレーシア航空行方不明事件である。

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 クアラルンプール空港を北京に向けて飛び立ったボーイング777が海上に出て間もなく反転、マレー半島を横断してインド洋方面に向かったところまで追跡できている。この間、管制塔との連絡は全くなく発見もされていない。

マレーシア当局は、捜索を断念、全員死亡と発表した。浮遊物がインド洋中部からマダガスカル島方面南部など広い範囲で発見されてることもある。こういったことから、飛行機は中東方面をにらんだ大米軍基地があるチャゴス諸島に向かったという、根拠のない俗説がある。

インド洋は、今でもイギリスやフランス領の小島が散在する。植民地競争・東方貿易競争の名残だ。アメリカ領はない。チャゴス諸島はもともとスリランカに近い独立国の島モーリシャスのものだった。

そこをイギリスが植民地としたが、なんとアメリカの基地建設のため1965年にアメリカの租借地としてまた貸しし、住民は基地建設のため全員が強制退去させられた。

オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)が2月15日に、英国統治を「不法」と判断し、事実上、領有権を主張するモーリシャスへの返還を勧告した。この勧告に強制力はないが、米英はもとより日韓も反対した。勧告の原動力になったのはアフリカ諸国だ。

南シナ海の島を基地化し、インド洋から西半球までを網羅する中国の世界戦略「一帯一路」を覇権主義と警戒するのは当然で、アフリカが中国に操られるようになったら、EU・イギリスなどはコップの中の争いとなる。

中国は、米英の二の舞となるようなことは避けるだろうが、日本の外交がアメリカ離れできず、日韓の軋轢にかまけるような時代ではなくなっているのである。

 

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