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2019年2月18日 (月)

歴史、認識、感情の区別を

日露外交は、ミュンヘンで外相同士の会談が行われ、平和条約や北方領土問題が話合われたようだが進展する気配は全く見られなかった。留まるところを知らない最悪の状態が、日韓の間で続いているが、ロシアの方も日本の「歴史認識」を持ち出し譲らないようだ。

いずれも、日本の「歴史認識」のなさを声高に叫ひ、それが常套句になっている。しかし、日本側から相手の歴史認識を鋭く突く主張がなされたとは思えないし、マスコミの報道にも表れない。そこで「認識」とは何かを三省堂の大辞林で見た。

 物事を見分け、本質を理解し、正しく判断すること。また、そうする心のはたらき。 「経済機構を正しく-する」 「 -を新たにする」 「 -に欠ける」

 〘哲〙 〔英 cognition; ドイツ Erkenntnis〕 人間(主観)が事物(客観・対象)を認め、それとして知るはたらき。また、知りえた成果。感覚・知覚・直観・思考などの様式がある。知識。

ロシア語や韓国語でどう表現するのかは知らない。日本語の「認識」は、哲学的にいうと主観の領域に入るらしい。その前に「歴史」の二文字がつくが、これは客観的な真実、つまり「史実」のことといっていい。

日露それぞれの見解を例に取って見よう。

終戦の年の2月4日に米・英・ソの3国首脳がクリミア半島のヤルタで会談、米・英はソ連に日本への参戦をうながし、勝利すれば日本領の千島を奪取する約束をした。

日本は、日ソ不戦条約があるソ連の参戦も、ヤルタ会談の中身についても、知る立場になく、「認識」していなかった。また、726日の前記3国が発表したポツダム宣言を認識し、815日にはこれを受諾する玉音放送をした。ただし、その後にソ連軍が北方4島を軍事占領し、日本人を追い出したことまで予想はしていなかった。

しかし以上のいずれも、日本が認識していなくとも「歴史」である。このように、日本には日本の「歴史認識」があり、ロシアにはロシアの「歴史認識」がある。また、それぞれ「歴史」と「認識」を分けて、しっかり突き合わせ確認をする必要がある。

それをしないところに韓国の悲劇があり、すれちがいのまま解決のめどが立たない。従軍慰安婦も、徴用工いずれもそうだ。

「歴史」と「認識」のないところに「感情」だけがしこりとして残ってしまう。冷静に話し合う、ということは、その区別について考え、突き合わす勇気があるかどうかである。

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