« 改元の年に起きたこと | トップページ | 行政責任・昔天皇今国会 »

2019年2月 3日 (日)

メルケルとチャーチル

 ドイツのメルケル首相が4日、5日二日間の日程で来日する。平和志向で影響力があるトップとして、塾頭が唯一尊敬し期待していた人だ。安倍首相と会うのは当然だが、天皇陛下と即位間近な皇太子とも面会する。

 皇室とは政治向きの話はできないだろうが、気脈は合うはずだ。短い日程の中で、単なる表敬訪問を越える意義を感じてしまう。

 そしてさらに、慶応大学で学生を前に講演をする。その彼女は、任期いっぱいつとめて再出馬しないそうだ。そこで思い出したのが、第2次大戦中イギリスの首相をつとめたウインストン・チャーチル卿だ。

 野に降りたチャーチルは、スイスのチューリッヒ大学で次のように演説した(小屋修一『欧州連合論』より)。

 『われわれが生きているこの時代に、平和を破壊し、人類の全ての未来に暗影を投じることなったあの恐るべき「民族の戦い」を二度も戦ったのは、この欧州においてであった。だが、欧州がこの不幸を癒すひとつの薬を用いるなら局面は一変し、欧州を短期間で今日のスイスのように、自由にして幸せな地に変容せしめ得る。そんな薬が存在する。その特効薬とは何か?それは欧州の家族を平和にかつ安全に生活させることができるように、再編成することである。つまり、一種の「欧州合衆国」を建設することである。その欧州一家復活の第一歩は、フランスとドイツの結合でなければならない』

 この演説が呼び水となり各国・各地に支援組織・期成同盟が生まれ政府や議会を動かして、EUの前身が生まれたことは知られている。

 さて、メルケルさん、第2のチャーチルになれるかどうか……(期待)

 

|

« 改元の年に起きたこと | トップページ | 行政責任・昔天皇今国会 »

東アジア共同体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: メルケルとチャーチル:

« 改元の年に起きたこと | トップページ | 行政責任・昔天皇今国会 »