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2019年2月14日 (木)

今年はキガイの年

今年がイノシシ年ということは幼児でも知っている。これを干支で漢字で書くと「」であるが、読める人はほとんどいないのではないか。訓読みで「つちのとい」、音読みでは「きがい」となる。

甲子園を読めない人はいない。施設が「きのえね」の年にできた由来がある。歴史に残る戊辰戦争(明治革命)、辛亥革命(清国滅亡)、乙巳(いっし)の変(大化の改新)も勉強した人なら読める。

今年は改元のある年である。日本の元号は、乙巳の変のクーデターで中大兄皇子らが作った「大化」が最初で、それ以前はなかった。西暦や太陽歴がない時代は、大事件を60年に一度回ってくる干支で記憶した(「還暦」の発想もそこから発している)。

今でも年賀状に干支を書く人がいるが、大正時代頃まではよく使われたようだ。終戦前まで、徴兵検査の成績は甲種合格が最高で「日本男児の本懐」とされたが、徴兵令状(「赤紙」と呼ばれた)が真っ先に来るので、できれば丙種の方がいいと内心思っていた人が多かった。

また、学校の成績も通知表も甲・乙・丙(こう、おつ、へい)の干支の順に当たるゴム印が押されており、後にそれが優・良・可に変わる。

前回の己亥の年は、安倍首相の祖父・岸信介が首相である。東京地裁の砂川事件で外国軍隊の駐留は違憲という判決(後に最高裁が破棄・差戻し)があった。そして、安保改定阻止のデモ隊が国会構内に突入し、翌1960年に安保改定による混乱の責任をとって岸は退陣した。

60年安保」と通称されるが「己亥(きがい)」が気概になるか危害になるか。気になる干支である。

 

 

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