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2018年10月30日 (火)

ファシズム生育の条件

米・トランプ大統領そっくりの超右翼言動を頻発していたブラジルのボルソナロ候補が、選挙で労働党候補を破り大統領となる。このニュースを毎日新聞と日経新聞が社説に取り上げている。南米では大国だが、社説にまでなることは珍しい。

「毎日」は、昨年以来、欧州で反移民を掲げる極右政党がオーストリアとイタリアで連立政権入りしたり、ドイツでも極右政党がじわじわと支持を広げていることに連動させ、世界がファシズム化することを憂慮しいる。「日経」も同様ながら、汚職追放・経済優先の公約に支障とならなしよう配慮を求めている。

よそのことはともかく、本塾が懸念し続けてきたのは安倍一強が続く我が国の政界で、変わり目が来るのかどうかを最大関心事にしてきた。

2015年2月に発行された『超国家主義の論理と心理』(岩波文庫)は、丸山眞男の論文・講演など8篇を古矢旬が編集したものである。その巻末に編者の解説がありその中で、こういった事態を予言するような記事があったので紹介しておく。

(前略)丸山は、この講演末尾において、ほかならぬ先進資本主義国の内に、ある種の新しいファシズムの生育にとって好適な一条件を見出している。すなわち大衆消費社会とマス・コミュニケーションの帰結としての、「知性の断片化・細分化」である。そこに登場してくる操作可能性の高い大衆こそは、強制的同質化、あるいは自然的画一化を自身では意図せぬままに推し進めてしまう存在とならないかという疑念が、おそらく今日のネット社会まで届く丸山のメッセージである。

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