« 辺野古とアメリカ世論 | トップページ | 教育勅語の幼稚園児並解釈 »

2018年10月 4日 (木)

安倍首相の幼児性

 安倍晋三首相は、訪朝直前に来日するポンペオ米国務長官と6日に会談し、北朝鮮の非核化に向けた日米の方針を改めてすり合わせる考えだ。菅義偉官房長官は3日の記者会見で「北朝鮮問題で緊密に連携し、拉致問題を含めて対応できる体制を整えたい」と語った。首相はポンペオ氏に、北朝鮮が求める朝鮮戦争の終戦宣言などの条件を安易に受け入れないよう念押しするとみられる。【光田宗義】(毎日新聞・10/04、東京)

何度も読み返した。「エッ?本当」という内容。最後が「とみられる」で終わっているから観測記事といえばそれまでだが、ことは重大だ。南北朝鮮政府もウオッチしている。もし、官邸が記事を否定をしなければ本当ということになるので全文を引用した。

世界中に終戦宣言を歓迎しない国や人々がいるだろうか。「おいてけぼり」は意に介さないという暴言に聞こえるだろう。

終戦宣言は、「両国間の戦争は終わった」と確認しあうことだ。塾頭は、北朝鮮のねらうところをこう見る。

金正恩が第一に掲げる国是は、南北朝鮮の統一を目標に掲げることである。これは、体制は併存させたままで、できるところから融和を図るということになるだろう。

アメリカとの戦争状態がなくなれば、アメリカに向けた核兵器もミサイルも不要になる。同時に韓国に米軍が駐留している理由も失う、という趣旨だ。

日本の敗戦と同時に朝鮮人が考えたことは統一国家の独立であり、南北の別など考えなかった。それが米ソで分割占領するという話になるのだが、そんなことは朝鮮人の意識の中にない。だが占領軍の意向を受けて北には金日成政権、南には李承晩政権ができる。

北は、計画経済が順調に推移し安定していたのに対し、南は李承晩の強権や腐敗が目立ち貧困から抜け出せなかった。金日成が軍を南に向け釜山まで進撃する。

南の人民を救うためという名目である。日本はまだ占領下にあり、在日米軍が反撃して激戦となるが、結果的には38度線で停戦協定を結ぶ。しかし、戦争状態は68年間もそのまま続いていることになっている。

北にとって韓国人が敵という意識はなく、あくまでもアメリカとの戦いだった。日本は、占領軍が海上保安庁に出動を命じ戦死者も出しているので敵国と見なした可能性はある。日本に工作員を潜入させたり拉致という行為に出たのは、その下地があったからかも知れない。

そこへもってきて冒頭の安倍首相のぶちこわし発言があったとすれば、トランプにあやかった安倍、金首脳会談など実現するはずがない。金正恩主席が1兆円とされる日本の援助が欲しくて終戦宣言を妨害する安倍首相と会談すると本当に思っているのだろうか。

その幼児性は思っただけでもぞッとする。

|

« 辺野古とアメリカ世論 | トップページ | 教育勅語の幼稚園児並解釈 »

東アジア共同体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/74327766

この記事へのトラックバック一覧です: 安倍首相の幼児性:

« 辺野古とアメリカ世論 | トップページ | 教育勅語の幼稚園児並解釈 »