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2018年9月12日 (水)

イルカ・ショウを謝る卑屈

  9日に「迷惑をおかけして」という組織としての陳謝を取り上げた。最近は、不本意だが誤ってさえ置けば、という安易な謝罪がはやっている。このところ特にスポーツ関連に多く見られる。

 下記は毎日新聞(09/12、東京・朝刊)である。

国際連盟 イルカショー批判 実行委平謝り

2020年東京五輪に向けた最初のテスト大会となったセーリングのワールドカップ(W杯)江の島大会で、開会式で披露されたイルカショーを巡ってトラブルが起きた。大会実行委員会は江の島名物で歓迎の意を示したつもりだったが、国際セーリング連盟は海洋生物保護の観点から「落胆した」と批判した。実行委は平謝りで、文化や考え方が異なる海外の人々を大勢受け入れる五輪・パラリンピック運営の難しさを浮き彫りにした。

 イルカショーが披露されたのは神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館で9日夜に開催された開会式。選手や大会関係者の前で、同水族館で人気のあるイルカのパフォーマンスがあった。これを見た12年ロンドン五輪男子470級銀メダルのルーク・ペイシェンス(英国)がツイッターで「ショックを受けた」と投稿するなど、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで選手らから当惑の声が広がった。

 欧米ではイルカは知的で親しみのある生き物との考え方が強く、ショーを行わせることへ抵抗感がある。(以下略)

 もともと日本人は土地が狭く、古来海産物を食用に供してきた。クジラやイルカに対する欧米人のヒステリックな抗議に「謝罪」する必要はない。「謝罪」を安易に考える、これも欧米人からすると、異様な姿だ。

 このところ、魚は寿司などを通じ日本の食文化として欧米人など外国人に賞味されるようになった。

 哺乳類は別、というが、明治時代にランプ燃料の鯨油を求め太平洋のクジラを乱獲し、絶滅の危機にさらしたのは欧米人だ。イワシなどを追って湾内に入ってきたイルカを資源保護のため捕獲し、水族館に送ったことを非難する資格などない。

 来客に不愉快な思いをさせるのなら、大会のアトラクションから除外するのは結構だ。陳謝は、むしろ欧米人に誤って理解される。

 そもそもイルカ自身はショウを苦しんでいるだろうか、むしろ楽しみにしているかもしれない。やせ馬に人が乗り、鞭で乱打して走らせる競馬の本場・英国人がこれを禁止しない理由はいったい何故か。

 日本人の悪い癖は、言うべきことをきちんと言わないことだ。

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コメント

イルカショーが悪くて、スペインの闘牛は良いというのは、どういうことなのでしょう

クジラを食べるのは悪で、牛やシカ肉を食べる欧米は善なのでしょうか?

可愛いから食べちゃダメ、そんなことを言っているから、自然界の生態系が崩れ、破壊されるのです。

と、私は思います

投稿: 玉井人ひろた | 2018年9月13日 (木) 11時21分

自分に都合が悪いと(理屈に合わないと)旧約聖書とか、神のせいにしてしまうような気がします

投稿: ましま | 2018年9月13日 (木) 20時01分

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