« 首相の外交センス | トップページ | 安保法制の危険目前に »

2018年9月16日 (日)

医は仁術

終末期医療 延命中止、意思確認に力点 自民、新法検討
毎日新聞2018916 0630(最終更新 916 0630)

 自民党は、終末期医療のあり方を規定した新法作成の検討に入った。終末期医療を巡っては2012年に超党派の議員連盟が尊厳死法案をまとめているが、本人の意思に反して延命措置が中止されることへの懸念が根強い。同党は、法案を抜本的に見直し、継続的に本人の意思を確認するなど手続きに力点を置いた新たな法案への練り直しに着手。与野党各党の賛同も得て早ければ来年の通常国会への提出を目指す。【酒井雅浩】

古い自著だが『浪士石油を掘る』が来月再刊されることになった。主人公は幕末に、田舎の茶坊主が出奔、江戸で医師・石坂宗哲の弟子となり、自から医師を名乗るとともに尊王攘夷の旗頭として幕府の側から暴れまくる。

勝海舟や山岡鉄舟の知遇を得て、維新の混乱回避に貢献、後に殖産興業の一環石油産業勃興に身をささげる無名浪士の一代記である。

その中に、医師の名がたくさん出てくる。ローマ字を考案し名医の誉れ高いヘボン。大阪で「適塾」を開設、福沢諭吉など多くの人材を育てまた種痘を初めて導入、それらの実績を認められて幕府の奥医師となった緒方洪庵などである。

江戸時代の医師に免許制度があったわけではない。海外文獻に精通し、患者から信頼される人格者であることがなによりの条件だった。

患者も先生と呼び、見立てを疑うようなことはなかった。患者にとっても医師を信頼することが、特効薬的な効果を生み回復すればそれがまた評判となる。

さて、引用の記事だが、医師と患者の関係をことさら法律で決めるのが正しいかどうか。

石坂の評判がよかったのは、貧しい人からは金をとらないなどのほか、患者の気持ちを汲み取るのが早く、その線に沿った措置をとったことだろう。

延命治療で、継続的に本人確認をするなど、確認される方は「早く死ね」と言われているように聞こえないか。

「医は仁術」は、もはや古い格言になりつつあるのだろうか。

|

« 首相の外交センス | トップページ | 安保法制の危険目前に »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

何年か前から「医療もサービス業の一つ、患者はお客様」という考え方が起り、そう言う考えの病院は非常に患者への対応が優れています。

時代によって、医療も変るのでしょうが、その変化が患者ファーストになることは良いことだと思います。

投稿: 玉井人ひろた | 2018年9月17日 (月) 11時59分

患者の要求に沿って過剰投薬や検査をするサービスは感心しません。その辺の匙加減に自信を持ってほしいです

投稿: ましま | 2018年9月17日 (月) 13時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/74219021

この記事へのトラックバック一覧です: 医は仁術:

« 首相の外交センス | トップページ | 安保法制の危険目前に »