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2018年8月 8日 (水)

北朝鮮とイランの違い

アメリカのトランプ政権はイラン核合意から離脱したことにともない、日本時間の7日、イランの自動車産業などに対する経済制裁を発動させます。イランへの圧力を強化していく方針ですが、イランは強く反発しており、緊張が高まることが予想されます。

以上はNHKからの引用であるが、核開発と経済制裁、アメリカのトランプ政権は、北朝鮮とイランで同時期に核問題で似たような外交課題を背負っている。

一貫性のないトランプ政権の先行きは全く見通せないが、似ているようで双方の違いは大きく、解決しないまま、ますます混迷を深めていくのではなかろうか。

以下、その違いを列挙してみよう。

①北は水爆に至るまでの開発を半ば公然と行い、大陸間弾道弾ICBMを開発して実験に供し、目標をアメリカ本土と喧伝した。イランはウラン濃縮、プルトニウム保持はしても運搬手段や攻撃目標まで言っていない。潜在的対抗国はかくれた核保有国・イスラエルということになろう。

②米・北間は停戦したままで、南北分断のままで法的には戦争が終わっていない。米・イランは、過去直接戦争をしていない。

北を含む6カ国(日米ロ中韓北)協議は、6回目以降北の実験再開で北が脱退、停止。イランの6カ国協議(米ロ英仏独イ)は、合意の協定ができたが米のみが最近脱退。

④北への制裁は安保理決議に基づく。イは上記協定で制裁を免れていたが、米脱退で制裁か復活。アメリカは加わらない他国の交易にも圧力をかけて妨害を強化。

朝鮮は南北分断・民族統一といった和平プロセスが描かれるが、イランはイスラムのサウジなどと宗派対立の和解機運が全くない。

⑥北朝鮮では、制裁・圧力先行・拉致解決優先で日本が孤立気味だが、イランでは、協定破綻で核戦力強化につながりかねないとして、米の脱退が批判されており孤立。

⑥金正恩・トランプ会談は実現しているが、米・イの接触は条件を探っている段階。

いずれも、最大の核保有国が力ずくで小国の核を取り上げようとするところに無理をきたしている。

【追記】

沖縄県の翁長雄志知事が8日、なくなつた。67歳だった。心から追悼の意を捧げるとともに、歴代知事の遺志を継ぐ立派な後継知事を県民に選んでもらいたい。

 

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