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2018年8月13日 (月)

森友と人情裁判

 司法試験を目ざすある若者が、映画「男はつらいよ」の1場面にある主演の寅さんの台詞遠山の金さんについて、「遠山さんといいますとどこの?」と質問された。雑誌『世界』に載っていた原田國男慶応大教授の話である。

 教授は「裁判官の一番欠けたところは、世情と人情に疎いことだろう。しかし、これが一番大事なことかもしれない」と書きだす。そして、遠山の金さんを知らない裁判官がいるとは思わないが……そもそも寅さんに関心をもたない裁判官も多いであろうと続ける。

 森友学園問題で財務省幹部が公文書改ざんを指揮したことがはっきりしている。地検はこれを不起訴にしたが、検察審査会でひっくり返し送検しても無罪判決をする可能性が高いという。

 裁判が後送りされればされるほど、新聞はおろかテレビドラマすら見ない若者がふえ、寅さんも遠山の金さんも大岡越前も知らない裁判官の判断で裁かれるようになる――老爺心でなければいいが、歴史も人情も世論も無視し放題そんな将来をおそれている。

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コメント

東日本大震災後、いろいろな分野の学問がクローズアップされましたが、一番は「社会学」でしょう。
そのなかでは歴史と人の思いが重要視されていました

投稿: 玉井人ひろた | 2018年8月13日 (月) 17時32分

社会学というとやさしいようで掘り下げるとむつかしい、そんな気がします

投稿: ましま | 2018年8月13日 (月) 20時35分

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