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2018年5月 7日 (月)

レバノン選挙に注目

連休明けは国内外共にビッグニュース山盛り……、と予測していた。しかし今日は明けたばかり、スポーツ・芸能のほかは話題にとぼしく、おまけに新聞休刊日である。ブログのネタはどうしてもネットに頼ることになる。そこで見つけたのがこのニュース。レバノンの議会選挙だ。

【ベイルート時事】レバノンで6日、国民議会(一院制、定数128)選挙が9年ぶりに行われた。レバノンはサウジアラビアとイランの「代理戦争」の舞台で、互いが支援勢力をてこ入れする中、イランが後ろ盾のイスラム教シーア派組織ヒズボラが躍進するかどうかに関心が集まっている。

 即日開票され、早ければ7日に大勢が判明する見通し。多くの宗教・宗派が共存する「モザイク国家」のレバノンでは権力均衡を図るため、議席配分はイスラム教徒64、キリスト教徒64などとあらかじめ決められている。

 首相はサウジが支援するイスラム教スンニ派から選ぶのが慣例で、ハリリ首相が続投する公算が大きい。ただ、有権者には汚職や既存政治への不満も強く、事前の予想ではハリリ氏陣営は議席を減らし、ヒズボラが勢力を伸ばす可能性が高いとみられている。

IS掃討で中東から戦火が遠のいたかの感があるものの、トランプ米大統領のイスラエルびいきはヨーロッパ諸国から見ても突出している。ムスリムの猛反発するエルサレムへの大使館移転声明に始まり、ホメイニ革命以来の宿敵イランが、シリアでIS掃討作戦で勢力を伸ばし、イスラエルへの直接脅威になると見なすようになった。

イランの核開発疑惑は、北朝鮮ほど進んでいないものの、米英仏独中露6か国協議で凍結させた。アメリカは、これが守られていないとして、経済制裁強化に熱心だが、他の各国は同調していない。ただ、イスラエルだけはアメリカの主張を受け、施設への直接空爆までほのめかしている。イスラエルは隠れた核保有国だが、これは不問にするという不公正さもまかり通っている。

もう一つ、サウジで皇太子が実権を握ってからの変化である。シーア派との抗争で国交断絶とか戦争への加担など、イランを脅威の対称とするようになった。膨大な石油収入に支えられ、これまでのイスラムの盟主というおおらかさがなくなった。

レバノンは、イスラエルの北、地中海に接する小国で、これまでも同国にシーア派の反イスラエル勢力、ヒズボラがゴラン高原ににらみを利かしていた。しかし紛争は南部のゴザ地区の方が多く、これにはエジプト・シナイ半島からスンニ派原理主義組織・ムスリム同胞団が潜入しパレスチナ人を支援していた。それがエジプトのクーデターにより、現・シシ政権が弾圧してから小康を得ている。

そのような時、レバノンで9年ぶりの国政選挙である。イラン系が議席をのばすことになれば新たな火種になりかねない。まず、イスラエルの自制が第一。そして大国が、中東から手を引き住民の協議にゆだねる以外に、和平を招く途はないのではないか。

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コメント

イスラエル、あまり知られていませんが「親日国家」の一つであり、国旗のマークは伊勢の神宮の家紋と同じ、なんとも謎の国家の一つです。

投稿: 玉井人ひろた | 2018年5月 7日 (月) 20時38分

定かではありませんが、東北にはユダヤ人移住の伝説があるとか、杉原千畝大使のビザ発給は有名ですね。

投稿: ましま | 2018年5月10日 (木) 09時32分

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