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2018年5月 5日 (土)

春秋戦国時代

だらだらと続いた連休も明日の日曜日でおわり。祝祭日の意味がうすれ、子供の意識に残りそうもない。しかし今日は「こどもの日」である。もとは端午の節句、3月3日桃の節句・雛祭りの女の子用に対する男の子の成長を祝う日だった。

ところが、「なぜ5月5日」となるとあいまいになる。日本の歴史が始まる前、中国の名高い詩人・屈原が汨羅(べきら)に入水自殺をした日で、中国でもこの日の禍を避けるためいろいろな行事・風習があるが、5は悪い月それに5が重なれば忌むべき日となる。

日本では雛祭りに華やかな内裏雛を飾る。5月の節句には鎧・兜などの武具を飾り、菖蒲湯用のアヤメの葉っぱをスーパーで売っていたりする。菖蒲は尚武に通ずる意味があるともいう。

屈原は、中国の戦国時代の人とされるが、その前の春秋時代を含め部族社会から覇権争いに明け暮れする複雑な歴史が展開し、なかなかわかりづらい。ただ、孔子、孟子、老子、墨子などの、いわゆる諸子百家が活躍し、諸国王に助言、提言したり直接公務に携わることもあった。

屈原の自殺は、愛する楚を思っての提言を、競争相手の讒言で王から遠ざけられ阻止された憤懣によるものであった。それが『楚辞』17巻として文献に残り、読み継がれている。

春秋戦国時代は、中国統一の揺籃時代である。その中で諸子百家が残している豊富な文献が、今の中国文化にどう影響しているのかしていないのか、塾頭にはわからない。むしろ、四書五経を教養の糧にした徳川時代の武士階層に残っていた可能性がある。以下、目加田誠『屈原』岩波新書より。

かつて春秋時代の荘王のごときは中でも著しい業績をあげた人だが、『春秋左氏伝』(宣公十二年)の中で、晋の欒武子はこの人を批評して、よく臣下をいましめ、人民を養い、武器を整備し、国民に勤勉の尊さを教えたことをほめているとともに、(中略)「およそ文字から言っても、武は戈(ほこ)を止めると書く」すなわち武とは、乱暴を抑え、武器を収め、国家の大業を保ち、勝利を確定し、人民を安じ、平和をいたし、衣食を足らすべきものだ。これが武の七徳である。今自分にはまだその一つもできていない。どうして子孫に誇ることができようか」といったという。

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