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2018年3月10日 (土)

主体性思想

大貫智子記者によるコラム「南北急接近」を毎日新聞が連載している。今日は、「青瓦台は9日、南北首脳会談の準備委員会結成を発表し、トップに任鍾馗晳(イムジョンソク)秘書室長を据えた。任氏は1980年代後半、北朝鮮の主体性思想に傾倒した学生時代のリーダーで、南北融和一辺倒に傾きかねないとの懸念もある」としている。

「主体性思想」は、金正恩の祖父・金日成が提唱した概念で、北朝鮮が政策の根幹に置いている。本塾でもよく使うのでサイト内検索をかけたら1ページに収まらないほど出てきた。

日本でも、マルクス・レーニン主義の新解釈として左翼陣営でもてはやした時代があったが今はほとんど?になってしまった。塾頭がよく使うのは、北朝鮮の論理ではなく、南北を通して朝鮮民族の長い歴史の中から生み出された、“自立指向”の情念だと考えているからである。

だから、韓国でも共鳴し受け入れられるのではないかと思っていたが、冒頭の引用は、「やっぱり」という感じで受け止めた。

その長い歴史とは、日韓併合直前まで存在した「事大主義、事大党」への反省である。大陸に境を接する民族として、生き残りの選択肢は「大に事(つか)える、強いものに従う」という姿勢が、結果として日韓併合を招いたとする考えである。

その前の王朝高麗には、元寇があった。満州から華北一帯を占領した蒙古は、朝鮮に目を向け、開京をおとされるとたちまち降伏した。反抗する住民は片っ端から殺りくされ、日本攻撃のため期限つきで船舶建造と派兵を迫られ塗炭の目にあった。

この攻撃も、元に取り込んで先導役を果たした朝鮮人がいたとされる。それ以前の古代でも半島内が統一民族として一致結束する姿はなかった。

だから、金日成が、スターリンでもない、毛沢東でもない、もちろんアメリカでもない民族独自の道を邁進しようという決意は、韓国でも受け入れられるだろうと見ているのだ。

金正恩は、ただ思いつきの微笑外交をしている、経済制裁に負けたという考えを、塾頭は近視眼的観測という。

 

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