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2018年2月 7日 (水)

カストリ雑誌

 「敗戦」の空気が残っている頃、『リーダースダイジェスト』とか『知性』という雑誌で啓蒙された、といったことを近頃書いた。あまり反知性が横行する世の中になったので、思い出した誌名だ。

 もちろん、そんな雑誌だけではない。エロ、グロ、ナンセンス専門の「カストリ雑誌」と呼ぶものもあった。電車の中で公然と読めるような雑誌ではない。

 「カストリ」とは戦後はやった密造焼酎のことだ。その系譜を引く雑誌は今でもあるが、文春、講談社、新潮といった大手出版社は、その歴史的権威を損ねるような編集はしなかった。

 ところが、今や週刊誌を中心に、総カストリ化した。政治記事、相撲記事、宮中記事に至るまで、「ジャーナリズム」というには、あまりにも縁遠い「カストリ」的内容である。

 特に、相撲で文春・新潮の貴乃花タニマチぶりが目に余る。とてもバランスがとれているとはいいがたい。

 かつてのカストリ焼酎は、配給だけでは不足する酒を補うため、メチルアルコールなどを含めて密造され、すくなからぬ害毒をもたらした。もちろん違法だが厳しく取り締まれない点では似ている。読者の志向でリテラシー(選別)するしかない。

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