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2018年2月11日 (日)

こんどは日本が孤立?

 前回の「金・文架空会談」が、まんざら架空でもないような雲行きになってきた。金は韓国に訪れた金正恩の妹・与正、或いは北朝鮮ナンバー2の金永南、金正恩のいずれでもいい、文は当然韓国大統領だ。やや長いが、本日付け毎日新聞・東京朝刊から引用する。

(前略)
 「いつの日か、かつてのように北南関係が発展する日が来るでしょう。文大統領が統一の新しいステージを開く主役となり、後の世代のために道筋を付けてくれることを期待しています」。金与正(キムヨジョン)氏は、会談後の昼食の際、こう文氏を持ち上げた。(中略)

 妹である金与正氏を特使として派遣した金正恩氏の狙いは、歴代韓国大統領が抱いている「朝鮮半島の統一に関して歴史に名前を残したい」との気持ちをくすぐり、核問題は放置したまま、対北経済協力をなし崩し的に進めさせることにあるとみられる。

 青瓦台(韓国大統領府)関係者によると、会談と昼食を通じて、発言そのものは金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長の方が多かったが、重みのある発言の大半は金与正氏が行った。金与正氏はA4判用紙1枚の金正恩氏の親書を文氏に手渡した。

 文氏は訪朝提案に「条件を整えて実現しよう」と前向きな姿勢を示したが、訪朝条件は明確に示さなかった。核・ミサイル開発や五輪・パラリンピック後の4月にも実施されるとみられる米韓合同軍事演習など国際的な懸案事項は議題にしていない。1月の南北閣僚級会談で韓国が非核化を要求したことに北朝鮮は強く反発した経緯があり、文政権発足後初の南北首脳級会談となった今回は信頼構築を優先させた形だ。

 文氏は昨年5月の就任直後の演説で「条件が整えば平壌にも行く」と言及するなど南北首脳会談への意欲を繰り返し示していたが、「核問題解決のためにプラスになるなら」と条件を付けていた。ただ、今回の発言については、青瓦台高官が「訪朝要請を受け入れた」と説明した直後、別の高官が条件付きであることを強調するなど、韓国政府内にも温度差がある。青瓦台関係者は、「南北間だけですべて解決するわけではない。米朝対話や核問題の進展があるべきだとの考えをにじませた」と文氏の思いを解説する。

 文大統領は公約でもあるし、虎穴に入らずんば虎児を得ずの意気込みで訪朝するだろう。また、金正恩は文大統領を手ぶらで帰らせて、自分が仕掛けた平和攻勢の腰を折るようなことはしまい。

 これまでの強硬孤立姿勢と核凍結・南北融和を天秤に掛ける、さらに在韓米軍撤退の筋道がつけられれば、金正恩の権威が増しても失墜することはない。アメリカも米韓同盟が維持されれば韓国から撤退するのにそう抵抗はないだろう。

 今の安倍政権なら、その分日本が肩代わりせよと言われれば断れない。米韓が緊密な連携のもとで南北対話が進行するのなら、トランプに反対する理由はない。北朝鮮に変わって日本が孤立するだけになる。

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