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2018年2月 3日 (土)

核兵器関連年表

2018_02030001_22/8夕刊トップである。これは、冷戦解消後米大統領が取った初の変節といっていい。専門語ではNPR=核態勢見直しである。核問題は絶えず緊張にさらされながらも、年を追って抑制の方向を取ってきた。

そこで大ざっぱな年表を作ってみた。トランプが方向転換を試みようとしていることが分かる。(色字は文末に解説)

1945.7 米国がアラモゴルジで世界初の核実験
    8 広島・長崎に原爆投下
 1949.8 ソ連が最初の核実験
 1952.10 英国が最初の核実験
    11米国が最初の水爆実験

1954.3 ビキニ環礁水爆実験で第五福竜丸被爆
1960.2
 フランスが最初の核実験
1962.10
 キューバー危機
1963.8
 部分的核実験禁止条約(PTBT)採
    択

1964.10 中国が最初の核実験
1967.2
 ラテンアメリカ非核地帯条約
    (SALTⅠ)署名
1968.
7 核不拡散条約(NPT
)署名
1972.5
 米ソ、第一次戦略兵器制限条約、
    弾道ミサイル迎撃システム制限条約
    (ABM)条約署名

1974.5 インドか地下核実験
1979.6
 米ソ、SALTⅡ署名
1985.8
 南太平洋非核地帯条約署名
1987.12
 米ソ、中距離核戦力(INF)全廃
     条約署名

1992.1 朝鮮半島非核化共同宣言署名
1995.5
 NPT無期限延長決定
1985.12
 東南アジア非核地帯条約署名
1996.4
 アフリカ非核地帯条約署名

1996.9 包括的核実験禁止条約(CTBT)署
    名開始
1998.5
 インド・パキスタン続いて地下核実験
1998.6
 新アジェンダ連合(核兵器廃絶の実現
    をめざして共同行動をとっていスウェ
    ーデン、アイルランド、ブラジル、メ
    キシコ、ニュージーランド、エジプト
    南アフリカの非核保有国七カ国
)発足
1999.10
 米上院、CTBT批准拒否

2001.12 米国、ABM条約脱退通告
2002.1
 米国防省、核態勢見直し(NPR)公
    表。米大統領、北朝鮮、イラン、イラ
    クを「悪の枢軸」と批判

2002.9 日朝平城宣言
2003.1
 北朝鮮、NPT脱退宣言
2003.8
 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議
2006.10
 北朝鮮核実験。以後2009.5、
    
2013.2、2016.12016.92017.9
    
と続く。
    国連安保理の非難決議、制裁決議等も 
    その都度内容を強化しながら繰り返さ
    れる

1993.5 北朝鮮ミサイル発射実験。
 以後
1998.8、2006.72009.4
 2012.42012.122013.5
 2016.22017.8など。国連決
 議などは上に同じ
 

2011.10 核兵器禁止条約

2015.7 イランは米英仏独中露6か国協議
P5プラス1(核保有5大国とドイツ)
との間で、核開発施設の縮小 や条件付き
軍事施設査察などの履行を含む最終合意
を締結

 【解説】

NPT

条約では、全加盟国を196711日の時点で(=196612月までに)既に核兵器を保有している国(保持を許された核兵器国)であると定められたアメリカ、ロシア、イギリス、1992年批准のフランスと中国の5か国と、それ以外の加盟国(保持しておらず、また許されない非核兵器国)とに分けられる(第9条第3項)。

旧ソビエト社会主義共和国連邦(核兵器国)の構成共和国であったベラルーシ、ウクライナ、カザフスタンは核兵器をロシアに移転し、非核兵器国として加盟。核兵器国ではなかったが核兵器を保有していた南アフリカ共和国は条約加盟前に核兵器を放棄し、1991年に非核兵器国として加盟。

核兵器国については、核兵器の他国への譲渡を禁止し(第1条)、核軍縮のために「誠実に核軍縮交渉を行う義務」が規定されている(第6条)。しかしアメリカ、ソ連は核開発競争により「誠実に核軍縮交渉を行う義務」の実行どころか核兵器保有数を大幅に増加させた。

非核兵器国については、核兵器の製造、取得を禁止し(第2条)、国際原子力機関(IAEA)による保障措置を受け入れることが義務付けられ、平和のための原子力については条約締結国の権利として認めること(第4条)、などを定めている。 

また5年毎に会議を開き条約の運営状況を検討すること(第8条第3項)を定めている。

IAEA

国際原子力機関は、国際連合傘下の自治機関である。

本部はオーストリアのウィーンにある。またトロントと東京の2ヶ所に地域事所と、ニューヨークとジュネーヴに連絡室がある。

 核兵器禁止条約

20111026日〜31日、国連総会で軍縮・国際安全保障問題を扱う第一委員会が52の決議を採択した。このうちマレーシアなどが提出した核兵器禁止条約の交渉開始を求めた決議が127ヵ国(昨年より6ヵ国多い)の賛成で採択された。

20161028日(日本時間)、国連総会第一委員会(軍縮)において、多国間の核武装撤廃交渉を来年から開始する決議案が、賛成123、反対38、棄権16で可決された。アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、日本は反対票を投じ、北朝鮮は賛成、中国は棄権した。

201777日に122か国・地域の賛成多数により採択されたが、全核保有国は不参加、アメリカの核の傘の下にあるカナダやドイツなどNATO加盟国や日本、オーストラリア、韓国なども不参加となった。また、当初は条約に賛成だった北朝鮮も核兵器の開発に成功後、不参加に転じた。

なお、核兵器禁止条約の国連総会への採択を含め、条約の推進には2007年に核戦争防止国際医師会議から独立して結成された核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の貢献が大きいとされ、同団体は2017106日にノーベル平和賞を受賞した。

この条約は、50ヵ国が批准して90日後に発効する。2017920日にガイアナ、タイ王国、バチカン市国の3か国が[13]2018116日にはメキシコがこの条約に批准した

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コメント

核兵器廃絶に関していろいろな団体や条約が次々出るということは、裏を返せば一向に進まない証しといえましょう。

すべてが国家(一部政治家)の利害によって、‘食べられない餅の絵’になっている感があります

投稿: 玉井人ひろた | 2018年2月 4日 (日) 08時36分

長い文を急いで入力したため、誤字、脱落山積。訂正は今朝も続けていました。
核は政治家のおもちゃにされています。
子供である政治家にこんなおもちゃを持たせてはいけません。
早く禁止しないと世の中めちゃくちゃ。アジェンダーという大人の政治家、がんばって!

投稿: ましま | 2018年2月 4日 (日) 10時02分

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