大詔奉戴日
12月8日と来れば、「大詔奉戴日」がピンとくるのは、後期高齢者だけになってしまった。昨日は「大雪」。反射的にカレンダーを見たが、そんなことは書いてない。その代わり「成道会」となっていた。
後期高齢者でもそれは知らない。(じょうどうえ)と読み、釈迦の降魔成道(悟りを開いた事)を記念して行われる法要(行事)のことだそうである。
日本では、釈迦は臘月(旧暦12月)の8日に降魔成道したと伝承されていると辞書にある。
この日は、日本が大戦に突入し、ハワイ真珠湾を奇襲した日である。終戦記念日はマスコミであれほど大騒ぎするのに、開戦記念日である今日の新聞には1行も載っていなかった。当日午前6時、「帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋において米英軍と戦闘状態入れり」という大本営発表が放送され、その後開戦の詔勅も知らされた。以後毎月の8日にも繰り返され、神社に戦勝祈願をした。
真珠湾攻撃は、宣戦布告が届く前の奇襲攻撃である。戦果は、戦艦5隻撃沈、3隻撃破のほか多数の艦艇を撃沈撃破。航空機188機を失わせ、291機が使用不能に。戦死者2400余名。日本側の損害は殊潜行艇5隻が体当たり、航空機29機、戦死者100名以内という軽微なものだった。
現今、右翼は相当高名な先生まで「アメリカの陰謀で日本は開戦に誘導されもので正しい戦争だった」などという。仮にそうだったにしろ、上の事実にアメリカ人が激憤するのは、当たり前。
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コメント
日本海軍は、伝統的に巨艦・巨砲主義でそれさえやっつけておけばいい、ということだったのではないですか。
マレー沖開戦では、不沈を誇ったプリンスオブウエルズ、レキシントンの2戦艦を撃沈したことで、すっかり勝ったつもりでした。
投稿: ましま | 2017年12月 8日 (金) 19時45分
真珠湾攻撃については、アメリカでは主要施設を攻撃しなかったことが当時の軍関係者は疑問であり「失敗作戦」と言うことになっているそうですが、アメリカの政治家には参戦へのいい口実としているようですね。
投稿: 玉井人ひろた | 2017年12月 8日 (金) 17時48分