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2017年11月 9日 (木)

芥川龍之介&スマホ

芥川龍之介といえば、我々にとっても伝説中の大文豪だが、彼は12歳の頃から図書館で馬琴・三馬・一九などの江戸文学、紅葉や鏡花や蘆花などの明治文学にふれ、18歳のときには、一葉、露伴、緑雨、樗牛、桂月などに接したという。

また、同じ頃、独歩、漱石、鴎外などを愛読し、外国文学では英訳本でイプセン、フランス、メリメ、ドーデ、ツルゲネーフなども読んだ。ほかにゴーチェ、バルザック、ゴンクール兄弟、フローベル、モーパッサン、スタンダール、ベルレース、ボージレール、ハウプトマン、ストリンドベリ。

ロシア文学ではトルストイ、ドストエフスキー、英米作家にはショー、ワイルド、ポー。また思想家としてはショーペンハウアー、ニーチェ、オイケンなど。以上の書名は『人物日本の歴史』読売新聞社があげているものだ。

小さいときから漢文が得意とされており、四書五経の類だけでなく、和漢の小説にも親しんでいた。これが後の「羅生門」などの作品に生かされている。

なんとすさまじい読書欲、この旺盛さはどこからきているのだろう。若い人の活字離れが言われる今では想像できない。そのどん欲さが後年の自殺につながったのだろうか。

社会主義が勢いを増し、ロシア革命の頃だ。思想と文学、好奇心・あこがれ、或いは美への探求、または知識欲……。想像の範囲を超える。

彼のツールはもっぱら図書館だ。本屋から「蔵書を減らせ」などと言われている今の時代、若者の情報・知識の源泉は、総スマホ時代に変わった。SNSからは、第二の芥川龍之介は生まれそうにもない。(嘆)

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コメント

少し話はずれるかもしれませんが、現在テレビで長く人気を保っているお笑い芸人の多くの人の共通点が読書家が多いことです。
ビートたけし(北野武)さん、タモリさん、ヒロミさん、亡くなった方では、藤山寛美さん、南伸介さん等々、そうそうたる人々です。
読書は人気が長い秘訣ですね

明治の文豪として知られる「森鴎外」については、帝国陸軍軍医のときに海軍の軍医からの「脚気は伝染病に非ず」の進言を無視し「脚気は伝染病である」として譲らず、何万という陸軍兵の命を亡くしてしまった責任者であることを最近知って、幻滅しています。

投稿: 玉井人ひろた | 2017年11月 9日 (木) 11時32分

タレント――、そういえばそうですね。目先を変えたどのような番組にも対応できるからでしょう。
政治家も真っ先に読書家になってほしいけど、トップあたりにがんばっているような人たちは、これからでは間に合いませんね。
読書に励んでいれば、質問時間が余って般若心教を唱えるようなことにはならないでしょう。

投稿: ましま | 2017年11月 9日 (木) 13時16分

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