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2017年10月 4日 (水)

希望的観測は「希望」の凋落

8月25日に小池都知事が、突然国政新党立ち上げを記者発表したのは、安倍首相の解散宣言の3時間前である。そのタイミングを含め、千両役者並みの起居振舞と翌日の記事に書いた。昨日、その希望の党が第一次立候補者の名簿を発表した。一週間後には選挙戦に入る。

小池劇場は依然として続くだろうが、どうやら大躍進は、うたかたの夢と化すような気がしてきた。その原因は、民進出身議員選別の踏み絵や、小池氏の身勝手な言動、そして立憲民主党の出現である。

両方の新党を比べると、小池新党が暴走車のように左右どっちに向くか見当もつかないのに対し、立憲民主党は不器用でも、すっきりした姿に見えるからだ。そして、「希望」が自民と食い合いになり、当選者が激減する――これが塾頭の「希望」的観測である。

その観測が、今日の毎日新聞社説で「ダイナミズムがそがれた」という表現で現れた。同じ同紙の別の面では、「踏み絵」の項目にあげられた外国人差別について、以下のような小池氏の無定見・無節操ぶりが白日のもとにさらされている。

「外国人の地方参政権に反対です。国境の(沖縄県)与那国島になんらかの意図を持った人たちが押し掛けてきたらどうなるのか」。小池氏は2016年7月、都知事選の第一声で打ち上げた。

小池氏も元々は、この問題で強硬だったわけではない。旧自由党に所属した99年8月の衆院政治倫理・公選法特別委では「関西地域には多くの永住外国人が住み、なりわいを営み、納税している。提案に敬意を表したい」と語っていた。

つまり、それが自分とってプラスになると思えば、人目もはばからず大げさに転がって見せる。そういう人柄は、厚化粧とともに庶民の好むところではない。それが日に日に劇場でさらされ、当初の勢いは大いにそがれることになりそうなのだ。

それだけ、「立憲」の愚直さが目立つと判じたい。

 

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コメント

希望の党の凋落という塾頭の観測に同意します。
ただしその結果どこが伸びるか?
枝野らは一度はゆりゆりに媚びて秋波を送ったのに袖にされたので仕方なく新党を創ったんだからそもそも弱い。枝野らに希望から刺客が差し向けられるのもマイナス。
維新は完全に存在感を失って大阪以外は全滅でしょう。
共産は立憲民主党が立てるところは立てないとのことなので比例票は間違いなく減る。
となると残りは全部自民がもっていくと考えざるを得ません。
支持率とか投票率とかに関係なく選挙力学上そうなる。

投稿: ミスター珍 | 2017年10月 5日 (木) 10時21分

私の選挙区では自(前)・立憲(元)・希望(元)になりそうです。
立憲は失職中地元で次回を期して運動し続けており知名度が高く、現役時代からリベラルを称していました。
希望は小政党から拾われた移入候補で、名前を知りません。希望に流れる票は、あっても自民からでしょう。
共産は今回候補を取り下げました。党員は、選挙区・立憲、比例区・共産と書くでしょう。
全国的に見ても似たような現象の選挙区が多いように思います。

投稿: ましま | 2017年10月 5日 (木) 11時12分

共産は今回候補を取り下げました。党員は、選挙区・立憲、比例区・共産と書くでしょう。

ということは、逆も真なり、ということを根拠とすれば、全国的には、選挙区で共産党、比例代表で、立憲民主党に投票するという人も数多く出てくるのではないかとも予想されるのですが。

最も共産党員であれば、選挙区、比例代表とも共産党に投票すること自体は、創価学会信者の皆様にとっては、選挙区、比例代表ともに、公明党に投票するのと、本質的には同じことかとは存じますが?

自由党や社民党が、立憲民主党と選挙協力し、そのまま合流することになるとすれば、選挙区では、自由党もすくは社民党、比例代表で立憲民主党ということと本質的には同じことなのかもしれませんね。

これならば民進党にしてみれば、自由党や社民党と同様に、立憲民主党に吸収合併して貰うことで、無所属あるいは、希望の党からの公認候補が激減し、立憲民主党からの公認候補が激増することになれば、希望の党に対して刺客を送りたければ、どうぞご勝手に、と言い返してやることで、全国的には、自民党なんかには、誰一人として投票する人がいなくなってしまうことは当たり前のことかもしれませんが、一部の公明党、希望の党、日本維新の会の支持者を除き、自民党と共に、希望の党や日本維新の会自らが、自堕落するのを、今度は、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守りながら、見届けていくことにすればよいのでは?

投稿: asa | 2017年10月 8日 (日) 06時14分

今回の選挙のみどころは、立憲・共産・社民の選挙協力の成否です。その他の政党は、結局割れています。
その他の政党合計が過半数以上になれば、政治の混乱が当分続きます。

投稿: ましま | 2017年10月 8日 (日) 12時54分

私の選挙区は、自民、希望、共産、維新という構図の対極になりました。

中央の共闘もなにも無い状態になりました

投稿: 玉井人ひろた | 2017年10月11日 (水) 17時41分

玉井人ひろた さま
安倍首相は最初の遊説先を福島の方にしましたが、効果のほどは。
御地では地元に根を張っている人が強く、党選択は2の次になるような気がします。

投稿: ましま | 2017年10月11日 (水) 20時18分

昨日から報道各社が自民圧勝の予測記事を出しています。
重要な事案なのにエントリがないのはかなりこたえているからではないかと推察します。
立憲民主党の躍進以外は私の読みどおりで塾頭には受け入れ難い予測だとは思います。
これで自民は衆院選3連勝、それも圧勝が続いてますがこれからもよほどのことがない限り300議席前後の圧勝が続き、おそらく今後20~30年は昭和30~40年代を上回る自民黄金期が続くと思います。
それほど民主党政権の失政・失態・未熟ぶりが国民の脳裏にこびりついているからです。
しかも今回の前原の取り返しのつかない党破壊行為と民進党議員が一夜にして政策・信条を180度変えてゆりゆりに屈した姿を見れば、コイツらには絶対に政権を委ねてはならないと国民は確信したと思います。
塾頭の存命中は政権交代はないというのはそういう意味なのです。

投稿: ミスター珍 | 2017年10月13日 (金) 20時41分

ミスター珍 さま
いろいろご心配いただきありがとうございます。
各報道の予測は、みごとに一致してますね。いろいろ考えたが、分析不能のため記事にしかねています。
ご承知の通り、私のは徹底的な安倍ぎらいで、歴代の自民党員でも尊敬する人材はすくなくありません。
ただ、現状では安倍排除の自浄作用が働いていないため野党に期待するしかないということです。
吉田、池田、田中、岸、大平、小泉、福田などそれなりに評価しています。
これまでの民進はその点自民以下でした。理念をすっきりさせた、当分先かもしれませんが、立憲民主党が立派な対抗勢力になれば最高で、そうなるでしょう。

投稿: ましま | 2017年10月14日 (土) 08時54分

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