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2017年10月27日 (金)

「国難」から振り

麻生財務大臣が「自民党が勝てたのは北朝鮮のおかげ」といった発言をしたようだ。安倍首相は、解散の理由として「国難」という訳のわからない言葉でこじつけた。

こんなまやかし論理に国民は反応しないと思ったが、マスコミ取材からは、若い人を中心にそれが動機で自民に投票した、という答えが少なくなかったようだ。

開戦のきっかけ、外交の駆け引きなどにうとい面はあるが、安倍首相のおつむの中とさして変わらない、ということになりそうだ。

皮肉なことに、国会を解散する前から北朝鮮の核・ミサイルの実験は実施されていない。よく言われた、中国の共産党大会中の自粛もすでに終わってしまった。

北朝鮮自身によるロシアとの接触や、西欧などによる水面下の仲介、アメリカ内部の交渉模索などのなかで、日本政府だけが、ひたすら圧力強化を言い「今は対話の時期ではない」という態度を続けた。選挙に利用してそれなりに効果を上げたということか。

今でも、アメリカのCIA関連の識者などから、戦争の危機が近づいており、もし始まったら韓国・日本に甚大な被害が及ぶことが避けられない、といったコメントが盛んに流されている。

アメリカには戦争を望む勢力があり、北の実験再開の仕方によっては「今のうちたたけ」という、動機待ちの体勢にあるものの、前段のコメントは、むしろ火消しに回っているように見える。

実兄さえ暗殺してしまう金正恩の独裁体制のもろさから、ちょっとした行き違いで何時何が起きるかわからない。過去の例から見ても開戦前夜の危機があることは、これまでここでもたびたび言ってきた。

しかし、その寸前に中国が国境を越えて何らかの行動を起こすと考えている。ミサイル発射基地や原水爆実験場は中朝国境に近い。第2次朝鮮戦争勃発は、中国にとって直接的危機につながる。もちろん中国は行動を起こす前に、アメリカの了解を得ておくことになるだろう。

トランプのアジア歴訪がどういう効果をもたらすか、安倍首相の「日米韓結束」が、なんとも滑稽な図にならないよう、老婆(老爺)心ながら心配しておくことにする。

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