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2017年10月

2017年10月23日 (月)

安倍一強の幻影

総選挙結果は各社の選挙情勢予測がピッタリ当たってしまった。もちろん万歳と言えるようなハプニングを期待したが、そうにはならなかった。新聞見出しは、与党大勝利だが、安倍首相は浮かない顔をしており、野党で唯一躍進した立民党の枝野代表も厳しい顔のままだ。

この結果が今後の政局を暗示しているように思える。選挙前とほとんど変わらないのだ。何のために大金を掛け、台風のさなかの選挙をしたのかわからない。唯一いえるのは、小池百合子・希望代表のおかげで、立民党という無垢な受け皿野党がはじめてできたことだ。

立民の延びしろはまだまだあり、公明のブレーキもあって、9条改憲は遠のいたという感触が首相の顔に出たのだろう。ただ、安保法制廃棄などの見通しは先送りになり、違憲状態解消が何時になるのかわからなくなった。

今朝配られた朝刊に、各選挙区の背景とともに投票者が自民に投票した感想がいくつか紹介されている。自民党が異様に強い理由が前から不思議だったが、変わるべき受け皿がないというだけではないような気がしていた。

今回の選挙で、どうもそれは複合原因によるようだ、ということがわかってきた。一つは地方議員時代から育ててきた後援会組織が、町会とか自治体官僚を核として有効に機能していること。つまり野党議員では予算などを持ってきにくいということだ。

次に、北朝鮮などの脅威には安倍流の強硬姿勢が必要、という右派的姿勢をなんとなく支持している層の存在。そして、原発でも安保でも経済生活でも、現在の生活に直接影響しないのなら、今のままがいい、という消極的理由によるものである。

さすがに、「安倍首相が信頼できる」という返答はなかった。つまり安倍一強は、国民の意識の中でそう強固なものでないということである。与党の失政や野党の攻撃で容易に崩せる範囲にしかないということをいいたかったのだ。

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2017年10月21日 (土)

銘柄もん

昔「銘柄もん」という言葉があった。一部上場銘柄とか銘柄米から来ているものだろう。かつての一部上場企業はほとんど覚えられた。今は数が多く、名前がすぐ変わったりするので知らない会社の方がはるかに多い。

神鋼はともかく、東芝・日産は5指に入る銘柄中の銘柄であった。その銘柄を背負った株式も製品も社員・役員も「安心できる」ということで世間に通用した。ブランド商品の名を汚さないため、一個人であっても細心の努力を重ねるという話はよく聞く。

それを組織ぐるみで仕様書を偽造するなど、言語道断の仕業だ。記者の前で頭を下げるぐらいでは、とても信頼回復できない。消えてなくなるしかない。

このところ、同じようなことが政治の世界でもはびこっているような気がする。一番古い銘柄が共産党、次いで自民党・公明党。それ以外はほとんど新銘柄だ。古さだけでは信頼できない。

かと言って、新銘柄なら信頼できるかと言えば、見ての通り。塾頭は、嵐に弱いので昨日投票を済ませたが、棄権は絶望を招くばかり。あらたな「銘柄もん」はどこか、ないとは限らない。これから投票する人、特に若い人は、しっかりそこを見極めて投票所に行ってほしい。

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2017年10月20日 (金)

迷ってます

 投票日は台風が近づくので今のうちに期日前投票にでかけようか、比例区は、勢いのあるR党にしようか、選挙区候補者を見送ったK党にしようか迷ってます。迷わないのは棄権しないということだけです。

 もっとも森友・加計疑惑で、あの顔が、このまま国会中継で見られなくなるのがいいかどうかも迷います。

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2017年10月19日 (木)

ここまで来た北朝鮮問題

「北・抜き6か国協議」を提唱したのは去年の8月である。それから6回ほど触れているが協議する中身についてはあいまいにしてきた。当然北には核凍結を条件に参加を呼び掛けるが、応じなければ5か国で、ということである。

今朝の民放ニュース解説で「中国は中朝国境の正規軍増強を進めている。北に多くの難民が発生し中国に越境することを警戒しており、中国の方から北領内に入り国境を超えないよう、難民キャンプの建設を考えている……」などと発言していた。

そんなことをすれば、今の中朝関係からみて、北に対する中国の主権侵害となり、戦争が避けられない。簡単なことだ。これまで、北抜きで何を協議するのか触れたくなかったのは、そこまで踏み込むことに抵抗があったからだ。

そんな事態になれば、中国は北在留の中国人民の安全確保を理由に、どこまでも軍を投入できる口実ができる。全く同じ理由は、米韓側にとっても成り立つ。これが第2次朝鮮戦争にならないとは誰も言い切れない。

そこで、万一そうなった場合、双方の衝突を避けるためあらかじめ、出動範囲や行動内容を協議しておくことが必要ではないか、ということである。混乱を避けるための政治工作、謀略、暗殺などを含めた対策や、平静を確保した後の政治体制をどういう形にするか、南北統一までどういうプログラムを描くか、まで話し合ってもいい。

協議がどう進行するかは別として、5か国が熱い戦争をなんとか避けたいという利害関係は一致している。その協議をしているという事実だけで、北朝鮮には圧力となり、世界の不安を軽減できるのではないか。

 

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2017年10月18日 (水)

ヘリは悪くない

Dscf3115_212日に、「米軍ヘリ炎上」という記事を書いた。このところ連日のようにヘリや軽飛行機の事故が報じられる。写真は今日付け毎日新聞からで、配置のしかたから、二つの軍用ヘリ事故が関連するような印象を持たれる。

左下記事は、原因究明がすむまで飛行停止を求めていた日本政府の要求に、確認が取れないまま米軍が運用再開することに、疑問を投げかけるものだ。

自衛隊機は、UH60Jという救難ヘリコプターで、訓練中であった。ヘリはそもそもが危険な乗り物なのだ。塾頭も現役中、現業所空撮立ち会いのため、3度ほど乗ったことがある。

仕事が終わってヘリポートを出ようとすると、「証明書はいいんですか」と係員に聞かれた。そういえば、勤め先の給与規則にも「危険作業手当」というのがあった。そんなのはもらったことがないが、現場で危険作業をすれば支給される。ヘリ会社の人は多分それを言ったのだろう。

最近は安全度が高くなっているだろうが、ヘリの事故で命を失う人より、救助される人の数の方が比較にならないほど多いはずだ。その任務に当たる人はどれくらい感謝されているかわからない。

警察、消防、海上保安に限らず軍用もその任にあたる。軍用の主目的は、領海の警戒・監視とともに国防・戦闘にも使われる。事故が多いからといってヘリを毛嫌いするのは間違っている。それがオスプレイであっても同様だ。

米軍に基地を貸しているからには訓練も必要。悪いのは、訓練の場所や、移動先、事故が起きても日本の警察権が及ばず、現場検証や原因究明にもタッチできないことだ。占領下と同じような環境に置かれている沖縄では、もっともなことである。

ヘリコプターそのもの罪ではない。

 

 

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2017年10月17日 (火)

立憲民主と聖徳太子

毎日新聞の直近世論調査では、衆院選で最も重視する争点を10項目あげた中、「憲法改正」とした人は、「子育て支援」と同じ11%に過ぎなかった。安倍首相の野望はともかくとして、焦点がぼかされた中では、「保育園落ちた。日本死ね」と同列に置かれても仕方ない。

その中で立ち上げた新党「立憲民主党」は威勢がいい。「立憲」の意義がどれくらい国民に理解されているか疑問はあるが、「憲法」という言葉の中に公正・厳正・道義・民主というような心情的ひびきを感ずるからではないか。

言い換えると、同じ新党の「希望の党」の凋落が、「しがらみのない」という小池都知事とはうらはらに、安倍ご都合解散に便乗して、国政新党へ突然名乗りを上げた。そこに、どんな無理があろうと独善や矛盾があろうがあろうと、一切お構いなしだ。

人気さえあれば何でも意のまま、といった態度で民進党乗っ取りを考えた。民心が潮のように引いていったのは、憲法で保証されている良心の自由が、根付いていることを見誤ったからだ。

立憲主義でいう憲法ではないが、日本で最も古い「憲法」の言葉は、7世紀末に聖徳太子が発布した「17条憲法」である。学者の中には、この存在どころか、聖徳太子を架空の人物とする説さえある。

塾頭は、古墳の存在とその調査結果、遣隋使派遣とその成果を示す記録などをつなぎ合わせると、日本書紀の記載は、大筋間違いのないものとする。隋へは都合4回の遣使を出しているが、この間の隋の日本に対する評価の変化に、17条憲法の存在が大きく寄与したと思うからである。

隋は高麗、今で言えば国境を接した北朝鮮と似て深い接触を持ちながら手なづけるのに苦労していた。その背後には高麗と対立する百済・新羅があり、今の韓国と似ている。そしてそのバックに日本、すなわち倭の兵站が無視できないことも知っていた。

蛮夷ではあるが、中国の支配下にあったことは一度もない。4回の国交の中で、「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子にいたす。つつがなきや」といって煬帝を怒らせた。

その一方で、相通ずる文字を操り、官僚組織が整備され、仏教を尊崇、礼を尽くす国という評価が中国の文献からもうかがえる。憲法制定により一目置かれ、国際的位置づけを定着させたとすれば、まさに画期な憲法だったといえる。ここで、改めて17条全文をチェックしてみて驚いた。

現行憲法以上に和を強調し、隅々まで「こころ」に迫っているからだ。天皇条項のあと第9条でなく、冒頭に持ってきている。もちろんGHQの押しつけではない。(^^)

一に曰く、和を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗とせよ。人皆党有り、また達(さと)れる者は少なし。或いは君父に順ず、乍(また)隣里に違う。然れども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。

次が仏教尊崇で、その次に「天皇制」が出てくる。
二に曰く、篤く三宝を敬へ。とは仏・法・僧なり。(以下略)
三に曰く、詔を承りては必ず謹め、君をば天とす、臣をば地とす。(以下略)

以下、要点を列記する。
四に曰く、群臣百寮、礼を以て本とせよ。其れ民を治むるが本、必ず礼にあり。上礼なきときは、下斉(ととのは)ず。下礼無きときは、必ず罪有り。(略)
五に曰く、饗を絶ち欲することを棄て、明に訴訟を弁(さだ)めよ。(略)
六に曰く、悪しきを懲らし善を勧むるは、古の良き典(のり)なり。(略)
七に曰く、人各(おのおの)任(よさ)有り。(略)
八に曰く、群卿百寮、早朝(朝早く)晏(おそく)退でよ。(略)

九に曰く、信は是義の本なり。(略)
十に曰く、忿(こころのいかり)を絶ちて、瞋(おもてのいかり)を棄(す)て、人の違うことを怒らざれ。人皆心あり。心おのおのの執れることあり。かれ是とすれば、われ非とす。われ是とすれば、かれ非とす。われ必ずしも聖にあらず。(略)
十一に曰く、功と過(あやまち)を明らかに察(み)て、賞罰を必ず当てよ。(略)
十二に曰く、(略)

十三に曰く、諸の官に任せる者は、同じく職掌を知れ。(略)
十四に曰く、群臣百寮、嫉み妬むこと有ること無かれ。(略)
十五に曰く、私を背きて公に向くは、是臣が道なり。(略)
十六に曰く、民を使うに時を以てするは、古の良き典なり。(略)

最後は、民主主義徹底で締めくくっている。

十七に曰く、夫れ事独り断むべからず。必ず衆(もろもろ)とともに宜しく論(あげつら)ふべし。

 立憲民主党は、日本のこころとして、ここまでさかのぼる宣言をしてもいい。安倍改憲のねらい目である明治憲法、教育勅語の復活、維新の党の維新は尊皇攘夷の明治維新……。日本2千年の歴史を端折った右傾化路線の党とは違う。堂々と立ち向かって政権交代をしよう。

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2017年10月15日 (日)

「国難」雑感

今度の総選挙で安倍首相が「国難」という古めいたキャッチフレーズを持ち出した。まず思い出したのが、戦時中に歌った元寇の歌。

♪四百余州を挙(こぞ)る十万余騎の敵
国難ここに見る 弘安四年夏の頃

 そして官民あげての「敵国降伏祈願」、「日蓮」、「神風」など……

日蓮といえば、『立正安国論』、これは当地の中山法華経寺に国宝として現存する。その中に外国から攻撃を受けるという「国難」が予告され、法華経への国家的改宗・帰依を鎌倉幕府に迫る。

そのため、弾圧を受け流罪にされる訳だが、その教義を尊重する創価学会、さらに安倍与党の公明党も現在の状況について「国難」だと騒いでいる気配はない。機関誌を見ても通例の国際協調・平和路線で落ち着いたものだ。

ということは、「国難」はやはり誰かさんの利益誘導作戦、というのが正解だろう。こんな幻想で莫大な国費をついやして選挙をする、こっちの方が国難だ。ついでに、元寇をもうすこし。

中国を制圧した蒙古族・元が日本に二度にわたって来襲し、沿岸を守る日本軍の殴り込みや、折からの暴風で被害を受け逃げ帰ったことはだれでも知っている。蒙古は騎馬戦ではどこにも負けないが、海には弱い。

日本から使節を殺されたりして怒った元は、征服した朝鮮国民に無理強いして多数の船を作らせ攻めてくるが、その船が粗製濫造だったため暴風に弱かったらしい。

現在の北朝鮮が中・ロにとって米・韓の緩衝地帯として重要だと言うが、海はそれ以上の緩衝地帯なのだ。日米安保の重要性は否定できないが、現行憲法の元でも自衛隊で国をまもれる大きな理由だ。

元の皇帝に3度目の日本侵攻を勧める向きもあったが、皇帝は賛成しなかった。日本の国防意識が軽視できないというのも大きな教訓になっていたはずである。

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2017年10月14日 (土)

先が見えたトランプ

トランプ大統領は13日、イランに対する新たな戦略について演説し、「イランは核兵器開発が疑われる軍事施設の査察を拒否し、北朝鮮と取り引きしていると言う人も多くいる。イランは核合意の精神を守っていない。政権として認めることはできず、認めることもないだろう」と述べ、核合意について「認めない」とする判断を示しました。そのうえで、制裁を再開するかどうかなどについて、議会に判断を委ねる考えを明らかにしました。

(中略)IAEA=国際原子力機関の天野之弥事務局長は13日、声明を発表し、「IAEAは計画に基づいて核合意の実施状況を監視しているが、イランは取り決めを順守している」と述べました。(NHKオンライン)

イスラエルは直ちにアメリカに同調した。12日にトランプ政権が、ヨルダン川西岸にあるヘブロン旧市街をパレスチナ世界遺産に登録することを決定したユネスコに反発し、ユネスコに脱退の意向を伝えた行為に連動しているようにも見える。

 

このところ中東ではIS掃討に目が向き、イスラエル・パレスチナ問題は、話し合いに向けて小康状態にあったのを反故にしかねない行為である。

日本も南京虐殺に関連する世界遺産に登録に抗議するため、ユネスコへの分担金支払い凍結、といったことは議論されるが、脱退するほど非常識ではない。

 

トランプは、オバマ路線否定優先で、そのためには、多国間合意を勝手に反故にするという暴挙を繰り返す。パリ協定やTPP脱退などと同様、国連機関脱退までそれを拡げてしまった。もともとはアメリカ主導で、それらはアメリカの国益に寄与していたはずだ。

 

今回は、トランプがもともと国内のユダヤ・ロビーびいきだったにしろ、イスラエル訪問から帰国したばかりタイミングである。気まぐれで、他を省みないやり方は、国内のユダヤ勢力やトランプ・ファンにもてても、国際的には通用しない。

 

トランプの行動には、英・仏など西欧主要国も一斉に非難している。国内の支持率や○○ファーストが地に落ちるのに、それほどの時間はかからないだろう。

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2017年10月12日 (木)

米軍ヘリ炎上

昨日夕方、沖縄で米軍大型ヘリCH53が牧草地で爆発・大炎上している画面がテレビに映った。場所は東村(ひがしそん)だという。ここならば、前に行ったところだ。辺野古のある名護市より南は、那覇市を含め比較的にぎやかに見える。

しかし、北半分は観光客もあまり行かない。沖縄では「やんばる」と言われる地方だ。「やんばる」は「山部」を意味する。「ヤンバルクイナ」といえば、聞き覚えのある人も少なくないだろう。

3~40年前、ここに棲息する野鳥が新種であることがわかり「クイナ」につけられた名だ。辺戸岬まで行った帰り、右は海左は山ばかりで見るところもなさそうだったが、「東村ツツジ祭り」という案内板が見つかったのでかどを曲がった。

それだけの縁だが、このヤンバルが新種の鳥だけでなく、沖縄で最大規模の面積を有する米軍演習地になっていることを知った。ベトナム戦争の頃、ジャングル戦の訓練にはもってこいの場所だったかも知れない。

当時、訓練場だけでなく米軍が常駐すれば、ツツジに頼らなくても収入が増える、ということで基地期待の意見もあるという話もあった。しかし、米軍基地の面積が沖縄だけで日本全体の7割以上を占めるという批判をかわすためか、この訓練場の半分以上を返還することになった。

ただこれには条件がつく。一帯にヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)6カ所を移設、それが実現した。炎上したヘリは海兵隊のものだが、辺野古の増設と関連して飛行訓練が増える可能性もある。住民には何のプラスにもならない。

テレビで現地住民の声も伝わってきたが、「怖い。基地反対」という切実味が伝わってきた。米軍をはじめ、政府・マスコミは、そろって「墜落」とは言わない。普天間基地近くの沖縄国際大学に墜落したのも同じ機種だが、それが普天間返還の大きな理由となったというトラウマがあるのか。

仮に「不時着」であったにしろ、あの爆発・火勢なら場所によって墜落以上の惨禍を招いたはずだ。言葉遊びはいい加減にして、沖縄基地問題を選挙の争点として、もっとまともに扱ってほしい。

 

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2017年10月11日 (水)

安倍外交は最低水準

安倍首相は外交に点数を上げているように自賛し、一部マスコミもそれに同調している。国会での追求をさけ、観光ツアー並に中小国を歴訪し、おみやげを振りまいているだけではないか。

北朝鮮問をおおげさに「国難」だといい、衆議院解散の口実とした。それがどう結びつくのか、マスコミも唖然としているだけでさっぱり機能していない。ただ、次のミサイル発射は何時かなどと、小池百合子・金正恩劇場に振り回されているだけである。

小池が立候補するかどうかで最後まで気を持たせたのと北のミサイルは同様だ。塾頭は、グアムとか米西海岸近くに向けミサイル発射はないと見ている。もし発射するとすれば、原水爆を積まず、正確な着弾を予告してアメリカがそれを了解した場合に限る。

北朝鮮外相が「次は太平洋上の水爆実験を想定」と公言している。予告なしにミサイル発射をすれば、発射と同時にその弾道や規模はわかる。しかし水爆を積んでいるかどうかまではわからない。最近は非公式ルートを含め、北朝鮮が弾道計算書や性能に関する諸資料を明らかにしているようだ。

アメリカは、被害の可能性を否定できなければ、それを撃墜するしかない。それも先制攻撃に近い北朝鮮近辺である可能性が高い。休戦協定を破棄し戦闘再開となれば、韓国や日本への攻撃基地破壊もほぼ同時進行だろう。

攻撃は、当然平壌や中国国境近辺に及ぶ。それを一番おそれているのが中ロである。「対話の時期ではない、国難だ」といっているのは日本ぐらいで、中・ロ・米・北朝鮮・韓国はもとより、スイスなど欧州各国、イスラエルまでが解決の糸口さがしをしている。アメリカは、カーターなど個人ルートなども模索しているようだ。

日本がなんとか面目を保ってきたのは、岸田外交のおかげである。「アメリカのポチ」とASEAN諸国から陰口されてようになってから久しい。さすがのアメリカも手を余しているのが、昨今の解散騒ぎではないか。

 

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2017年10月 8日 (日)

鳩山由紀夫氏・カムバック

今日の毎日新聞に立憲民主党の公約要旨が掲載され、普天間から辺野古への米軍基地移設の見直しが取り上げられていることがわかった。前回の補足としようと思ったが、与党との対立軸として重要であるにもかかわらず、電波媒体をはじめ新聞の扱いも全く目立たないので別立てとした。

5 立憲主義を回復させる

(前略)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古移設について再検証し、県民の理解を得られる道をゼロベースで見直す。
(後略)

「すくなくとも県外へ」と公約し、「宇宙人」などと揶揄されて旧・民主党代表、首相を追われ、議員も辞した鳩山由紀夫氏は70歳になる。政治への関心は衰えていないし外交関係での活動もすくなくない。立憲民主党がなんらかの形で迎え入れてもいいのではないか。

アメリカも、海兵隊を沖縄に置いておく積極的な理由が、その当時と変らないとは考えられない。北朝鮮からミサイル攻撃の目標として脅迫される材料に使われるだけだ。

安保条約の有効期限は10年で、申し出がない限り自動更新となっている。憲法に有効期限はないが、改正したがっている人が多い。それなのに冷戦時代の安保が57年間手つかずというのは、どう見てもおかしいのではないか。

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2017年10月 7日 (土)

ノーベル賞と公約

ノーベル賞は、昨日の文学賞に引き続き平和賞の受賞者が決まった。いずれも、その背後には日本の存在が大きくクローズアップされている。前回、小説家カズオ・イシグロ氏の受賞は「素晴らしいことだ」と評価した。

続く平和賞は、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN・本部ジュネーブ)が受章するというニュースだ。これも、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)と連携、「ヒバクシャ」の証言が核兵器禁止条約成立に向けて大きな推進力になったことが知られている。北朝鮮の核ミサイル実験による脅威などの背景も、理由のなかに加えられた。

この誇るべき成果に日本政府は背を向けている。アメリカの核の傘にひたすらすがるだけのポチは核禁条約に反対、批准を拒んでいるからだ。アメリカ、イギリス、フランスの3核保有国が加わるNATOとは全く立場が違い、世界から不審の声も。

「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」の非核3原則は、なんとか維持されている。核を持たない世界の大勢の先頭に立って当然と思うが、それができない。折しも総選挙を間近に控えている。

「核禁止条約賛成」に舵を切る選挙公約をはっきり掲げているのは共産党ぐらいで、あとはよくわからない。与党の対立軸として、原発廃止の「希望の党」なら言えそうだが、爪を隠す鷹派の小池代表では、そうはいかない。

もう一つが沖縄の辺野古基地移転反対だ。これも、希望・維新などが掲げる「地方自治重視・権限移行」なら、沖縄の民主主義のために同調するのが筋だ。しかし、これも公約に掲げているのは、共産・社民だけ。

いまや、実現不可能な公約ではない。世界の潮流や日本の環境がその方へ向かいつつある。それを先取りするのが政治の役目ではないか。決して選挙に不利な公約ではないと思うが、変化を好まないのが選挙民の大勢と見ているのだろうか。

今回の選挙で変化がないとすれば、お友達優先の腐敗だけが残り、自由でも民主でも希望でも立憲でもないことになる。

この記事を書いているさなかに、コンピュータによる世論調査の電話がかかってきた。支持政党は社・共ではなく「立憲民主党」でボタンを押した。共闘の成果を期待する。

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2017年10月 6日 (金)

古典で見る地震記録

[ストックホルム 5日 ロイター] - スウェーデン・アカデミーは5日、2017年のノーベル文学賞を長崎県生まれの英国人小説家カズオ・イシグロ氏(62)に授与すると発表した。受賞理由で「世界とつながっているという幻想的な感覚にひそむ深淵」を明らかにしたと評価した。

今朝の朝刊ではあまり大きく取り上げていませんが、素晴らしいことだと思います。まだ対象となった本を読んでいません。そのうち日本の古典も、戦争、大規模自然災害がもたらす脅威そして無常観など、世界につながる感覚が、見いだされるのではないでしょうか。

先月メキシコで大地震が起きたばかりですが、太平記、方丈記などには自然災害の記録が克明に記されています。それが、後世への貴重な教訓となり、日本の文化にしみこんできました。

方丈記から元歴地震の記事を引用してみましょう。(『新訂方丈記』岩波文庫より。注記は塾頭)

又同じころかとよ。(注・太平記に類似する記事があり、元歴2/1185年7月9日午の刻とわかる)おびたゝしく大地震(なる)振ること侍りき。そのさま、世の常ならず。山は崩れて河を埋み、海は傾きて陸地をひたせり。

土さけて水わきいで、巌われて谷にまろびいる。渚漕ぐ船は波にたゞよひ、道ゆく馬は足の立ちどをまどわす。都のほとりには、在々所々堂舎塔廟、ひとつとして全からず。或は崩れ或は倒れぬ。

盛りなる煙の如し。地の動き、家の破るゝ音、雷にことならず。家の内にをれば忽ちにひしげなんとす。走り出づれば、地われきく。羽なければ、空をも飛ぶべからず。竜ならばや、雲にも乗らむ。恐れのなかに恐るべかりけるは、只地震なりけりとこそ覚え侍りしか。

そのなごり(注・余震)しばしは絶えず。世の常驚くほどの地震、二三十度振らぬ日はなし。十日廿過ぎにしかば、ようよう間遠になりて、或は四五度、二三度、若しは一日まぜ(注・おき)、二三日に一度など、おおかたそのなごり、三月ばかりや侍りけむ。

四大種(注・地、水、火、風)のなかに水火風は常に害をなせど、大地にいたりてはことなる変をなさず。昔斉衡のころとか(注・斉衡三/856年)、大地震振りて、東大寺の仏の恩頭落ちなど、いみじき事ども侍りけれども、なおこの度にはしからずとぞ。

すなわちは、人みなあじきことなき(注・情けない。はかない。どうにもならない)事を述べて、いさゝか心の濁りもうすらぐと見えしかど、月日重なり、年経にし後は、ことばにかけて言い出づる人だになし。(後略)

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2017年10月 4日 (水)

希望的観測は「希望」の凋落

8月25日に小池都知事が、突然国政新党立ち上げを記者発表したのは、安倍首相の解散宣言の3時間前である。そのタイミングを含め、千両役者並みの起居振舞と翌日の記事に書いた。昨日、その希望の党が第一次立候補者の名簿を発表した。一週間後には選挙戦に入る。

小池劇場は依然として続くだろうが、どうやら大躍進は、うたかたの夢と化すような気がしてきた。その原因は、民進出身議員選別の踏み絵や、小池氏の身勝手な言動、そして立憲民主党の出現である。

両方の新党を比べると、小池新党が暴走車のように左右どっちに向くか見当もつかないのに対し、立憲民主党は不器用でも、すっきりした姿に見えるからだ。そして、「希望」が自民と食い合いになり、当選者が激減する――これが塾頭の「希望」的観測である。

その観測が、今日の毎日新聞社説で「ダイナミズムがそがれた」という表現で現れた。同じ同紙の別の面では、「踏み絵」の項目にあげられた外国人差別について、以下のような小池氏の無定見・無節操ぶりが白日のもとにさらされている。

「外国人の地方参政権に反対です。国境の(沖縄県)与那国島になんらかの意図を持った人たちが押し掛けてきたらどうなるのか」。小池氏は2016年7月、都知事選の第一声で打ち上げた。

小池氏も元々は、この問題で強硬だったわけではない。旧自由党に所属した99年8月の衆院政治倫理・公選法特別委では「関西地域には多くの永住外国人が住み、なりわいを営み、納税している。提案に敬意を表したい」と語っていた。

つまり、それが自分とってプラスになると思えば、人目もはばからず大げさに転がって見せる。そういう人柄は、厚化粧とともに庶民の好むところではない。それが日に日に劇場でさらされ、当初の勢いは大いにそがれることになりそうなのだ。

それだけ、「立憲」の愚直さが目立つと判じたい。

 

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2017年10月 2日 (月)

立憲民主党

枝野新党を「立憲民主党」と決めた。前回、「民主党」が候補ということを聞いて、先祖帰りのような命名では、パアッとしないなあという感想を書いた。立憲○○党と聞いて、さらにはるか古く、明治時代にはやった党名だがなぜ?と思った。

西欧の憲法を参考に伊藤博文らが苦労して作った明治憲法だが、政党政治家がとかく軽視されがちになるのに抵抗する意味があったのだろう。枝野新党が安倍一強に抵抗する意味ならむべなるかなである。

ついでに、どれほどあるのか調べてみた。
・立憲改進党/1882(明治15)~96年/大隈重信
・立憲革新党/96年解消
・立憲国民党/1910(明治43)~22年/犬養毅
・立憲自由党/1887(明治20)~1900/後藤象二郎
・立憲政友会/1900(明治33)~40年解党/伊藤博文
・立憲帝政党/1882(明治15)~83解党/福地源一郎
・立憲同志会/1913(大正3)/桂太郎
・立憲民政党/1927(昭和3)~40 解消/浜口雄幸

あるはあるは。憲政会など同趣旨のものを含め、まだほかにもありそうだ。昔は至って陳腐な命名だったのだ。名前はいいから、中味だけは陳腐でないものにしてもらいたい。

 

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新党に求められるインパクト

「魑魅魍魎」「百鬼夜行」、日々の政治ニュースを見聞きすると、この4文字熟語が浮かぶだけで記事を作る意欲もなくなる。枝野幸男民進党代表代行(今もこの肩書きでいいのかな?)がリベラル新党の立ち上げを言い出したという。

新党名は、「民主党」が候補のようだ。下々は、未だ「民進党」になじんでおらず言葉の端々に「民主党」も顔を出している。以前、同氏の改憲私案を「現行憲法のような感動的な筋立てがなく、木に竹を接いだようなつじつま合わせで、官僚の下手な作文のようだと批判したことがあった。

まったくこれと同じだ。国民にとって何の感動も与えない。小池都知事が、国政新党「希望の党」を何ヶ月も前から商標登録していたというのと大違いだ。リベラル新党自体は、この騒ぎの前から当塾の持論だったが、この党名に、民主党内閣出現当時の勢いと新鮮さを取り戻したいという意図があるのか。

もしそうなら、当時の立て役者である鳩山由紀夫元首相や菅直人元首相を発起人に加えることだ。そして、これまでの民進党の主張のほか、沖縄辺野古基地移転撤回、原発ゼロを目指すことにより、新党の掲げる対抗軸をより強化明確にする必要がある。

とにかく、国民にわかりやすい「顔」と「主張」がなければ、新党に投票しようと言う気が起こらないことだけは確言できる。

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