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2017年8月18日 (金)

オルタナ右翼

欧州は右傾化しない」、これは本塾が今年の最初に掲げたテーマだった。今日の毎日新部コラム「金言」で西川恵氏はこう言っている。

かくまでに一国の指導者の交代は、国や地域を混乱させ、また逆に安定させるものかと思う。トランプ大統領の米国とマクロン仏大統領の欧州を比べての感想だ。

 マクロン氏が大統領に当選して100日がたった。欧州連合(EU)域内では政治的な安定が高まり、経済に好循環をもたらしている。難民の流入は続くが、一時の排外主義的な雰囲気も後退した。

マクロン大統領が堅持する多角的貿易・開放体制、EU強化、仏独提携といった基本方針が人々に安心感を与えている。

このあと、西川氏はトップの夫妻や男女関係の在り方にも触れ、「反知性主義」がこの違いの根底をなしているように書き進める。

西川氏は書いていないが、安定感を失っている点では安倍首相にも同じことが言えよう。昭恵夫人隠しが知性的とは誰も思わない。「反知性主義」とは、日頃文学や美術に親しみ、哲学への造詣がある人々への反発がそうさせるのだろうか。

エリートへの反発という意味では分からないわけでない。しかし、昭恵夫人の元・秘書をノンキャリアではありえないイタリア大使館に転属させ、それをあえて不問に付して恥ずところのないことなど、知性のかけらも存在しない。

トランプ大統領は白人至上主義者(KKK)などへの発言が大問題となっているが、逆に一定の支持が依然としてある。それらに対していわゆる広義の右翼ではない「オルタナ右翼(もうひとつの右翼)」という分類があるようだ。

日本で言えばネトウヨ、古くはネオナチ、近くは「在特」などをいうのだろうか。いずれも根底に人種差別があり、反知性主義に行き当たる。厳密にいうとポピュリズムでさえないということだ。

安倍首相は果たしてそこから抜け切れるがどうか。塾頭は60年安保デモに参加しているが、祖父・岸信介氏は決してそれだけの人ではなかった。

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コメント

20年以上前のこと、アメリカの白人女性が来日しての経験談が放送されたのを思い出しました。

「(白人の)私は、日本に来て初めて人種差別と言う経験をしました。
アメリカでは無かったのでショックでした」

これはアパートの契約時に「外国人は未納で帰国してしまうから貸せない」と断られたところが多くて人種差別と感じられた事案だったので、現在は違っているかもしれませんが、人種や国籍の違いと言うのは難しい問題です

投稿: 玉井人ひろた | 2017年8月18日 (金) 21時33分

不動産会社勤務をしたのは20年以上も前ですが、特に朝鮮人に貸すのを嫌っていました。
生活習慣の違いや礼金・敷金を理解しないということもあります。その差はだんだん狭まってると思いいますが、アパートなど集合住宅では、日本の入居希望者が敬遠するという理由が最大でした。
今でもあまり変わらないでしょう。

投稿: ましま | 2017年8月19日 (土) 08時41分

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