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2017年8月31日 (木)

反日のない中国史

Dscf3077カットは『宗史日本伝』である。中国古典で、日本を詳しく説明した書は『魏志倭人伝』が有名だが、朝貢国としているだけで、歴代の青史は、概して客観的で遣使が文に通じ、節度にかなっていることなどから好意的に扱ってている。

宗史は、倭人伝の頃から1000年以上立っており、「倭」から「日本」と呼称を変えたいきさつを書いた『旧唐書』を受け継いだ書き方になっている。カット写真のように旧漢字まじりで書かれているが、今の簡体字を使った中国文より読みやすい。

こういった日本紹介は、明の時代に書かれた『元史』、つまり近代国家出現前まで続いていた。同書・日本伝の冒頭部分の現代語訳を、『旧唐書倭国日本伝他二篇』岩波新書から引用する。

日本国は東海の東にあり、古は倭奴国と称した。あるいはいう「その旧名を嫌い、故に名を日本と改めた。その国は、日の出るところに近いからである」と。その土彊(国境)の至るところと、国王の世系および物産・風俗とは、『宗史』の本伝(日本伝)に見える。日本の国は中土(中国)を去ること殊に遠く、また大海を隔てている。

元は、元寇で2度日本をおそっている。その際元の使節が日本で惨殺されたり、船舶や兵員に多数の死者を出しているにもかかわらず、その事実を記すだけで最後にこう書いている。江浙行省の役人が、成宗に対し兵を日本に用いんことを乞うたのに対し、次のように答えた。そして仏教国である日本とは、仏僧を通じて国交回復することを試みている。

帝曰今非其時朕徐思之(帝がいうには「今はその時ではない。朕はゆっくりこれを考えよう」)

 

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