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2017年8月

2017年8月16日 (水)

慰安婦像競争は自慢?

韓国では、日本公館前・バスの中・諸外国など慰安婦像作りがブーム化し、これに便乗したのか今度は徴用工も加わるという。韓国ならばこそだが、さすがに国内から「自慢しているみたい」という自戒の声が、かすかながら聞こえだした。

塾頭、これをみてなるほど、「言い得て妙」な言い回しだと感心した。歴史認識、外交経緯などいずれをとっても公的な議論や理屈の上で韓国側に分がない。そこで出てくるのが感情訴求の道具として銅像乱造に傾斜することになる。

韓国政府ですら、ブームは止められない。これに抵抗する声をあげるには相当勇気がいる。外国でアピールするのは、もっぱら公娼制度と性奴隷であるが、戦後の韓国にもあった制度だから大きなことは言えず、強制連行の証拠もない。

そして金でもないとなれば、日本政府は銅像ブームを黙視するしかない。反日を政治目的にするかぎり、銅像効果は的を失うことなになる。それを端的に表現しているのが「自慢しているみたい」だ。

 

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2017年8月15日 (火)

終戦記念日と人間喪失

今日は終戦記念日。マスコミが最近強調しだしたことは、「戦争の悲惨さ、過酷さを伝える人がだんだん少なくなっている」という問題意識だ。このブログを始めて終戦記念日は12回目に当たるがあまり触れた記憶がない。

「反戦塾」と銘打ち、「だんだん少なくなっている」ひとりに違いないが、ただ、ちょっと違うな、と思うことがある。戦中を生きた者は、当時から戦争の悲惨さ、過酷さはよく知っている。だからといって日頃反戦平和を唱えたわけではない。

もっともそんなことをすれば、ただちに特高が来て監獄入りだが、それはごく例外で、大多数は現在同様、喜怒哀楽を共にしながら日々を過ごしていたのである。徴兵は明治のはじめからある国民男子の義務で、よりよい地位や兵種を望む者は志願兵を選んだ。

もちろん戦争になることに反対する人はいる。しかし大多数は政治や国際情勢に詳しいわけでなく、強硬主戦論を書くと売れる大新聞以外に言論統制をかいくぐる論調を目にすることはできなかった。

とはいえ、家族の戦死は痛ましく身近な戦争体験だ。それをなだめる装置が「現人神・天皇陛下もお参りする靖国神社」である。神ではない首相が記帳し、稲田さんがお参りしてもなんの役にもたたないのである。

民間人が空爆死しても靖国には祀られない。それも、男は兵役前から競って志願し、特攻兵への抵抗をなくすことに役立っている。

だけど、戦争末期になるとそんな戦争の仕掛けや醜い実体が露呈してきた。大本営発表つまり天皇の官僚はウソ八百、軍部が隣組に向けた配給物資をかすめたり学校や会社まで支配する。塾頭が就職した会社の戦中の社長は、佐官級の軍人から軍刀を床に突きながら軍属を提供するよう脅されたという話を聞いた。

軍部の横暴は敗戦時誰でも知っている常識だった。殺し合いをする戦争は相手が敵だけではない。人が人でなくなることを意味する。悲惨を悲惨と思わなくなり精神の平衡感覚も機能しなくなる。

人間関係と心の潤いが失われ、ザラザラした砂で満たされたような感覚になる。つまり戦場では、人があらゆる動植物以下の存在と化してしまう。「悲惨」は自然災害でも「悲惨」だ。人でなくなった自らの心境や、命令への絶対服従にあなたはどこまで耐えられますか。

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2017年8月14日 (月)

1000字

小学生の頃、1000字の宿題というのがあった。漢字を1000字、ノートに書いて提出する。同じ文字を20回ずつ50種類書いてもいい。けっこう苦痛だった記憶がある。

このブログも、1回で原則1000字未満を心がけている。それは、読みやすい図書は、小見出しひとつをおおむね1000字以内におさめていることを、体験として知っていたからだ。

ある心理学の本を読んでいたら、人間が自分の全能力をあげて一つのことに集中できるのは、およそ3分間とある。将棋のプロなどのような「長考」になれた人でも、3分ほどもたつと思考の「ムダ弾」が殖え堂々めぐりになるそうだ。

なるほど。約1000字を読む時間を計ってみたら3分前後。やっぱり合っている。この文は3分の1程度に過ぎないが、書くのに必要な時間は10倍ではとても足りない。遅筆で有名な故・井上ひさし旧宅が近所にあるからかな。σ(^^)

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2017年8月13日 (日)

続・トランプと金正恩

グアム襲撃計画のニュースが飛び込んできてから3日たった。10日のエントリでは、とりあえず「危ないのは金正恩の方」という結論を書いた。その後内外の反応などが続々と入っている。

一番滑稽なのが、日本の小野寺防衛相の記者発表。紙を見ながら「集団的自衛権発動は日本存亡の危機」が条件――、これは、すでに金正恩がことあるごとに言っている。なんと金正恩を信頼していることか。

さらに、PAC3をこれまで空白地域だった中国・四国4県に配備することを発表した。前回書いたように北朝鮮の「偵察目的」は、これでその一部が果たされた。本来なら軍事機密で記者の前で得々と言うものではない。日報を隠すにしてはずいぶんオープンな自衛隊だ。

もっとも、日本ではマスメディアがすぐ発見、記事になるからいいが、装備の移動などこそ建前上軍事機密としておくべきだ。

『週刊現代』がこういった政府の動きを、憲法改正などの政治目的達成のための「危機のあおりすぎ」という批判を展開している。

塾頭は、その一面があることは認めるが、全面的に賛成するわけにはいかない。なぜならば、これまでの戦争突入の歴史は例外なくといっていいほど、突発的に予想を超えて起こるものだからだ。

どの国にも、「戦争を望む」分子がいる。武器を作っていてそれの消耗を願う人、新しい武器を実際に使ってみたい人もいる。もちろん、政治的に有利に立つため、国民の熱狂的支持を引きつけたい人もいるだろう。そういった人たちは、チャンスをいつもねらっている。場合によればニセ情報、自作自演の陰謀を使うことさえいとわない。

アメリカには、北朝鮮を早く叩かなかったため核やミサイルの技術発展を許した、という批判もあるだろう。「早撃ちマック」の国である。敵が銃を構える一瞬前に撃つ、これができなければ正義が守れない。

現状は、北朝鮮の狂気をふくめ「間違って」戦争が起きる可能性に満ちている。9条を生かして日本ができることがあるのに、それを好まない日本人がいるのも、また奇怪なことだ。

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2017年8月12日 (土)

うたかた

「うたかた」は、通常「うたかたの夢」などとして使われるが「あわ」すなわち泡沫の意味である。「仕事師内閣」ができたそうだが、早くもうたかた大臣のいることも露呈した。日本の古典文学の書き出しを二つあげ、もののあわれを味わうことにする。

方丈記
 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつかつ結びて、久しくもとどまりたるためしなし。

平家物語
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからずただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

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2017年8月10日 (木)

トランプと金正恩

今朝のソウル発ロイター電によると、北朝鮮は、中距離弾道ミサイル4発を米領グアムに向けて発射する計画を8月中旬までにまとめ、金正恩朝鮮労働党委員長に提示する方針を、国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えたという。

さらに、朝鮮人民軍の金絡謙戦略軍司令官は、朝鮮人民軍が発射する『火星12』は日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過するという、コースにまで言及した。

その通り実行に移すとすると、これまでとは違う流れだ。ICBM(大陸間弾道ミサイル)ではなく中距離弾道弾である。この目的は何だろう。もちろんこれまで通り、日米向け恫喝と国連制裁決議への反発には違いない。

ICBMは「実験」であり、このたびの中距離弾道弾は「演習」と見ることもできる。しかし、核実験、ICBM発射のレッドラインは超えていないという解釈もできる。一方、これまでと違う点として、遠距離飛翔は衛星ではなく、攻撃目標を特定した4発同時発射の軍事目的であること。さらに、そのコースまであらかじめ予告をすることも異例と言えよう。

日米はこれに対して何もしないのか、または演習とはいえ、日本の領土を横断しアメリカ領土の近くに着弾するとなれば、自衛措置としてミサイル防衛システムで撃破することもできそうだが、北朝鮮には、その偵察をするという目的があるのかも知れない。

まず、迎撃するかしないか。迎撃するとすればSM3をどこから発射するか、地上配備かイージス艦か、または日米同盟や集団的自衛権を機能させるかどうか。4発全部を捕らえることできるかどうかなどであろう。

 全部打ち落とされたにしても、北朝鮮にとってその反応と性能を見ることができたということで、マイナスにはならない。その次の出方はすでに用意されているはずだ。アメリカが先制攻撃をしてこないということも計算済みだろう。

トランプと金正恩のどっちが危険かといえば、金正恩の方だ。トランプ人気が残っていて、対北朝鮮への軍事行動支持が50%を超えていたにしても、彼自身の支持率は30%台にすぎず、安保関係は現役経験のある実務型が押さえているため、暴発することはできない。

 これに反して、金正恩は実の兄の暗殺をいとわぬ冷酷さがある一方、大酒を飲むなど周囲の牽制が利かず健康管理にも疑問があるという。内部崩壊をもっともおそれているのは中国と韓国である。そのバランスのうえで安逸をむさぶるのが彼の流儀かも知れない。不確定要素は金正恩の方に多いのはたしかだ。

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2017年8月 9日 (水)

東京都のこれから

  早いもので、小池百合子が自民党候補を破り都知事に就いてから1年と9日が過ぎた。その後の話題はもっぱら築地市場の豊洲移転問題だ。それが下火になると都知事選、これも知事が目論んだ与党の「都民ファースト」が公明党と組んで自民に圧勝した。

 これらと比較にならないが、最近はあまり知らない自民党脱党議員の若狭某などで「日本ファースト」を立ち上げ、小池人気にあやかって国政新党を、という話が出ている。これはすでに先が見えている。

 大阪がベースだった維新とよくいって同じか、とてもそこまで行かないだろう。それより小池知事が出した、築地・豊洲双方活用方針。これは先が見えないが江戸時代は、日本橋の魚河岸があとで2か所に分かれ相争って発展したという故事がある。

 小池さん、国政などに色目を使わず「都民ファースト」がよさそうですよ。

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  錦絵などで有名な日本橋東詰の魚河岸は、江戸前の東京湾はもとより、遠州・上総など外洋に面した漁船まで、川面を埋めつくして蝟集した。遠海ものは塩漬け乾物とし、マグロ・カツオ・サケ・タラ、そして豊富な貝類も店頭に並んだ。

 一七世紀後半になると、特殊注文や増大する需要に応じきれないということで、やや下流に当たる楓川沿いの本材木町に新肴場に問屋を設けた。これも江戸の人気をさらった芝居小屋などとともに大いににぎわった。(『江戸ことば百話』東京美術、ほかより)

 

 

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2017年8月 8日 (火)

安倍流「専守防衛」

政府は陸海空3自衛隊の一体的運用を進めるため、中期的な目標を定めた「統合運用計画」を来年にも新たに策定する。背景には、中国の海洋進出や北朝鮮の弾道ミサイル開発、同盟国への軍事的負担増を求める米トランプ政権の誕生など安全保障環境の大きな変化がある。

具体的には、島しょ防衛で「日本版海兵隊」として陸自に「水陸機動団」が創設されることなどが念頭にある。ミサイル防衛でも、海自が運用しているイージス艦の迎撃ミサイルシステムを地上に配置する「イージス・アショア」が検討されている。いずれも従来の陸海空の枠組みを超えた運用が要求される。

これまで、こういった計画は単年度ごとに策定されていたようだが、中期的な方針がなかったことの方が不思議だ。かつては、共産国の侵入に備える米軍の枠組みの補完的役割を担っていればいいという判断で、その延長線上にあったのか。

安倍晋三首相は6日、広島市内で記者会見し、2020年代半ばまでの10年程度の防衛力のあり方を定めた「防衛計画の大綱」(防衛大綱)を見直す考えを表明した。

首相は会見で「中期防は来年度で期限を迎える。今から次の計画について検討を進めることが必要だ」としている。大綱見直しに伴う検討課題として、ミサイル防衛や南西地域の防衛に加え、サイバー攻撃への防衛についても触れた。

一方で敵基地攻撃能力については「常に現実を踏まえながらさまざまな検討を行っていくべきだ」と前置きしたうえで、「現時点において、保有に向けた具体的な検討を行う予定はない。専守防衛の考え方についてはいささかも変更はない」と述べた。

以上は、7日付毎日新聞朝刊(東京)で報道されているが、「敵基地攻撃能力」を「専守防衛」の文脈の中で語るという、彼独特のレトリックがここにもある。専守防衛は敵の基地を攻撃しない前提で、自衛隊の存在を合憲とする考え方だが、概念としての矛盾は一向に気にしない。

「日本版海兵隊」も使われる場所によって立派な「敵基地攻撃能力」になるのだが、集団的自衛権行使や新安保法制の存在が煙幕の役割を果たし、専守防衛が有名無実化してしまうことが首相のねらいなのだろうか。

自衛隊現地の日報に「戦闘」と書かれていたことを、最初はないとか破棄されたといい、存在が証明されると、あたかも用語の間違いであるかのような説明で押し通そうとする。現場の自衛隊員は見聞したり体験したことを生で報告する義務がある。

「日報」はあくまでも正しいのである。これを政治が忖度したり改変するとなにが起きるか、過去の日本の戦争史を列挙するまでもあるまい。破滅に向かう道程以外のなにものでもない。

加計にしろ森友にしろ首相が「一点の曇りもない」などと、りっぱな言辞を使って弁明すればするほど、白々しく感じるようになった。首相の信頼がすでに地に落ちていることが、世論調査にも現れている。

首相は3日、小野寺五典防衛相に大綱の見直し検討を指示していたが、この3月、敵基地攻撃能力の保有検討を政府に求める提言を策定した自民党安全保障調査会は、当時、党政調会長代理だった小野寺氏が中心的に関わった経緯を忘れてはならない。

新方針策定そのものは当然で、塾頭も賛成である。ただし首相のレトリックの裏に何があるのか、しっかり見極める必要がある。

 

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2017年8月 4日 (金)

愛国者の行く手

安倍首相やそのお友達は、本当に明治維新以降の「国体」復活を願い、森元首相ではないが「天皇中心の神の国」と信じているのか。その実、逆ではないかと思うことが多々ある。

天皇譲位に関する「お気持ち」を理解していないこともそうだが、歴代の天皇の「平和主義」に反した国粋主義が愛国心だと思っているようだ。

ティラーソン米国務長官が北朝鮮に対話を求める考えを示したことについて、菅義偉官房長官は2日午前の記者会見「北朝鮮への圧力を強化していく考え方を説明する文脈の中で言われた」としたうえで、「今は圧力を強化することが必要な時期だ」との認識を示した。(朝日新聞デジタル8月2日)

昨今の東アジアにおける危機意識がまるでない。あの暴言王トランプでさえ顔負けする。

四方(よも)の海みなはらからと思ふ世に
など波風の立ち騒ぐらむ

これは、唱和天皇が日米開戦に傾いた御前会議の終わりに、明治天皇の御製を引用して自らの意志を示したものとして有名だが、明治天皇も日露戦争当時眠れぬ夜を過ごした日々を歌に託していたのである。

国のためうせにし人を思ふかな
くれゆく秋の空をながめて

はからずも夜をふかしけり
   くにのためいのちをすてし人をかぞへて

むかしよりためしまれなる戦いに
        おほくの人を失ひしかな

さまざまにもの思ひこしふたとせは
        あまたの年を経しここちす

お友達はずしで先陣を切った稲田朋美元防衛相は、幕末の国学者・橘曙覧の歌を「秀歌」として推薦した(『今昔秀歌百撰』)。

たのしみは蝦夷(えみし)よろこぶ世の中に
 皇国(みくに)忘れぬ人を見るとき

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2017年8月 3日 (木)

内閣改造後予測

内閣改造人事が発表された。

さてこれからの変化は?。塾頭の勝手読み。

[内閣支持率]このところの惨落は、安倍首相自身に対するものだけに急上昇はなさそうだ。東京株式市場後場は、前日比マイナスでスタート。支持率向上・政権安定なら敏感にプラスへ向かうはず。

[政党支持率]自民はやや持ち直し、リベラルで新味が出せない民進の政策を一部先取りして、民進の後退が決定的になる。

[森友・加計疑惑]両学園の新増設計画は白紙へ。事実が明らかになっても、すべて当事者や官僚の不正ということで、責任は文科省、財務局などに負わせ幕引き。防衛省と同様なことにする作戦。

[改憲案]共産・社民も反対できない「自衛隊の専守防衛」義務を9条に付加する提案でとにかく改憲した実績だけは残す。

[解散]首相が重用してきた「お友達」は、籠池一家のように権力維持の犠牲者となるため不満が高まる。一般国民の安倍不信も解消しない。安倍居座りを選挙の自民勝利で担保し、局面打開のため、年内解散をねらう。

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2017年8月 2日 (水)

女性の容姿雑感

アメリカのトランプ大統領が、フランスの大統領夫人に「スタイルがいいですね。美しい」と声をかけ、欧米のメディアがいっせいに批判した。日本では稲田前防衛相が離任式に頭髪を短く切って出席した。

監督不行届を理由に引責辞任した大臣。自衛隊や省内では、当然辞退するものと思っていたらしいが、慣例上一応声をかけてみたら、得々として服装もあらためてのご参列。やはりわかっていないようだ。

「髪を切って」は、男なら「頭を丸めて」が詫びの印となる。しかし、離任式でお詫びの言葉は一切なく、満面の笑みを浮かべる場面を幾度も見せた。髪を切ったのはお詫びではないことが明らかである。

日本のメディアもこれをファッションの一環として叩く向きがあった。塾頭は、施政や発言・行動ではなく、ことに女性の場合は容姿などを批判の対象とするべきではないと信ずる。ただし、言論の自由・内心の自由は公共の福祉を害さない限り守られなければならない。

「目はばっちりと色白で小さな口もと愛らしい」。ただし気まぐれでどこへいくのかわからない。前半は昔の童謡「私の人形」の歌詞だが、来日するかどうかがわからない台風5号の話だ。

アメリカでは、台風やハリケーンに女性の名を付ける。日本占領時、米軍は番号ではなくカスリーンとかキテイなどと命名、日本もそれに従った。もちろん蔑視でも差別でもない。自然現象に親しみを込めた発想だろう。暴威をふるっておそれられることもあるが、恵みの雨をもたらすこともある。

「女ならでは夜の明けぬ国」。これが本来の日本の姿である。「容姿雑感」もあらぬ方に行ってしまった。

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2017年8月 1日 (火)

慰安婦問題深堀に期待

韓国の文政権は、慰安婦問題をめぐる日韓政府間合意を検証するため、康京和外相直属の作業部会を設置した。この部会がどこまで慰安婦問題の本質に迫れるか、悲観的というよりないものねだりかも知れないが、一部民間の煽動活動黙認ではなく、世界の識者に通用する科学的・学術的な分析結果が示されることを期待したい

今回は、本塾の見解を出す準備がないので、NHKの報道と、韓国中央日報に掲載された記事と学者の見解を資料として採録する。後者は、従軍慰安婦と直接縁がない、「さきの戦争はアジアの民族解放を実現させた正しい戦争だった」、などと公言する日本の歴史修正主義に向けられているように見える。

ただ、この主張の中にも、相当無理な歴史修正主義があるのは困ったものだ。そこらがこういった作業の中で整理整頓されなければならないが、それには、日本側にも同様な作業部会があって、文大統領のいう「情緒的」なものをのぞき、資料をつきあわす共同作業ができればより万全だ。

731 2040分NHK

韓国政府は、慰安婦問題をめぐるおととしの日韓合意について日本政府との交渉の過程を再検証する作業部会を立ち上げ、年内をめどにまとめられる再検証の結果を受けてムン・ジェイン(文在寅)政権が慰安婦問題にどのような方針で臨むかが焦点になります。

韓国では、慰安婦問題をめぐるおととしの日韓合意について根強い反対の声が上がっていて、ムン・ジェイン大統領は、今月、ドイツで行われた日韓首脳会談で「国民の大多数が情緒的に受け入れられずにいる」とする立場を示しています。

韓国外務省は、日本政府との交渉の過程を再検証する作業部会を31日に立ち上げ、大学教授などで構成された9人のメンバーのうち委員長には、革新系のハンギョレ新聞で東京特派員や論説委員室長を務めたオ・テギュ(呉泰奎)氏が就任しました。

オ委員長は記者会見で「慰安婦問題の被害者の立場を踏まえながら、合意の内容に問題がなかったか綿密に調べる」と述べました。作業部会では、慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決する」などとした合意の内容について交渉の経過などを確認するとともに、元慰安婦にも意見を聞くことになりました。

再検証の結果は年内をめどにまとめられ公表されることになっていて、これを受けムン政権が慰安婦問題にどのような方針で臨むかが焦点になります。

中央日報

意外にも、20世紀に米国は、韓日関係において決定的瞬間に2度、日本の肩を持った。その第一は1905年7月29日に締結された桂・タフト密約(桂・タフト協定)だ。大韓帝国とフィリピンの植民支配を日本とアメリカが互いに認め合うことを秘密裏に約束した。日露戦争が同年9月、日本の勝利で終わる直前に交わされた。これは李承晩(イ・スンマン)初代大統領が米国で独立運動していた時期に米国を圧迫した要素でもある。1882年に朝鮮と米国の間で締結された朝米守護通商条約に米国が違反していたためだ。

◆サンフランシスコ条約は米国の第二の裏切り第二の裏切りは第2次世界大戦後、日本の戦争賠償問題を協議するサンフランシスコ平和条約(1951)でだ。韓国にとって決して平和だとは言えない「平和条約」だった。当初、高額の賠償金を含めて強力な措置を講じる予定だった米国は、日本の責任問題に対してほぼ全面的に沈黙する姿勢を見せた。中国共産党に対して蒋介石軍が劣勢となり、台湾に追われたことを受けて米ソ冷戦が始まったためだ。日本に力をつけさせてアジアの共産化を防ぐ方向に戦略を修正したのだ。

 ソウル大の李泰鎮(イ・テジン)名誉教授(74)はこのような歴史の「スケープゴート」だった慰安婦女性が今でも代理戦をしていると見ている。日本侵略の不法性問題を正面から取り扱えない中で、慰安婦問題がこれその代わりをしているというのだ。慰安婦問題は人権・女性問題なので、世界の人々から普遍的な支持を受けている。だがそれにも限界がある。李教授は「人権問題を越えて植民支配の強制性に対する歴史認識を確実にすることが根源的解決法」と述べた。

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