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2017年7月11日 (火)

プロトコル

「プロトコル」はコンピュータソフトの上ですっかりおなじみになった言葉だが、そもそもは、国交上欠くことのできない世界共通のルールであり、必要な礼儀作法である。それがないと、取り決めた効果まで疑われてしまい、ものごとが進まない。たとえば、こんな調子だ。

書簡をもって啓上いたします。本大臣は、本日著名された日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約に言及し、次のことが同条約第六条の実施に関する日本国政府の了解であることを閣下に通報する光栄を有します。

(略)

本大臣は、以上を申し進めるに際し、ここに重ねて閣下に向かって敬意を表します。

 千九百六十年一月十九日にワシントンで 

               岸 信介

 アメリカ合衆国国務長官 

  クリスチャン・A・ハーター閣下

これは、日米安保条約の交換公文で、書簡の例である。その返書も挨拶の部分は、全く同じ口調で帰ってくる。日本の施政下にある領域の共同防衛や米軍基地の地位などについての確認となっている。

今日はその中身とは別の話である。

アメリカの国務省にトランプとりまきのど素人・お友達を集めたせいか、外交上他国から冷笑されても仕方がないような単純ミスを繰り返している。

ホワイトハウスは8日、トランプ大統領と中国の習金平国家主席がドイツで行った首脳会談について報道機関に発表した際、習氏の肩書きについて、台湾の総統を意味する「Republic of China」の「President」と紹介した。

ちなみに、習国家主席なら「President of People's Republic of China」としなければならない。AP通信が「外交上の大失態」を演じたとする共同電を、毎日10日付夕刊が伝えている。同じ日、安倍首相とも会談しているが彼を「日本の大統領」にしてしまった。冗談が過ぎる

さらにG20で米大統領が座る席を中座した際、そこに長女のイバンカさんを座らせたという写真入りの記事も載っている。国務省や取り巻きの連中は、プロトコルの「いろは」すら勉強しないで国際舞台に立っているのだろうか。

そうではあるまい。アメリカ・ファーストだからそれでもいいのだ、と思っているに違いない。

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