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2017年5月 7日 (日)

中国・北朝鮮非難合戦

「共産圏の国々は、多少の違いはあっても底は通じているので西側諸国と対立する時は一体化する」と信じている日本人は多いのではないか。ソ連崩壊前は共産圏の中で骨肉相はむ激しい対立抗争があったのだが知っている人はすくない。

 「朝鮮(北朝鮮)側が新たな核実験を実施したら、中国はかつてない厳しい反応を示すことを平壌に知らしめねばならない」と論評したのは中国の『環球時報』である。

 石炭の買い付けストップとか、石油輸送の大幅削減など中国側の態度硬化がこれまでに見られない真剣度があるという見方はされていたが、国営の朝鮮中央通信の「朝中関係の柱を切り倒す無謀な妄動」などという発信を受け、激しい論争に至ったことをどう見るか。

 日本の一部マスコミも「堅い血の盟約」などと両国関係を評していた。本塾は、北朝鮮側にも「中国は信用するな」といった金正日の遺言があるなど、不離不側の関係ではないことを説いたが、それぞれが国、または党の公式機関同士である。

 両国関係にこれほどはっきりした亀裂があるとまでは思わなかった。中には中朝相互防衛条約の破棄にまで言及する向きがあるが、中国側にそこまでやる考えはないだろう。

それは、党機関誌的な『人民日報』ではなく、主に海外向けの『環球時報』を使っている点である。北朝鮮の場合の過激発言の目的が同国民向けと見られるのに対し、中国は「制裁に協力しているよ」という対外向けである。

中国の反対側を走っているのが、「環境が整えば金正恩と話し合う」とか「そうなれば光栄である」とうそぶくトランプ大統領である。北朝鮮になにか不測なことが起きた場合、各国はどう行動すべきか。

それを考えると、本塾が前から提唱する北抜き6カ国協議が、韓国大統領選以後にあり得るのではないか、という気がしてきた。

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コメント

昨夜の報道番組で知ったのですが、中国が北朝鮮の戦争開始を最も嫌がる理由は「難民問題」なんだそうです。
実は、北朝鮮と国境を接する「吉林省」あたり、古くは満州と言ったあたりになりますが、この周辺の省や自治区は中国共産党の勢力が及ばない地域で、いわば警戒地区となっているため、そこに北朝鮮の難民がなだれ込んだら「無法地帯」になりかねないと考えているようなのです。

ですから、いざ戦争が始まったら難民を阻止するため共産党軍を増員配備済みなんだそうです。

複雑な中朝関係のようです

投稿: 玉井人ひろた | 2017年5月 7日 (日) 21時51分

中国で「少数民族博物館」というところへ行ったことがありますが、ウイグル族、チベット族などとともに朝鮮族も入っており、中国にとってセンシビリティーな存在であることがここからわかりました。

投稿: ましま | 2017年5月 8日 (月) 09時00分

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