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2017年1月 6日 (金)

准高齢者

 どういう人の集まりか知らないが「日本老年学会」というのがあって、この度、高齢人口の増加に伴い、その肉体的・精神的能力を見直す必要から、高齢者を3段階に区別する提言をしたのだそうだ。

 それは、65歳から74歳までを「准老齢」、75歳から89歳を「老齢」、100歳以上を「超高齢」とするものだ。

 「後期高齢者」という言葉を当局が決めた時も、さんざん非難を浴びたものだが、今回提案した用語は、より無知・無感性というしかない。

 いつからそうなったのかわからないが、正看護士に対して准看護士、助教授は准教授になった。最初に聞いた時なんとなく耳障りな言葉だと思った。

 「准」とは「なぞらえる」というような意味で、「本当は資格がないのにそれに準じた扱いを認める」というとらえ方だ。昔の漢和辞典をひくと単語は「准后」があるだけだった。

 准后は、皇后以外の女性が皇子を生むと母親は「准后」と呼ばれた。どう見ても「正式ではない」という意味が込められており、呼ばれる方もなんとなく嬉しくないだろう。

 「超高齢者」もひどい。老齢者人口の1%ぐらいらしいが、高齢者のレベルを飛び超えた特別な存在で、「高齢者の枠外」にあると言われているような気がする。

 そういう分類は必要かも知れないが、呼ばれる人たちの気持ちもよく考えて名づけてほしい。パート・ワン、パート・スリーなどとした方がよほど気が利いていると思う。

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