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2016年10月10日 (月)

軍事衝突の火種

 ポケモンではなく、世界中どこかに転がっている軍事衝突の火種を探し当てて火を消す仕事、それをする人が見当たらない。米・露・英・仏などがこれをやると、そのいずれか片方にテコ入れをし、軍事協力と称して、武器を売りつけ、その武器が寝返りなどが原因で相手側にわたって果てしない戦争になる。

 中東・アフリカにはまさにその典型的な「巣」がたくさん転がっている。本来なら、国連が仲介にあたるべきなのだが、今日の国際ニュースのトップは、「シリア停戦決議案否決・国連安保理・米英仏と露対立」だった。

 標題に関連するニュースを今日の毎日新聞から拾うとにぎやかだ。
①防衛相駆け足視察・滞在7時間防弾車両で移動、南スーダンPKO
②ミサイル発射兆候・北朝鮮、きょう党創建71年
③イエメン空爆140人死亡・フーシ支配地域、サウジ主導か
④中国船体当たり・韓国警備船沈没、EEZ内不法操業

 このほか、世界で一触即発のような危険地帯が、塾頭が数えただけで10カ所以上ある。稲田大臣が行った南スーダンは、同国政府高官から「国連は内政干渉だ」と言われている始末、自衛隊は即刻撤退すべき状況なのだ。

 その国連、潘基文(パン・ギムン)事務総長は英国誌エコノミストが「歴代最悪の事務総長の一人」と酷評している。今年末に任期切れとなるが、後任に選出された元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏は、各国間の調整だけでなく指導力も併せ持つ人と期待されている。しかし、問題は常任理事5大国なのである。

 上述のニュースの中で、塾頭がもっとも関心を持ったのは、例によってベタ記事(笑)の④である。なぜならば、すぐ尖閣諸島での中国との衝突を思い出したからである。

 これが日本の海上保安庁船沈没なら、政府は非常事態宣言なみの大騒ぎをし、マスコミも、戦争が目前にあるような騒ぎ方をするに違いない。そして、中国漁船が中国海軍の別動隊になっているという風説も改めて流すだろう。

 念のため、韓国各新聞の日本語電子版を開いてみた。毎日新聞には載っていないが、韓国警備船の乗組員1人が海に投げ出されたが別の船に救助され死者は出なかったとか、韓国の抗議に中国は遺憾の意を示し、取締りを強化して再発を防ぐという趣旨のことが載っている。

 電子版ではないので扱いは分からないが、ニュース項目のトップではない。中韓の間は最近冷え込んでいるというが、至って冷静であり日中間のようにはなってはおらず、アメリカの抑止力を表面に出すようなことはしない。

 結論からすると、韓国人は中国のお行儀の悪いのは百も承知の上、というふうに見える。ちなみに、中央日報によると、よく数えられたなあ、と思うほど日常茶飯事になっているのがわかる。

西海NLL中国漁船出没数
  6月1日321隻、6月2日314隻、6月3日326隻、6月4日324隻、6月5日318隻(漁民拿捕日)、6月6日310隻、6月7日301隻

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コメント

今日から海上での米韓合同軍事演習が始まっているですが、・・・日本ではベタ記事にもなっていない。
毎年2か月間行われている米韓の合同軍事演習とは別枠で、名目は北朝鮮の挑発を防ぐとなっているが、・・・実はこの演習は独ソ戦開始の直後に日本軍が満州で繰り広げた関東軍特種演習(関特演)のソックリさん。
目いっぱい相手を挑発している危険極まる『戦争の寸止め』のような実戦演習だった。
日本が関東特種演習を行ったのでソ連軍は極東にも大軍を準備して備える必要性が生まれ、
ソ連の場合には、76年前のこの二正面作戦の結果、総力で当たるべき欧州側の西部戦線のソ連軍は総崩れになりドイツ軍に首都モスクワなどが包囲されて、レニングラード包囲戦だけでも100万人の餓死者が出ています。
北朝鮮ですが、一番言っているのが危険な米韓合同軍事訓練の中止なのです。

投稿: 宗純 | 2016年10月10日 (月) 14時07分

北朝鮮が党創建71年の今日に合わせ、ミサイル発射が衛星写真入りで当然のように報じられていました。塾頭は、全くの勘ですが「今日はないな」という気がしたので、特に言及しませんでした。

正恩くんも日本のマスコミの裏をかくぐらいのいたずら心ぐらいは持っているでしょう。振り回されている日米韓の姿を見て高笑いが聞こえそう。

投稿: ましま | 2016年10月10日 (月) 18時09分

潘基文氏は、次期韓国大統領候補の有力な一人だそうですね。
それはともかく、国連は常任理事国5か国のの特権が強力過ぎることが、国連と言う組織の一番のネックですよね。

投稿: 玉井人ひろた | 2016年10月10日 (月) 21時02分

事務総長のあと大統領になった人でヴァルトハイムという名を思い出しました。オーストリアです。あとでナチスの突撃隊長をやっていたことがバレ、結局晩節をけがす。

今度選ばれた人は、逆にポルトガル首相から事務総長ですが、どっちが偉いのでしょうか。

投稿: ましま | 2016年10月10日 (月) 21時53分

毒にも薬にもならないという言葉があるが、
HN玉井人ひろたなる不愉快な人物の場合には薬にはならないが、常に毒になるコメントをする名人。
国連の事務方トップの事務総長ですが任期にはっきりした決まりはないが、普通なら2期10年が通例であり、
エジプト出身のガリ事務総長の例があるが、この場合は矢張りイスラエルとアメリカの反対を大きくて5年で退任させられているが、
韓国外相出身の潘基文(パン・ギムン)は「歴代最悪の事務総長の一人」とのエコノミストの指摘がピッタリ。基本的に無能なのです。

そもそも日本語では国連と第二次世界大戦の連合国は別々の言葉だが、英語ならUNで同一なのです。
『国連は常任理事国5か国のの特権が強力過ぎることが、国連と言う組織の一番のネックですよね』
などと、わざと読んだ人を間違いの迷宮に誘い込むような記述であり。何時もながら、何とも腹立たしい。

投稿: 宗純 | 2016年10月11日 (火) 15時15分

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