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2016年10月 2日 (日)

安倍嫌い・増殖中

 安倍首相の気味悪さ、それは家庭内や井戸端会議ではたびたび話題になるらしい。しかし、内閣支持率の世論調査や国政選挙結果には現れてこない。かりそめにも「塾」を名乗り塾頭とあれば、感情を交えた発信はしにくい。

 安倍支持者らしいコメントの中に、「塾頭は首相を嫌っている」というような書き込みがあった。その通り、ウソは書けない。「小学生から社会人になるまで戦中・戦後を命がけで生きてきた塾頭は、”戦後レジームの脱却”を唱え、あたかもそれがなかったことにしようといわんばかりの首相。全人格を否定されたようで到底許せない。感情的に「嫌いだ」という趣旨の反論をした。

 首相の立ち居振る舞いについて、マスメディアの中にも批判的な意見はあった。それを一挙に噴き出させたのは、今度の国会演説で、度をはずれた子供じみたスタンディング・オベイションを演じて見せたことだ。

 安倍首相は、所信表明の終盤、安保政策について語った後、「現場では、夜を徹して、そして、今この瞬間も、海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が、任務に当たっています。極度の緊張感に耐えながら、強い責任感と誇りを持って、任務を全うする。その彼らに対し、今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」と、議員たちにうながし、真っ先に自分の演説に拍手した。

 首相が挙げた「諸君」は、学術用語で一括して表現すると「暴力装置」と称される。これはドイツ語の「ゲバルト」の訳からきているが、民主党の仙石由人議員がかつて国会発言でこの用語を使ったことで、失脚につながった。

 言葉自体は、石破元防衛庁長官も使った記録があり、侮辱でも非難でもない当たり前の言葉だ。それを当時野党だった自民党だけでなく、民主党内部からも攻撃を受け謝罪させられた。つまり、安全保障の議論の中で、付和雷同する政治家はその程度の見識しかないのだ。

 それにしても、上述の安倍の独演は異様で、ナチスを躍らせたヒトラー張りの気味の悪いものであった。オリンピック終幕のマリオ悪乗りとは違う。衆院議長をはじめ、与党内からも小泉進次郎などから疑問視する声があかっており、マスコミもそれを報じている。ただ、塾頭はトランプ発言と同様、こういったことで彼の本質が暴露されればよいと思っている。自制はしないでほしい。

 ついでながら、もう一つ国会議論から。稲田朋美防衛大臣が、民進党辻本清美議員の質問をを受けた。8月15日の戦没者慰霊祭を欠席して南スーダン派遣中の自衛隊を視察したのは、靖国参拝を避ける口実つくりで、日頃の稲田発言から見て言行不一致ではないか、という追及である。

 タカ派らしい日頃の姿はどこへやら。まともな答弁がなく、涙ぐんでいたようにも見えたとメディアは伝えている。こんなよひ弱な泣き虫大臣の激励では、感激する自衛隊員はいないと思うがどうだろう。

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コメント

この国会での「兵隊さんよありがとう」的な規律と拍手による演説中断ですがメディアの扱いが面白い。
スポーツ紙は20秒間で、毎日は10秒以上、朝日は10秒間。
実際に官邸のホームページ(内閣広報室)でテレビ録画を確認してみたら、演説中断は20秒以上。
大手の全国紙よりも、 権威も信用も無いスポーツ紙の報道の方が遥かに正しいのですから、困った話で、比較的ましだと思われている朝日や毎日も政府与党の方針を忖度して自主規制している様は最早病気。
官僚が書いたらしい原稿の棒読みが30分も続くので、あまりにも退屈なので、萩生田官房副長官が何かの余興(暇つぶし)が必要だと考えたのでしょう。
この問題では何故か共産党(赤旗)の動きが他よりも遅くて初めて報じたのは9月30日。
ところが、10月2日には特集記事を掲載して、衆議院議長の制止が3回だったと報じています。
他紙も『ご着席下さい』と議長が注意したことは書いているのですが回数に何処も言及していない。
国権の最高機関である立法府のトップが3回も制止しているのに、安倍晋三や自民党がまったく言うことを聞かずに暴走したことはトンデモナク重大な問題ですよ。
情けない話ですが、1週間遅れで事実を報じた赤旗ですが、見出しに何もないので、気が付いた人は極少数でしょう。

投稿: 宗純 | 2016年10月 3日 (月) 11時51分

「赤旗」も自主規制ですね。このところ世間の評判を気にしだした。野党統一候補にできれば出馬させたい。
あまり早く反応すると、リアクションがこわいということでしょう。

投稿: ましま | 2016年10月 3日 (月) 12時47分

>民主党政権時代の2009年の鳩山総理の所信表明のときに、民主党員によるスタンディングオベーションが起こり、野党からはどよめきが起こった

当時野党だった自民党からはナチス党の青年団を引き合いに
「ヒトラーの演説にユーゲントが賛成しているような印象」
と、痛烈に批判され、民主党からは謝罪のコメントがだされた。

過去にこんなことがあったようですが、完全に忘れていました。

政治家の考えることは変らないようですね

投稿: 玉井人ひろた | 2016年10月 3日 (月) 19時54分

実際に調べてないので不確かですが、この場合は鳩山演説が全部終わったところで起きたようで、安倍主導型とはちょっと違うようです。

投稿: ましま | 2016年10月 3日 (月) 20時17分

それにしても何時もながら、HN玉井人ひろた氏の手口は悪質ですね。

>民主党政権時代の2009年の鳩山総理の所信表明のときに、民主党員によるスタンディングオベーションが起こり、野党からはどよめきが起こった

と書けば、ましま塾頭の正しいフォローが無ければ、
普通の常識人が注意せず普通に読めば、この反戦塾の記事内の記述だと誰でもが勘違いする。
しかも今回の反戦塾の記事内でも類似の似た言葉が使われているので余計に勘違いするように巧妙に出来ている。

確かに、そのコメントの内容自体は少しも『間違い』ではない。
ところが、読んだ人を限りなく間違いの迷宮に誘いこむ内容であり、もしも、少しも悪意がないとしてら驚き以外の何物でもない。

今までも演説の終わった後なら、普通に拍車は起きていましたよ。立ち上がって例が珍しいだけ、
もしも一切の拍手が無かったとしたらそれこそ大ニュース。
今回、全くの別次元の無関係な問題を、何の説明の無く書いてくる意味とは、???
もしも悪意がないとしたら根本的な価値観の基準が狂っているのか。
種々雑多の複雑な政治や社会の問題は、単純明快な自然科学のように正誤が大事なのではなくて、
物事の『何が大事であるか』『それ程大事ではない些細なこと』の選別作業というか、物事の優先順位なのです。

政治経済や社会のような大きな問題を考える場合、
実は、個々の正誤はそれほど大事ではないとの観点を忘れると、一番大事な問題を見落とすでしょう。

投稿: 宗純 | 2016年10月 4日 (火) 09時42分

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