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2016年9月23日 (金)

読売と産経、北方領土で逆報道

 いずれも「ヤフーニュース」に取り上げられた、北方領土の対ロ交渉に向けた日本政府の姿勢。これが読売と産経の両紙で全く逆になった。珍しいケースなので、全文を引用する。

 最初に読売のニュースガ出た時、外交交渉をする前にあらかじめ落としどころをマスコミが報道するなど、あってはならないことだし、相手側に足元をさらけ出す愚挙ではないかと思った。

 政府御用紙のような記事が多い読売だが、敢えてそれをするということにまず驚いた。そして、安倍右派政権の有力支持紙と思われる産経の否定記事だ。この両紙の違いが後でどういう結果をもたらすか。興味深く注視していきたい。

読売新聞 9月23日(金)6時12分配信 】
◆北方領土、2島返還が最低限…対露交渉で条件 

 政府は、ロシアとの北方領土問題の交渉で、歯舞群島、色丹島の2島引き渡しを最低条件とする方針を固めた。

 平和条約締結の際、択捉、国後両島を含めた「4島の帰属」問題の解決を前提としない方向で検討している。安倍首相は11月にペルー、12月には地元・山口県でロシアのプーチン大統領と会談する。こうした方針でトップ交渉に臨み、領土問題を含む平和条約締結に道筋をつけたい考えだ。

 複数の政府関係者が明らかにした。択捉、国後については日本に帰属するとの立場を堅持する。その上で、平和条約締結後の継続協議とし、自由訪問や共同経済活動などを行いながら、最終的な返還につなげる案などが浮上している。

産経新聞 9月23日(金)12時38分配信】
◆菅義偉官房長官「そのような事実全くないと断言」 北方領土交渉で4島帰属前提にしないとの報道否定

 菅義偉官房長官は23日午前の記者会見で、ロシアとの平和条約締結交渉で、政府が歯舞群島、色丹島の2島返還を“最低条件”とするとの方針を固め、条約締結の際には国後島、択捉島を含む4島の帰属を北方領土問題解決の前提にしない方向で検討しているとの23日付読売新聞朝刊の報道について「そうした事実は全くない。明確に断言しておく」と否定した。

 菅氏は北方領土問題に対する政府見解について「4島の帰属問題を解決し、平和条約を締結していく。この基本方針のもと、粘り強く交渉を進める方針であることは全く微動だにしていない」と改めて強調した。

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コメント

まさに外務省は伏魔殿ですね。
菅官房長官が否定したとの産経報道ですが、これはある意味では当然で、もしも官房長官(官邸)までが即座に肯定したとすれば、これ以上の驚きはない。
今の段階なら、当然否定します。
菅官房長官の否定発言ですが、これは、6時間前の読売報道の正しいかどうか、正否とは無間系でしょう。
たぶん、これから1カ月以内に正しいか誤報だったのかが分かります。
揉めにもめた従軍慰安婦問題での、あの日韓両国の唐突な和解劇ですが、あれは多分アメリカ(オバマ)の指示だからですよ。
今回も事情は全く同じで、読売が真実を書いていたとすれば、まさにアメリカからの今までとは違う新しい指示が来たのです。これでは安倍政権は逆らえません。

投稿: 宗純 | 2016年9月23日 (金) 16時53分

佐藤 優、さらに昔にさかのぼって司馬遼太郎なら何というでしょう。安倍晋三では役者不足が歴然としています。

投稿: ましま | 2016年9月23日 (金) 20時20分

豊洲市場の建築物ですが、すべて1社だけしか参加するゼネコンが無くて入札予定価格の99・9%なのですから、
間違いなく東京都からゼネコンに対して内部情報が漏れているのです。
あるいは両者馴れ合いの官製談合か。
二つに一つなのですが、真実が何れにしろ東京都(都民)に無駄な出費を強いているのですが、
これは今回の読売報道にも言えて、日本側の最低条件を交渉の前に相手側に漏洩していれば間違いなく99・9%で決着します。
今回の読売ですが、これは国賊に近い悪事ですよ。ただし、これは交渉する前の話。
もしも水面下で日露両国の交渉が妥結していて、あとは首脳会談で華々しく発表するだけだとしたら、読売の報道は政府からの意識的な情報の漏洩(リーク)だったことになる。

今朝の毎日社説ですが、この問題を取り上げているのですが、…読売や産経の報道に対しては一切触れない不思議な内容で、首を傾げるが
二島返還ですが、限りなく政府からのリークである可能性が高いでしょう。
たぶん、これは鳩山一郎首相の路線への60年ぶりの回帰なのです。

投稿: 宗純 | 2016年9月24日 (土) 08時08分

わが家では地元紙の「福島民報新聞」を購読していますが、北方領土の記事は読売とほぼ同じような趣旨のもので「まずは、2島返還・・」というようなタイトルと内容でした。

ちなみに福島民報新聞は、毎日新聞と協力関係にある新聞社です。

投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月24日 (土) 08時43分

「日頃政府に協力的であれば、リークというご褒美がもらえる」これは業界の常識です。

リークは間違いないでしょう。しかし、そういう結果になっても、「政府はよくやった、さすがは安倍首相」という効果がなくなるのも事実です。

リークするなら、「2島返還も相当困難」という見通しにして置くか、2島返還以上の成果にする水面下の交渉が進んでいるということでしょう。

しかし、あとの場合ならロシアが黙ってはいない。いずれにしても、このリークは奇妙な現象です。

投稿: ましま | 2016年9月24日 (土) 08時45分

玉井人ひろた さま
もともと、地方紙は中央の記者クラブに入れてもらえないとか、海外専任特派員を出す余裕がないなどの理由があって、共同・時事など通信社と契約、配信してもらっています。

毎日は、読売・朝日に水をあけられ、共同との連携を強めました。その結果もあるでしょう。

ただ、中央では記者クラブのメンバーであっても通信社は新聞ではなく、直接チェックできない、または地方軽視という中央の傾向もあって、酒の席などに呼んでもらえないなどの差別がないとは言えません。

投稿: ましま | 2016年9月24日 (土) 09時07分

読売の奇妙なリーク報道ですが、これ、内定していた人事に不満な場合、正式発表の前にリークして潰すという
日本では良くある種類のリークの可能性が高い。
車は急に止まれない。
良い悪いはともかく、国家はもっと止めにくい。読売にしろ産経にしろ同じで、なんとしても二島返還を止めたいのですよ。たぶん。
日韓両政府が合意したのに、ソウルの日本大使館前の少女像の移転に反対する声は76%に上っており、ソウル市議会は移転を阻止する条例案を可決したそうです。国策の変更は容易ではありません。
従軍慰安婦の方は冷戦崩壊後の25年程度ですが、二島返還反対の方は60年も続いていたのです。

投稿: 宗純 | 2016年9月24日 (土) 12時07分

「反共ニッポン」を貫き通したい――ということでしょうか?。
中国は「共産党」の国ですが、同国を含め共産主義の国など世界中にありません。読売や産経がネットウヨのレベルだとはとても思えないがどうなんでしょう。

投稿: ましま | 2016年9月24日 (土) 12時40分

ロシア外務省にしてみれば、中国外務省と共に、アメリカに対しては、カナダやメキシコ、韓国や北朝鮮、そしてオーストラリアやチリ、ニュージーランド、ASEAN諸国などと共に、アジア太平洋地域全体を、北太平洋安全保障条約により担保が取れた状態とするならば、アメリカにとっても、中国にとってのメリットになるばかりでなく、アジア太平洋地域全体のメリットにも繋がることになれば、願ってもないことですので、どうぞよろしくお願い申し上げます、ということで、そっと静かに暖かく見守りながら、これを勘違いして、日米安全保障条約にしがみついているだけの日本国だけが、結局のところは、何のメリットもないどころか、アジア太平洋地域全体にとっては、デメリットでしかない「公共の迷惑」極まりないものであることは、誰が見ても明らかなことかと存じますので、この日本国にたいしては、最後に「日米安全保障条約にこのまましがみつくのか、それとも、北太平洋安全保障条約に、そっくりそのまま移行させるのか、どちらかを選択せよ」ということで強く働きかけて頂ければ、日米安全保障条約にしがみついて、自らの権力欲に溺れ、これを勘違いして憲法9条を亡き者にしようとする日本会議と、これらにまんまと騙されて全体主義の中にしがみついているだけの一部の日本人だけが、どんどん涙を流し続けながら、どんどん勝手に一人負けをして、どんどん歴史の闇の中に、ひっそりと泣き寝入りをしながら、そのままひっそりと消滅していくのを、アジア太平洋地域全体と共に、そっと静かに暖かく見守って参りますので、北太平洋安全保障条約にそっくりそのまま移行させることで、日本全体がアジア太平洋地域の中の緩衝地域となることを誇りとして、名誉ある孤立化をすることで、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守りながら、深く感謝をして応えて来て貰えることそ誇りとして、国際社会にどんどん見せつけて下さい、ということになれば、公共の利益としてわかち合うことに対するご褒美として、憲法9条にノーベル平和賞のお墨付きを賜ることについては構いませんから、ということくらいは、もうお見通しのことかも知れませんね。

投稿: asa | 2016年9月25日 (日) 11時07分

これを口実に解散論が出てますが、アメリカがナンバーワンというポーズ取り説が有力視されます。

投稿: ましま | 2016年9月25日 (日) 12時49分

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