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2016年9月 2日 (金)

秋サバと原発

 「秋」とくれば俗諺の筆頭格として「秋ナスは嫁に食わすな」。なぜか、については検索機能に任せるが、「秋サバは嫁に食わすな」というのもある。いずれも旬の味として最高の賞味期限を指しているのである。秋ナスは、ズバリ今の時期だが、秋サバはもっと遅く、晩秋の脂がのりはじめてからのようだ。

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 ただ「鯖街道」というのがあるのは知らなかった。鹽街道なら、上杉謙信が宿敵武田親権のもとに塩を贈った、いわゆる「敵シオ」の越後から信濃に至る街道が有名だが、サバ街道は若狭湾が京に向かういくつかの街道をいうのだそうだ。(写真は福井県・熊川宿)

 若狭から運ばれた鯖が京の都に着く頃には、ちょうどよい塩加減になったと言われ、京都の食文化の中に今も若狭の魚が生きている。地元では遺産登録などして観光に役立てたいという考えもあるようだ。

 ところが、若狭湾といえば他の地方にいる者にとって、サバではなく「原発」だ。敦賀発電所に2基、美浜発電所に3基、大飯発電所に4基、高浜発電所に4基、もんじゅに1基、計14機の原子力発電所がある。

 その一部は他に先がけて運転再開をはじめている。もし万一のことがあればサバではなく、一刻を争う避難の人や車で溢れかねない街道だ。江戸時代にさかのぼる由緒ある街道をそんなことに生かさないよう、地元の人にはそれを先に考えてほしかった。

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コメント

鯖が大好物の私の場合は、「鯖街道」はテレビの特集番組などでよく知っていましたが、、「秋サバは嫁に食わすな」は初耳でした(coldsweats01

投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月 3日 (土) 14時15分

今はおいしいものを真っ先に嫁に食べてもらわないと、食卓がにぎわいません。
ご当地もの、ここは梨ですがそろそろ終わりです。

投稿: ましま | 2016年9月 3日 (土) 18時32分

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