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2016年9月28日 (水)

物・者・もの・もつ

 日本語はむつかしい――の続き。「もの」という場合、人は「者」、それ以外は「物」と相場が決まっていて、使い分けにそう苦労しない。ところがこれを分析してみるとなぞの山だった。

 「あの人はおおものだ」という場合「大物」と書き、なぜか「大者」とは書かない。「あの人は人物だ」というほめことばでも「物」を使う。そういえば「動物」に対し「人物」という。最初から人は「物」なのだ。「物」の範囲は数えきれないほど多い。

 物体だけにかぎらず、できごと(事象)、きもち(心象)にも使う。たとえばこんな具合だ。分類には自信がないが(笑)。

▼心象
ものにこだわる ものかなし ものたりない もののけ ものさびし もののみごと ものわすれ ものごころ
▼事象
ものかき たまもの ものたし ものごと ものがたり かりもの  
▼現象
はれもの できもの さるもの 
 
 食物と進物と貨物は物を(ブツ)と読まず(モツ)と読む。なぜだろう。食物には、干物、煮物があるが焼物とは陶器のことで、焼き芋や焼き魚・焼肉などを焼き物と言わない。こんな区別、外国人には無理だろうな。着物はすでに英語化しているが、反物や指物など日本独特の物はどう訳すのだろう。

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コメント

大者なら、単に体が大きい人、それに対し「大物」は「器量が大きい」を意味するということでしょうね。

物集(もずめ)、物生山(むしやま)という難読語も有るようです。

投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月29日 (木) 15時37分

物・物のつく語を考え、メモに取っていたら100を超してしまいました。ものの役に立ちそうもないのでやめました。

だけど、物集(もずめ)、物生山(むしやま)は、さすがに入っていませんでした。

投稿: ましま | 2016年9月29日 (木) 21時07分

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