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2016年8月

2016年8月31日 (水)

ロボット兵器禁止②

 24日にロボット兵器のことを書いてからAI(人工知能)関連の報道には敏感になった。こうやって10年以上ブログをやっていても、コンピュータソフトはこのところ目の敵だ。

 最近は頼みもしないのにページに入ってきて仕事の邪魔をしたり、内蔵ソフトを書き換えたり、個人情報をさぐり出して広告に使ったりする。

 かつては、ゲームソフトをベーシックで作ったこともあったが、寄る年波でどうにも追いつけず、昨今は、AIなど魑魅魍魎の住むようなところに見えてしまうのだ。

 ロボット兵器は、イスラエルで発達し、ガザ地区などの攻撃に、兵士のかわりをさせられている。兵士を敵地に入れて犠牲者が増えれば、当然攻撃を自制せざるを得なくなる。

 しかし、ロボットなら破壊されても軍需企業で量産できる。つまり兵士の人命に配慮する抑止力が機能しなくなるという恐ろしい結果を生む。どんな残虐行為をしても、相手が機械とあれば戦争犯罪で裁くこともできない。

 また、開戦や終戦の決断や、先制攻撃をするかしないかなど作戦分野は、膨大なデータ処理を瞬時にこなすコンピュータの得意分野ではないか。その判断を採用したとすれば、コンピュータをA級戦犯として裁かなければならなくなる。

 AIの専門家は、コンピュータに「道徳」機能を持たせるようにする、などといっているようだが、兵器や軍事利用目的の開発は一切禁止するのが筋ではないか。その前に、各国が競ってこれらの研究に予算をつけることからやめなくてはならない。

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2016年8月30日 (火)

今日は空爆記念日?

 シリアでは、毎日のように誰がどこを空爆したなどということが記事になる。

 その空爆が世界で最初に行われたのが、102年前の今日である。ドイツはフランスに8月2日宣戦布告、第一次世界大戦が始まった。そして30日、ドイツ機がパリを空襲、爆弾を投下した。

 東京大空襲も広島・長崎の原爆も、すべてこの日に端を発しているのである。これまでに空爆で一般市民が何人死んだのか。その統計を塾頭は知らない。

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2016年8月29日 (月)

記録的台風雑感

 台風が東北地方に直接上陸すれば統計を取り始めてから初めてだという。それがいつかと思ったら1951年以来というから、「なんだ、最近じゃないか」と思った。

 だけど65年前は、いつのまにか大昔になっているのだ。ラジオの天気予報が無くなったのは1941年12月の日米開戦と同時期。天候も軍事機密になった。

 戦後すぐ再開されたが、「平和が来たんだなあ……」と改めて実感した。そして、台風情報もその強さを中心気圧ヘクトパスカルではなく、伝統的単位、水銀柱ミリバールで表現した。

 さらに、中心の予想ルートも放送されている。疎開先の母子家庭である我が家には、祖父が泊りに来て、戸を板で覆うなど万全を期してくれた。翌朝、台風の目が通り一瞬青空の広がっているのを目にした。

 台風は、何号ではなく、米軍がつけた女性の名前が使われた。大きな被害を出した「キャスリン」とか「キティ―」などを覚えている。1951年より前の時代である。

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2016年8月28日 (日)

刺青流行の可能性

 ”オリンピックは終わった”という感じの日本だが、これからパラリンピックがあるのでまだ途中である。そこで感じたことに、刺青を施した選手が日本人以外で多いことがある。聞くところによると、欧米人は成人の10~20%が刺青をしているということである。

 日本では、温泉の「刺青おことわり」など、「ヤクザ」という連想があるのか、あまりいい印象を持たれていない。しかしそのうち、「グローバリズム」の波にさらされ、日本でも過去のものとなるかもしれない。

 塾頭は、これまでも書いてきているように「♪パーマネントは止めましょう」のはやりうたで育った年代だ。子供でも、「身体髪膚これを父母に受く。あえて毀傷せざるは孝の始めなり」の孝経の訓えは知っていた。

 だから、整髪と爪を切ること以外は身体に手を加えることをタブー視する習慣から抜け切れない。せっかくの「黒髪」を茶パツにするのは、サッカーの本田など、試合中いる場所がすぐわかるのでいいが、それ以外は反対である。

 シンクロナイズドスイミングや体操床運動の選手が刺青をしても、ドーピングでないからいい、と言うことになるのだろうか。そのうち刺青の入れ方まで採点基準になるとか……。

 オリンピックのギリシャ彫刻は生まれたままの姿。それがいいとも言えないが、120億円もかけて首相がマリオの扮装で出現するのと同様、あまり見たくないもののひとつである。

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2016年8月27日 (土)

AI、やっとベスト10入り

Dscf2883_2 本塾は、この24日に「ロボット兵器禁止」という題でAI(人工知能)をはじめて取り上げた。また、22日には「いい国ランキング」で、ランキングというのは、あまり好まないが、オリンピックの国別メダル獲得数など現状把握にはわかり易い道具であるというようなことも書いた。

 今回は、AIの国別論文数ランキングである。あえてまたランキングを取り上げたかというと、塾頭はこれなら日本はトップクラスだと思っていたら、ベスト10にすれすれ滑り込み。特許数はアメリカを上回っていたのが10年前から逆転、直近はゼロすれすれになった。

 ロボット兵器はごめんだが、医療分野など、どうなっているんだろう。アメリカがダントツなのは、世界の頭脳がシリコンバレーに集中するためらしいが、こういったことも米国一極主義ではなく、多国主義でバランスの取れた発展をしてほしいものだ。(写真図版は、毎日新聞)

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2016年8月26日 (金)

民進党が見えない

 佐藤千矢子毎日新聞論説委員は、26日付同紙のコラムで普天間基地の辺野古移転について、与党内からも移転先について「考え直さなければ」という意見が出始めた、と書いている。

 本塾は6日付で「蓮舫氏に期待する条件」、16日付で「安倍首相の変身があるか?」を上げた。いずれも民進党に向けたものだ。

 「安倍首相の変身があるか?」は、核兵器廃絶の機運が、国内外に高まってきた背景のもと、それに乗るのが安倍延命策に有利と見れば、「核の傘論」に固執せず変身するかも知れない、そうすれば、民進は遅れをとって自・公の後塵を浴びることになる、という内容だった。

 冒頭の、与党内における辺野古移転断念論は、どういう筋の誰が行っているのかわからないが、アメリカが辺野古移転しかないように言っているのは、米軍の都合というより日本政府による強硬姿勢の足をすくうようなことはできない、という底流を知っているからに違いない。

 民進党も、民主党時代の鳩山首相失脚トラウマもあって、辺野古移転反対を公約できず、「賛成」のままだ。与党が先に方向変換したらもうだめだ。安倍延命の思惑通りになり、政権交代はなしになる。

 自民の新・二階幹事長は、安倍人事では考えられなかった親中・親韓を建て前とする議員の起用だ。女性天皇容認を説き、天皇生前退位の意向にそえる皇室典範改正にも積極的な発言もしている。

 そんな時に、「岡田さんは好きだけど、つまらない男」発言はないだろう。国民は、民進党に怒っているのを忘れてないか。蓮舫さんは、期待しているだけにがっかりだ。

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2016年8月25日 (木)

慰安婦問題とオリンピック

 岸田外相は、日韓外相会議で元・慰安婦問題に関連し、韓国が設立した財団に10億円を拠出する方針を伝えた。

 塾頭はこれまでたびたび言ってきたが、慰安婦問題で、強制連行などあり得ないし、性奴隷状態も通常の神経が麻痺する最前線ではあったかも知れないが、現場を見たわけでもないので、何とも言えず、事実には立ち入れないと思っていた。

 また、元・慰安婦の証言を「うそだ」と言える資格も全くない。、ただ、日本政府が何らかの対応をすることが必要だ、と考えていた。その結果打ち出された河野談話とその措置は、最低限容認される線として受け止めていた。

 それが、政治利用や反日感情を高めたい人たちの動きで再びむしかえされた。日本側にも責任の一端はあるが、その間、理性や知性の働く余地が全くない、感情論だけで終始したことは残念だった。

 今回の決着は、どう見ても双方の主張や原則論をパスした「つかみ金解決」で、双方とも勝負は負け。これで三度むしかえされることが無くなれば、「結果良ければすべてよし」ということになるかどうかだ。

 しかし、今回の結果が日韓の新しい潮流に中で進んでいったという感じも否めない。塾頭は、『朝鮮日報』日本語版のコラムの中にそれを見た。やや長い引用で気が引けるが、日韓友好のためとお許しをいただきたい。

【コラム】孫基禎と朴柱奉、恥辱から誇りになった日章旗
1936年8月9日、ベルリン五輪のマラソン表彰台の一番上に孫基禎(ソン・ギジョン、1912-2002)が立った。彼のマラソン制覇は民族の快挙だったが、金メダルを首に掛けた表情は暗かった。植民地下の朝鮮を生きていた孫は、記念品として贈られた月桂樹の苗木で日章旗マークの入った胸部を隠した。

 日本の国歌が演奏され、日章旗が掲揚される間、彼はまるで罪人のようにうつむいていた。サインを求められると日本式の氏名ではなくハングルで名前を書き、その横に韓半島(朝鮮半島)を描いていた24歳の青年にとって、表彰台の上での短い時間は忘れたい記憶だったことだろう。

 それから80年がたった今年8月19日、リオデジャネイロ五輪のバドミントン競技が行われたリオ中央体育館で、日本の松友美佐紀、高橋礼華組が女子ダブルスで優勝を収めた。準決勝で韓国のチョン・ギョンウン、シン・スンチャン組を抑えて勝ち上がった2人は、史上初となる五輪バドミントンの金メダルを日本にもたらした。試合の後、喜び合う2人の後ろに見知った顔があった。1980-90年代の韓国バドミントン界のトップスターで、バドミントンで名誉の殿堂入りした朴柱奉(パク・ジュボン)監督(51)だった。日本の選手たちを抱きしめた彼の左胸には、日章旗がはっきりと見て取れた。

 朴監督は2004年から13年間、日本の代表チームを率いている。バドミントンの強くなかった日本に監督として赴任した彼は、日本チームの体質を変えた。代表チーム専門の練習施設を作り、合宿トレーニングを導入する一方、根の深い敗北感を払しょくしようと努力した。(中略)

自国の好成績を目にした日本の国民は「朴柱奉監督がいなければ、日本のバドミントンが日の目を見ることはなかっただろう」と拍手を送った。それは私たちにとっても新鮮な驚きだった。

 朴監督の胸の日章旗を指して「親日派か」とそしる人もいなくはなかったが、それよりも多くの人が「日本が韓国人に学び金メダルを獲得したとは、本当に誇らしい」という反応を見せたのだ。朴監督の胸の日章旗を指して「親日派か」とそしる人もいなくはなかったが、それよりも多くの人が「日本が韓国人に学び金メダルを獲得したとは、本当に誇らしい」という反応を見せたのだ。

 国を失っていた80年前には世界で1位になっても消したかった「恨(ハン=晴らせない無念の思い)」のこもった日章旗が、今回は韓国の能力と優秀さを世界に伝える誇らしい成果の象徴となった。韓国人の手で成し遂げた世界1位という結果は、韓国人の胸に付けられた日章旗がもはや恥辱ではなく、誇りになり得ることを示した。

 これはスポーツにだけ当てはまることではない。日本の植民地支配からの解放後、韓国は数多くの分野で日本の技術を学び、それを基に日本を超えるため汗を流してきた。自動車や半導体の発展は、そうして成し遂げられた。真の克日(日本に打ち勝つ)とはこういうことだ。

 克日は騒々しく叫ぶスローガンではなく実力の問題であることを、日本代表を率いて五輪のトップに立った朴柱奉監督が示してくれた。彼が今大会で成し遂げた成果と送られた拍手が、韓日両国が歴史問題の痛みを乗り越えて新たな未来に向かう契機となるよう期待したい。

イ・スンフン・スポーツ部記者

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2016年8月24日 (水)

ロボット兵器禁止

Dscf2879

 今朝の毎日新聞1面に、本塾は大きなショックを受けた。基本方針として、あくまでも過去の歴史を中心に、人類を頽廃させる戦争をなくするかを柱としてきたからで、新兵器にはそれほど関心がなかった。

 同紙は2面、3面にも関連・特集記事を配しているが、そこでAI(人工知能)は「火薬、核に次ぐ第3の革命的兵器」になると解説し、警告をしている。当塾も無人爆撃機の無差別空爆などを非人道的として非難してきたが、より深刻である。

 憲法については、③項を加え自衛隊の存在を認めた上で、海外派遣は、地域制覇などを目的とする武器使用は通常兵器であっても携帯を禁止するという立場であった。どういう理由があろうと「侵略」ととられることはできないようにするためである。

 さらに、専守防衛のためならそれに必要な備えと兵器開発はあってもいい、あるべきだとも思っていた。制海権、制空権を完璧に維持すれば、ミサイルの撃ちもらしがあったにしても、国土が占領されない限り戦争に負けることはない。

 もし、仮想敵国が核攻撃や、国土を占拠をしたいと思っても、日本国憲法が機能している限り、膨大な人的犠牲覚悟でやってくるはずはない。しかし、ロボット兵なら破壊されても、追加大量生産することにより企業が儲かる。

 ロボット兵をどんどん侵攻させ、住民や政府を追っ払ったあと、人間が後を追って無傷で侵攻・占領すればいいのだ。報道がイスラエルなどの兵器開発を追求しているのを見るのは初めてだが、アメリカ、イスラエルはもとより、ロシア・中国も研究・開発には相当力を入れているようだ。

 写真の右下・題字下を見ていただきたい。「自動運転統一基準へG7が来月合意」という記事紹介がある。来月23日から軽井沢で開かれる、G7交通相会合の共同宣言に盛り込むという合意ができそうだ、ということだ。

 現在、自動運転の国際基準作りは国連の専門家会議で議論が進んでいて、日本とドイツが共同議長を務めており、EUや韓国などが参加しているが、米国、カナダ、中国などは参加していない。

 これは民生用自動車のことだが、なにか、不参加は核兵器廃絶条約に対する核保有国の対応を思い起こさせる。ロボット兵器輸出のため、あらゆる制限は排除しておきたいということではないか、と邪推されても仕方ない。

 ロボット兵器に話を戻すと、クラスター爆誕禁止などで実績を上げた「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」は、今年4月、ジュネーブで非公式専門家会議を開催し、自律型致死兵器システム(ロボット兵器のこと)規制の是非などを公式に議論する方針を決定。17年にも政府専門家会合を発足させるという。

 さて、日本はどういう対応をするのか、クラスター爆弾は、当時、自民・防衛当局が日米安保を理由に禁止反対を堅持したが、公明党と福田首相が覆して賛成に回った。ここに、全国民が監視しなければならない新たな問題がまたふえた。

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2016年8月22日 (月)

見たくなかった五輪映像

●選手より大げさに喜ぶ監督。

●「楽しんできたい」が定着したと思っていたら、メダルを取って泣きじゃくる選手。

●専用機まで使って、道化役を買って出る一国の総理。

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いい国ランキング

 オリンピックでメダル獲得国別ランキングというのが毎日ニュースにのる。ナショナリズムをくすぐる道具だが、気にならないわけでもない。ちょっと古いデータで申し訳ないが、「いい国ランキング」というのがあったので紹介しておこう。

 2016年1月20日、スイスのダボスで開催された「世界経済フォーラム」で、米週刊誌『USニューズ&ワールド・レポート』が世界の「最高にいい国」ランキング(Best Countries)を発表した。60の国を対象に、1万6200人以上のビジネス・リーダーなどが9つの分野と75の基準で評価し、ランキングを作成したという。

【世界の最高にいい国 トップ10】
第1位:ドイツ
第2位:カナダ
第3位:イギリス
第4位:アメリカ 
第5位:スウェーデン
第6位:オーストラリア
第7位:日本
第8位:フランス 
第9位:オランダ 
第10位:デンマーク

 以上のうち3位イギリスは、EU離脱で先行きが不透明になり、何が起きるかわからないのと、アメリカもトランプ現象や銃乱射事件が後を絶たず、中東処理の方向性に疑問を残すので、塾頭評価ではベストテン落ち確実。

 なお、その判断基準として示されたのは次の9項目である。

◆1:楽しさ、魅力、安定した気候など「刺激・アドベンチャー」。
◆2:人権や男女平等、環境への配慮、宗教の自由など「市民の意識」。
◆3:文化面での流行・洗練度、影響力など「文化的な影響力」。
◆4 :世界市場との繋がり、技術的専門知識、教育を受けた人口割合など「企業精神」。
◆5:身近な文化、豊かな歴史・料理など「歴史的背景」。
◆6:独自性、活性化など「原動力」。
◆7:税、安価な製造コスト、組織の腐敗など「企業への市場開放度」。
◆8:政治面・経済面での影響力、軍事力など「世界での影響力」。
◆9:食料・住居、教育の質、医療福祉、雇用・政治的な安定、個人の自由など「生活の質」。

 フランス、オランダもISなどにテロの標的とされる危険があるので同様。すると、日本はメダルに手が届くかどうかの位置にくる。核廃絶・軍縮、そして人権や平和などに熱心なニュージーランド、スイス、ノルウエー、南アフリカ、アイルランドなどは、ぜひベストテン入りをさせたいものだ。

 以下は塾頭独断。逆に現在戦闘や、それに近い殺戮が繰りひろげられているワースト10。

シリア ウクライナ リビア イエメン マリ 南スーダン アフガン パキスタン トルコ エジプト

 このほかに国内に多くの他民族を擁し、差別や不満がから分裂の危機をかかえ、あるいは他国の政争に介入し、新帝国主義な膨張で危機を醸成して国内の団結をはかるという、ある種の宿命をかかえている国が3巨大国である。

 アメリカは国として独立してから240年。現在のロシア、中国も日本の明治維新後にできた新興国で新しい国だ。そういった意味での洗練された伝統というものが感じられない。大国ではないが、統合の糸口も見とおせない朝鮮民族の南北2国も同様で、危なっかしい行動が多い。

 日本は、これからどういう道をたどるべきか、他国追随ではなく深く考えてみる時期に来ている。

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2016年8月21日 (日)

秋来ぬと

「所により猛烈な豪雨、雷、雹、竜巻にご注意ください」Dscf2871_2


天気予報で口癖のように毎日繰り返されました。まだ続いているようです。雲も、かつては大きな入道雲が二つ三つ山にかかるという風景でしたが、今年は海でも山でも平地でも、ところ構わずニョキニョキと発生。その間に、ノッポなこけし型も交じっていたり。Dscf2867_2


 やっと、違う雲も出るようになりました。いわし雲、うろこ雲ならぬ「魚の骨雲」、「新鋭ジェット戦闘機雲(ちょっと無理かな)」――

  秋来ぬと目にはさやかに見えねども
  風の音にぞおどろかれぬる
       (古今和歌集・藤原敏行)

 昨今は、雲の形まで風情がありません。

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2016年8月19日 (金)

リオ連想

 テレビは、連日オリンピックの満載。にぎやかなことである。リオといえばカーニバルがこれまでの映像の定番だった。日本の阿波踊りのようなものでる。盛り場、そしとて辻から辻へとにぎやかに踊る。そもそもの始まりはどこか。陸上競技→箱根駅伝→藤沢遊行寺坂→一遍和尚という連想になった。

 時宗の踊り念仏は、鎌倉時代一遍和尚の布教の先々で流行した。そして東海道から鎌倉に向かおうとしたところ、幕府に押しとどめられた。街道からの分岐点となる場所が藤沢である。そこを根拠にして布教につとめたことから、没後弟子たちが今に残る遊行寺を造営した。

 乞食坊主で民衆と同じレベルで苦楽を共にした一遍にとって本山など必要はなかった。真言・天台・禅のような権力からの保護や支持もなく、鎌倉仏教といわれる日蓮とか法然・親鸞を開祖とするメジャー教団とは違うが、「時宗」として生きつづけ、法灯が消えるようなことはなかった。

  はねばねよ 踊らばをどれ 春駒の
        のりの道をば しる人ぞしる
                 (『聖絵』)

 「のりの道」の”のり”は乗る、(調子を)合す、法(のり)の3つにかけられる。大衆の自由奔放ではじけるような踊躍念仏は、あきらかに一代で消える新興宗教と違って、しっかりとした法理の支えがあったのだ。しかし、秩序に重きを置く既存勢力からの支持はなく、目を背けられるようなこともすくなくなかった。

 「念仏する時は、頭をふり、肩をゆりて、おどる事野馬のごとし、さわがしき事山猿にことならず。男女根をかくすことなく、食物をつかみくひ」 
         (『天狗草紙』)

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2016年8月18日 (木)

安倍首相の変身があるか?

 前回は、アメリカの核先制攻撃を是認したい安倍首相について書いた。だが、オバマの意志を継ぎそうな民主党クリントン候補が優勢と伝えられるにつれ、安倍首相が核廃絶に向かって大きく変身する可能性がある。

 これは、去年の終戦記念日の首相談話で経験している。しかしその後安保関連法を強行採決したように、彼の本質が変わるわけではない。民心をつかむテクニックにたけているだけで、民進党;の蓮舫党首への期待などでは到底追いつけない。6日に書いた「蓮舫氏に期待する条件」に、「核兵器廃絶」を掲げないと安倍自民の後塵を浴びることになる。

 それは何故か。11月の7、8日千葉県佐倉市で、核兵器廃絶を目指す国際NGO「平和首長会議第6回総会」が開かれる。ちょうどアメリカ大統領選と同じ日である。同会議は、国内の全自治体1741の94.3%が加盟するが、塾頭がホームページなどで調べるともっと多く、ほぼ100%近くになるのではないか。総選挙には現れない「国民の意志」である。

 さらに、核軍縮に関する国連作業部会が、核兵器禁止条約交渉の来年中開始を求め、これを支持する国が、国連の過半数を越え107カ国に達した(毎日新聞8/18)。そこで、どういう議論が交わされ、どういう決定がなされるかが問題になる。

 「核保有国がいなければ何もできない」という考えは通用しにくくなっている(メキシコ、ホルヘ・ロモナコ国連・国際機関代表部大使=前掲紙)。また、日本を含め「核保有国との合意を見出したい」という考えは、核保有国を元気づけるだけと見られている。、決議阻止ではなく前進させるための手段とせざるを得なくなるだろう。

 前述の首長会議は、国連に出席し発言の機会も与えられる。米・トランプ氏や、日本をはじめ右派勢力が捕らわれている核の傘論が、いかに陳腐なものであるか、また、核廃絶が空論でないことを国際市民証明する日が近いような気がする。

 核の傘がまともに機能する時代は去った。唯一の被爆国が世界をリードできる貴重なチャンスをものにするのは、安倍か蓮舫か?。

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2016年8月17日 (水)

核・先制攻撃

 「<安倍首相>核先制不使用、米司令官に反対伝える」として、以下のような報道があった(毎日新聞 8月16日・東京/朝刊)。また、同紙の17日付の朝刊によると、官邸筋は、首相はハリス氏にそのよぇな話はしていないと否定したというが、外務省や自民党の方針が、その方向にあることには違いないもようだ。

 【ワシントン会川晴之】米ワシントン・ポスト紙は15日、オバマ政権が導入の是非を検討している核兵器の先制不使用政策について、安倍晋三首相がハリス米太平洋軍司令官に「北朝鮮に対する抑止力が弱体化する」として、反対の意向を伝えたと報じた。同紙は日本のほか、韓国や英仏など欧州の同盟国も強い懸念を示していると伝えている。

 「核兵器のない世界」の実現を訴えるオバマ政権は、任期満了まで残り5カ月となる中、新たな核政策を打ち出すため、国内外で意見調整をしている。米メディアによると、核実験全面禁止や核兵器予算削減など複数の政策案を検討中とされる。核兵器を先制攻撃に使わないと宣言する「先制不使用」もその一つだが、ケリー国務長官ら複数の閣僚が反対していると報道されている。同盟国も反対や懸念を示していることが明らかになり、導入が難しくなる可能性がある。

 オバマ周辺などでは、唯一の被爆国でありながらオバマの足を引っ張ろうとする日本に怪訝な目を向けているというが、そうだろう。日本がどれだけ懸念しようが、オバマが核ボタンを押すことはありえない。

 核保有国で唯一先制攻撃を否定しているのは中国であるが、日本は北朝鮮の核開発エスカレートの抑止力のためとしている。そんなことがこわい金正恩くんなら、とっくに開発をやめているだろう。

 核で先制攻撃を仕掛ける国などない。それは、自国のみか、世界の破滅を意味するからだ。外務省筋がそれをいうのは、「核先制」というより、日米安保とかNATOなど強固な同盟関係をてことして外交に臨むための道具にしたいということだろう。

 それ以外は、ツッパリ右翼の戦争好き人間の妄言に過ぎない。しかし、オバマにとっては核実験禁止・核軍縮・核廃絶に向けての一里塚になるものだ。先制攻撃がどういう結果を招くか、すこしでも歴史をかじったものなら自明の理である。

 満州事変、ベトナム戦争、イラク戦争……、すべて先制攻撃で始まっている。しかも、先制攻撃しなければならない理由がなく、すべてが謀略がらみである。真珠湾攻撃も事実上先制攻撃だ。そして何故か、すべて仕掛けた方が事実上負けてしまうのである。

 先制攻撃をするのは、アメリカ?。報復攻撃を受けるのは、効果の疑わしいアメリカ本土ではなく、集団的自衛権をうたい上げた安倍・ニッポンだ!。日本の核廃絶への悲願は、安倍退陣を1日でも早く実現させることにある。

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2016年8月16日 (火)

INDEX⇒おすすめ

プロフィルを兼ねています

☆「既著」
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_1c6b.html

シリーズ紹介

【操作】☆はほぼ連続していますので、URLをクリックし、記事の上にある《****》の゛《゛または゛》゛マークで前後の記事に移動してください。★は専用カテゴリがあるのでサイドバーの該当カテゴリをクリック、さかのぼってください。

====================

☆大正デモクラシー①~③
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post_76b0.html
☆『日本之禍期』1~4
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_553c.html
☆反戦・護憲論の行く手1~10
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-a27b.html
☆朝鮮・韓国1~23
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-43ca.html
☆歴史編・戦争とは1~5
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_052a.html
☆日中関係史考1~12
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-aa6d.html
☆異説・天智天皇1~
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-6fbe.html
☆漂流する安保1~12 カテゴリ:「安保」
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/12_f054.html
☆EUを知る1~5  カテゴリ:「東アジア共同体」
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_95e1.html
☆アメリカの兵士1~3(PTSD関係)カテゴリ:「反戦・軍縮」
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-190f.html
☆「戦中・戦後」断片①~⑧
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-6218.html
☆「共同体」のはなし1~2 カテゴリ:「東アジア共同体」
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/1-7b39.html
☆琉球処分1~3
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/1-e8f7.html
☆斉明天皇物語1~5
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-2ba5.html
☆「たて」と「やり」1~6
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/1-0b5f.html
☆「脱・原子力ニッポン!」を1~9
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-8a15.html
☆『ソフト・エネルギー・パス』(1)~(4)
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/1-557d.html
☆「護憲の武器は改憲」という持論を9本にまとめました。カテゴリ:「憲法」
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-844b.html
☆卑弥呼史観1~付録(卑弥呼、壱与、前方後円墳をめぐる新史観)
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/1-9b1f.html
☆憲法と国家ビジョン
 新世代憲法①~②
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-a304.html
☆アメリカの心変わり 1~3(アメリカは2013年、中東政策を変えた)
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/3-19a0.html
☆核武装の歴史と将来シリーズ4編
「名誉ある地位」今がチャンス
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-4aac.html
☆「中国の脅威」の正体 北朝鮮を含め4編
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-6278.html
☆象徴天皇 4編
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-987c.html

核武装という「マナ」
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-3f38.html
変身し続ける核武装
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-b59a.html
核廃絶⇒正念場
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☆太平洋のない日本史
連続4編 太平洋史で解ける尖閣・南沙諸島
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☆Do you know 安保①~⑤(補)http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/do-you-know-e05.html

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→シリーズとして10編連続しています。

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・護憲的改憲論にひそむ危険・軍縮立国へ…本塾の基本的な考え
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象徴天皇④

享年
  神武天皇 137  考昭天皇 93
  考安天皇 123  崇神天皇 168
  垂仁天皇 153  景行天皇 95
  応神天皇 130  雄略天皇 124

出典:『古事記』

 平成天皇はまだ若い。頑張れ!

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2016年8月15日 (月)

象徴天皇③

 8日に、天皇個人の思いという形で「おことば」が発表された。その核心は「既に80を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」ということにつきる。

 ほかに、摂政制度の採用を疑問視したり葬送行事などの煩雑さに触れた部分があるが本筋からはずれた話だ。やはり、象徴天皇のありかたを追求し、信ずるところを完遂しなければならないという点に比重がかかっているように思う。

 マスコミは一斉に「天皇退位の意向がにじんでいる」と報じ、手早く「退位に賛成か、反対か」などというアンケートを実施し85%が賛成などという結果を示している。塾頭は、おことばの中で退位には一切触れていないことから、勝手に「日本国民の総意」などと解釈されるのではないかと、はなはだ危険を感じている。

 簡単に退位というが、それが法的、とくに憲法がらみで実現できそうにもないということは、天皇が一番よく知っているはずだ。それを承知の上で何故?という疑問がわく。ネット論壇の中で、参院選の結果などから安倍右傾化路線まっしぐらという状況に、天皇があえて一矢報いるハードルを設けたのではないかとする説がある。

 にわかに賛成しかねる憶測だが、今日の終戦記念日の戦没者慰霊式の安倍首相の式辞と、天皇のおことばには、大きな差があった。この差はもう2年連続のことだとされるが、安倍首相の戦争責任の回避へのこだわりが大きく国益を損じていることに、全国民は早く気が付いてほしい。

天皇:過去を顧み、深い反省とともに……
首相:歴史と謙虚に向き合い……

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2016年8月13日 (土)

ここまで堕ちたNHK

稲田大臣は例年、終戦の日の8月15日に靖国神社に参拝していますが、ことしは外国訪問中となることから、終戦の日の靖国神社参拝は行われないことになりました。

 これは、今朝のNHKニュースそのままである。外国訪問というのは、13日から16日までの4日間の日程で、ソマリア沖の海賊対策のために派遣されている海上自衛隊の部隊を視察するためである。

 「外交関係」ととられやすいが「外国訪問中」という言葉でごまかしている。これは自衛隊視察という、防衛大臣の権限内のことではないか。そこまでして取り繕う大臣に、ネトウヨが黙っているのがおかしい。

 内閣改造で防衛大臣になったばかりの稲田が、恒例にしている靖国参拝をやめることは近隣諸国の反発を招くとという理由でストップすることは、すでにや多くのメディアで報じられていた。NHKの言い回しは、戦中、太平洋諸島から米軍の猛攻で退却し続けたことを「転進」と表現した大本営発表と本質的には全く同じ。

 つまり、権力の体面をつくろうため、公器を利用して「ウソ」を平然とつくようになった、ということである。NHKは、ここに来て「堕ちた」というより、「そら恐ろしい」段階に達していると塾頭は断言する。

 かつては、民放を見ていても、正午や午後7時には必ずNHKにチャンネルを切り替えた。腕時計の針を時報に合わせることと、政治や社会、世界の動きなど大ニュースを、項目として見逃さないためである。

 つまり、新聞の1面の役割があったし、民放より正確だという感触があった。それが、最近は事故とか殺人だとか地方版ネタを思わせるニュースがトップで、政治関係は他紙で扱っている記者発表ものでさえ省略する。

 受信料負担に不満があっても不払い運動なんかに加担する気はしなかったが、最近は、娯楽番組の内容は民放なみ、報道や天気予報の量質とも民放が上で、受信料を払う理由が全くなくなった。

 政府自民党の中には、受信料を下げて支払いを義務化、つまり税金化しようという動きがある。「安くなるのなら」とこの案に飛びつくレベルの低い国民はいない、と信じたい。

 だが、自民党に過半数以上を与えると、こんな心配もしなくてはならなくなる!。

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2016年8月12日 (金)

日教組

 「反戦塾はGHQに洗脳されている……」などの書き込みを何度か頂戴している。終戦から東京裁判の帰趨をつぶさに見てきている塾頭が「そんなことはない」と何度言っても聞いてもらえない。やや不思議な現象だなと思っていた。

 たまたま、あるサイトでこんなのを見た。日教組のモットー「教え子を再び戦争に出すな」、この方針はGHQから洗脳されたもの、というも解釈だ。幸か不幸か、塾頭は一度も日教組の先生から教わったことがない。

 そういえば、「封建性批判」ということで日本の家族制度まで批判する行き過ぎが日教組にあり、父兄の反感を買うことがあったようだ。そうだ、右翼的発想が日教組全盛時代にならった人に多いのは、その反動かもしれない。

 塾頭がかつて労働組合に所属していた上部組織は「中立労連」といった。その頃の最大組織は左が「総評」で次が右の繊維や海員などを中心とする「同盟」であった。そのどちらにもくみしないのが「中立」というわけである。

 何と言っても強いのが「全逓」「国鉄」「炭労」の三羽烏である。前の二つは、ストをやると郵便が来ない、通勤ができないなど直接影響があるので、関心はあった。日教組は名前を知っている程度、炭労は団結の強さが有名。

 そういえば、テレビで安倍首相が参院選の応援か何かで、片腕を突き上げ「頑張ろう!」と気勢を上げる音頭をとっていたが、あれは、三池炭鉱の炭労婦人部あたりが最初である。まさか総理大臣の仕事になるとは思わなかっただろう。

 まあ、どうでもいいけど日本の経済も政治も労働組合の健全な発達がないとダメになる。アベノミクスではなく、これですよ安倍さん!。

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2016年8月10日 (水)

象徴天皇②

 マスコミ各社の調査によると天皇生前退位の賛成率は80%台後半にのぼっている。前回書いた塾頭の意見は生前譲位反対で、皇室典範の改正で摂政制度に公務の定年制を設けるべき、というものだった。

 生前退位に反対しているのは一部の右翼団体だそうだが、塾頭もその仲間か……とされてはたまらない。しかし、10%台の少数意見というのはちょっと残念!、ということになる。

 1・2年後には志願兵になるか数年後には「召集令状」が、という年代。今上天皇もすこし若いがほぼ同年代である。「召集」の手続きは役人がするが、軍隊が直接命令するわけではない。その意味は天皇の「お召」、ということである。

 一方で「兵隊にとられる」という一般的なことばがあり、決してそれを喜んでいたわけではない。それが、71年前の8月15日、天皇の決断で突然終止符を打ったのだ。ことほどさようにわれわれ世代は、「戦争」と「天皇」に深い思い入れがある。

 もちろんその年代が一様な考えであるとは言えないが、新憲法下の「天皇」のありかたについて、深く考えたことはまちがいない。しかし、「象徴」とは何ぞやについては複雑な気分があった。今上天皇は、当時、天皇制廃止論もあって先の見えない経験もしている。

 その中で、今上天皇は精一杯自分なりに考え、行為に移してきたと思う。頭の下がる思いだが、「象徴」は「象徴」。憲法の枠をはみ出すわけにはいかない。「象徴」の規定、定義はないのだから、日頃の行為や行事と密接に結びつける必要はない。

 あくまでも、精神的領域の話である。戦後昭和天皇が国内各地を回られ、「天ちゃん」、皇太子は「セミ天」などの愛称がつけられた。それでいいのだ。「全身全霊をもって象徴の務めを果たしていく」必要などはない。

 そのようなことを言うと、「象徴ではなく、元首で」などといいだす輩が出てくるのだ。

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2016年8月 8日 (月)

象徴天皇

 8日午後3時、「天皇のお言葉」放送を聞いた。改まった気持で聞いたのは1945年8月15日以来である。

 しかし、この度はマスコミが「こんな内容だろう」と推測していたままで、新味がなかった。「生前退位」を示唆するものはなく、「お気持ち」だけは推測の範囲内だが理解できた。

 さて、これからの政府の動きである。天皇の存在・身分・役割は憲法第一章そのものである。その中で重要なのは第一条の「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」につきる。

 第二条以降に世襲など、「皇室典範」に定めることの記載はあるが、やりたいからやる、やりたくないからやらない、というわけにはいかない。「象徴」となる運命であるからには勝手は許されない。したがって、「生前退位」は、「国民の総意」つまり憲法に抵触してくる可能性がある。

 安倍首相が、これをもって改憲への手ががりにしようとするなどとんでもない話だ。退位後の尊称はどうするのか。太上天皇とか上皇の復活を皇室典範で決めても、前・象徴というわけにはゆくまい。

 そうすると、やはり「摂政」しかないのではないか。「摂政」は皇室典範第十六条にあるが「天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないときは、皇室会議の議により、摂政を置く」とシビア―な条件を課している。あくまでも緊急避難的なやむを得ない措置という感じだ。また、大正天皇末期の前例があまりい印象を持たれなかったということもあるだろう。

 また、その前段に「天皇が成人に達しないときは、摂政を置く」という規定がある。成年は制定当時から18才だ。それならば高齢による「定年」があってもいいように思うが、年齢ではなく「天皇の意志に基ずき」ということでもいい。

 「摂政」では天皇の重みに欠けるという心配があるかも知れない。「象徴」は「菊の御紋章」と同じ、そう気にかけることはないだろう。天皇の地位はなくても、聖徳太子や、中大兄皇子は、歴史に残る天皇以上の仕事をしている。重みより親しみの方が大切だ。

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2016年8月 6日 (土)

蓮舫氏に期待する条件

 民進党の蓮舫代表代行は5日、党本部で記者会見し、岡田克也代表の任期満了に伴う党代表選(9月15日投開票)に出馬することを正式表明した。

 蓮舫氏は「富士山から飛び降りる覚悟だ」と述べた。野党として政権批判だけでなく対案や提案を行う「提案型の政党」に変えていくことを目標に掲げた。【産経ニュース】

 小池百合子都知事を思わせる一番乗りエントリー、○○から飛び降りる覚悟、それだけではだめだ。根回しだけは盛んにしていたようだが、岡田路線の継承には「都議会を解散」などといった破壊力がなく、政策もそのまま、と思われる。

 ①沖縄普天間移転先は最低限本土、できれば海外、②原発新設・再開ゼロの実現、の公約が必要だ。

 この点では社・共と同じになる。しかし、それだけではない。憲法9条の意図するところは死守するが、自衛隊合憲、国土自衛にかかわる点で第2項は改訂する。解釈改憲を生む余地をなくするため、現・安保条約を含めた改定案を策定する。

 前述の①、②は、民主党がもっとも人気のあった鳩山首相、菅首相の時代の政策だ。そこへ反省を含めて戻すことに何の遠慮もいらない。

 さらに、野党4党の選挙協力は、憲法9条2項の改定案ができた時他党が乗ってくれば実行に移す。保守派を抱える民進党には解党的出直しになり、そのもとでは離党者もでるだるう。

 他党と連立まで考るとすれば、他党にも解党的出直しを要求して、それをカバーする。政治に疎い塾頭の妄想と言われればそうかも知れない。しかし世界は今、政界大転換ばやりだ。それなくして、安倍体制の独走、戦前への逆コースを誰が止められるのか。

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2016年8月 5日 (金)

大きなことは言えない

 明日は広島原爆の日、例年のようにメディアがにぎわうのは結構なことだ。これまでと違うのは、やはりオバマ大統領の広島訪問と、そのメッセージの影響だろう。今日の新聞で、「胎内被爆者」という立場の方が、被爆地ガイドとして活躍されているという記事を見た。

 大統領から「謝罪」の言葉がなかったことが残念だとされているようだ。塾頭は被爆者ではないが、当時の子どもとして戦争がどういうものかは知っている。「マッチ箱一つで都市が全滅する新兵器」つまり原爆が研究途上にあることも知っていた。

 本土決戦が迫った頃、日本が先にそれを発明し、アメリカ本土を攻撃すれば戦況が逆転するのにな、と子供心ながら願っていたことは以前にも書いた。大量虐殺は無惨・違法だからやらない、けれど戦争には負けた――などの選択をする国や民族などあり得ない。

 昔の戦争は、武士や騎士の仕事だった。それぞれには守るべき道徳があった。しかし第一次大戦以後は、総力戦になり国民に多くの犠牲者を出した方が負けになる。塾頭は声を大きくして言いたい。「それが現代の戦争なのだ!」。

 オバマ大統領が謝罪の意を表するのは正しい。しかし、それをした、しない――そんな言論の高まりは、次の戦争の種になっても、世界の恒久平和に何の役にも立たない。広島の慰霊碑「過ちは 繰返しませぬから」に主語がないといわれるが、このことを言っているのだ。

 これも以前書いたことなので繰り返しになるが、テーマが「大きなことは言えない」なので、別件についてもう一度触れたい。日本の海洋進出はアホウドリの羽毛採取などで民間主導だったが、第一次大戦後は次第に政府や軍部が活発に動くようになった。

 今、中国の進出・制覇で問題になっている南シナ海であるが、西沙諸島・南沙諸島などへの進出も同じ経過をたどっている。これらの諸島は、中華民国、ベトナムを植民地としていたフランスなどがそれぞれ領有権を主張しあっていた。

 日本海軍が、南シナ海諸島を全域を軍事支配したのは1939年、太平洋戦争の前年である。そして当時日本領であった台湾高雄州に所属させた。南方の油田確保とその輸送のため必要があると見たのであろう。

 滑走路やビルまで作らなかったけれど、中国の9段線に対して「大きなことは言えない」のである。これからも日本の経験をもとに、静かな説得を続けるしかない。

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2016年8月 4日 (木)

「北朝鮮脅威」の正体④

 前回まで「中国の脅威」のシリーズだったが、ノドンを発射したニュースを受け、そのまま国名を変えてシリーズ④とした。前回の結びを、「現在の中国(人民解放軍)とは、国として戦争をしていないことになる」と書いた。ところが、毎日新聞4日付の東京朝刊にこんな記事が出た。

 佐竹敬久知事は排他的経済水域に着弾したことにつていて、「これまでと全く局面が違い、秋田が射程圏内に入っている。戦争行為で許せない」とコメントした。

 これまでも何度か書いたが、北朝鮮と日本は、ずっと戦争が続いていることになっているのだ。ソ連軍に配属されていた金正恩の祖父・金日成は、いわゆる白頭山伝説により日本軍とパルチザン戦争をしていたことになっている。

 それで日本に勝てたのだから、朝鮮半島は一体として統治すべきところ、米ソが38度線を境に分割占領した。その後朝鮮戦争が起き、全土が南北に分かれて攻防を繰り返す戦争になった。北にとって、米国とその傀儡政権韓国は敵で、いまだに平和条約が結ばれていない。

 米軍は、日本の基地から出撃し、必要物資も日本で調達した。元山港へは直接海上保安庁船が来て機雷除去をし、沈没して死者まで出した。だから米・韓同様、現在も敵国なのままなのだ。

 北は中国義勇軍の支援を受けて押し返し、再び38度線で対峙する停戦協定ができた。兵器の差でまともな戦争をすると負けるので、多用した手が工作員による内部攪乱だ。拉致したのは韓国人が主で日本人も含まれる。それを使って工作に利用する手を考えた。「拉致」問題はそこから起きたのだ。

 ミサイルにしろ拉致にしろ、到底許せる問題ではない。しかし、北も南も南北分断の責任は、それまで一体だった朝鮮を併合し、かつ大戦に負けた日本のせいだ、と思っていることである。韓国も、併合に抵抗する反日・上海亡命政府(承認した国はない)を作った李承晩を初代大統領とし、立国の正当性を憲法でうたっている。

 朝鮮人の悲願は、南北統一である。しかし、主導権は死守しなければならないという状況のもと、日本がこういう立場になっているということを、日本人のほとんどが知らない。

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2016年8月 2日 (火)

「中国の脅威」の正体③

 中国で30余年にわたり布教活動をした宣教師アーサー・スミスはその著書『支那的性格』(白神徹訳)でこう記している。

 「中国人の間では失策をとがめられることは体面を損なうことになる。だからどんな証拠があっても、体面を保たんがためには事実をさえ否定しなければならない。テニスのボールが失くなった。苦力(クーリー=肉体労働者)がそれを拾ったことは疑う余地がない。苦力は頑固にそれを否定するが、ボールの失くなった場所へ行き、やがてひそかにズボンからそれを落とし、落ちているボールを見つけて、『ここに貴方の失したボールがあります』という。」

 以上は、中国特有の文化「面子(めんつ)」について語っており、言葉自体はそのまま日本でも通用した。引用は1964年に発行された貝塚茂樹『中国の歴史(上)』によるもので、50年から100年も前のことを言っている。

 したがって、今でもそうだとは言い切れないが、5000年の歴史にはぐくまれた文化的土壌が、跡形もなくなるとは思えない。南シナ海や東シナ海関連で、中国の発する一連のコメントの中にその要素がないとは言い切れないような気がする。

 「中国の発する一連のコメント」といったが、これがまた複雑だ。テレビなどに出てくる美人女性の「外務部」発言。外務部といえば日本の外務省に当たるが発言の中味には重さがない。政府の組織は、党の指導のもとで動くため、党組織で決められた内容でしか発言できない。

 また、軍もそうだ。人民解放軍は、党の軍隊で党トップの習金平が軍事委員会主席兼ね、国務院つまり首相の権力が及ばない。それだけにシビリアンコントロールが利かせやすい反面、プライドを損じないような気配りが必要だろう。

 軍には秘密が多く、塾頭ごときの容喙する事柄ではない。一番の不思議は「中国」という国は古今東西存在しないのに、本文をはじめ当たり前のように使われていることである。「中華人民共和国」または「中華民国」の略称であろうが、このふたつの国は激しい内戦を繰り返した別々の国である。

 中華民国要人は、人民解放軍に追われて台湾に逃げこみ、国連加盟国の地位を失って現在に至る。日本が戦争をしたのは中華民国で、共産党の人民解放軍とは小競り合いを演ずる一方、内通したりもしていた。そして終戦の年には、日本軍の武装解除で武器入手を競い合い、10月には国共内戦が勃発して、日本と戦った中華民国の顔が見えなくなった。

 だから、現在の中国(人民解放軍)とは、国として戦争をしていないことになる。このことをはじめ、中国を、日本国、英国などという「国」の概念でとらえようとすると、いろいろな疑問を生じてくるのである。

 歴代、王朝が入れ代わり立ち代わり支配してきたため、近代国家とは違う発想が必要なのかも知れない。現在は、共産党王朝のもとにあると考えればいいということか。

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