« 無題 | トップページ | 「中国の脅威」の正体② »

2016年7月30日 (土)

「中国の脅威」の正体

 「中国の脅威、だから改憲」こんな理屈が大手を振るってまかり通っている。南シナ海に9段線を引いてこの領域内の岩礁は中国の領土で、飛行場を作ったりビルを建てたりしている。ここは2000年も前から中国が認知しているという文献があると主張していたようだ。

 尖閣も同様の論理で、そのうちきっと軍事占領される、と危機をあおって改憲の雰囲気づくりをするのがはやっている。南シナ海はオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所で中国の全面敗訴という、見るも無残な惨敗ぶりを見せた。

 中国国内でも、国際法上認められない無理難題を押し付けている、という良識的な意見が存在したはずだ。軍と習体制にとって、世界制覇の夢で国民を引っ張っていこうという材料にケチがついたことは深刻で、「あくまでも無視する」という強硬発言は、それを裏付けている。

 良識派に折れて後退するわけにもゆかず、権威確保のためほかの手を考えざるを得ないだろう。尖閣奪取など、中国にとってもメリットのない危険な賭けをするはずはない。

 しかし、前線のはね上がり分子によるきっかけが衝突に発展、互いに相手の非を強調することにより国民のナショナリズム火をつけ、戦争になったという例は、過去にいくらでもある。満州事変、支那事変、上海事変など、日本が「事変」と呼ぶケースはほとんどがそれだ。

 もう一つ、不安定な地域をそのままにして防衛する意図がなく、第3国がそこを利用する余地を残す、つまり鍵をかけない地域があるということは、隣接国に占領の口実を与えることになる。

 したがって、日本国民は国土を守るという強い意志を内外に示し、自衛隊がその任に当たるという決意をもっていなければならない。

 それが最大の「抑止力」で、何もしなくとも日米安保があり、集団的自衛権をうたっていればアメリカが守ってくれるはず、などというのは、幻想である。アメリカは尖閣で中国と戦争などしたくない。沖縄に大勢の海兵隊を置いておくのは危険だという考えさえ持つ。そんなのは自分で守れ、というだろう。

 「核の傘抑止力」、詳しくは述べないがだんだん伝説の域に入ってきた。ミサイル防衛、これは必要だが、軍縮のための道具だと思えばいい。

 最大の抑止力は、日本国憲法第9条の存在だ。表現に不備があれば、非戦・専守防衛の立場を強化する方向で書き加えればいい。

|

« 無題 | トップページ | 「中国の脅威」の正体② »

安保」カテゴリの記事

東アジア共同体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/66761758

この記事へのトラックバック一覧です: 「中国の脅威」の正体:

« 無題 | トップページ | 「中国の脅威」の正体② »