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2016年5月28日 (土)

伊勢志摩サミット評価

 安倍首相にプラスのポイントをつけるのは、当塾開設以来初めてのことである。それは2点ある。

 ひとつは、主要国の首脳を伊勢神宮に案内したことである。塾頭は、当初「国家神道」へのテコ入れか、と警戒したが、テレビカメラで見る限り各国首脳は、古代遺跡を見物に来たようなリラックスした表情だった。

 日本の神社は靖国しかない、というような印象を持つ外国人は少なくない。日本の原点が、2000年の前から質素、清楚で五穀豊穣・平和共存を祈る場であったことを、知ってもらうことは意義深い。

 もうひとつは、オバマ米大統領の広島訪問を先導したことである。今月13日付のエントリに「ヒロシマ訪問を喜んでいないのは多分日本政府らしいですよ」とのコメントがあったが、たしかに現地での大統領、首相の発言は、核兵器廃絶の具体的提案がなく、がっかりさせるものだった。

【大統領発言・部分】我が国のように核兵器を持っている国は恐怖の論理から自由になり、核兵器のない世界を目指す勇気を持たなくてはなりません。私が生きているうちに、この目標を達成できる事はできないかも知れませんが、たゆまない努力が破滅の可能性をすくなくすることはできます。

【首相発言・部分】核兵器のない世界を必ず実現する。その道のりがいかに長く、いかに困難なものであろうとも、絶え間なく努力を積み重ねていくことが今を生きる私たちの責任であります。

 それでも大統領の主語は「I」なのに首相は「We」であった。ここに、両国の立場が端的に表現されている。しかし、米大統領の広島訪問は世界から大きく注目を浴び、71年目に原爆を見直す機会を作ったことは大きい。またオバマの予想以上の長い演説が、原爆より「反戦」に向けられていることに塾頭は途中で気が付き、その点では意を強くした。

 中国の「日本に免罪符を与えるものでない。日本は南京に来て首相が謝罪しろ」とか、「オバマは、広島にある韓国出身犠牲者の碑も慰霊し、謝罪・補償をするべきだ」などという韓国内の声とは全く次元が異なることを、どれだけの人が読み取っただろう。

 オバマは、そういった水準にある一部の米国内世論にも、ここから訴えかけているのだ。

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コメント

ひとつは、主要国の首脳を伊勢神宮に案内したことである。塾頭は、当初「国家神道」へのテコ入れか、と警戒したが、テレビカメラで見る限り各国首脳は、古代遺跡を見物に来たようなリラックスした表情だった。

確かに、伊勢神宮に案内したことについては、「国家神道ではない」ということをアピールすることに繋がったのであれば、靖国神社以外のまともな神社そのものの存在感を向上させる結果に繋がったということにこそ、褒めたたえたいところですね。

日本の神社は靖国しかない、というような印象を持つ外国人は少なくない。

という外国人に対しては、これを逆手に取れば、この靖国神社そのものこそが、全く違う意図があり、その意図をごまかそうとするだけのカルト神社に他なりませんから、どうぞ、今後は、遊就館については、全国各地に点在する特攻隊資料館や戦争博物館と同様に、訪れて頂く分には構いませんが、この靖国神社だけは、どうぞ、そっと静かに、そのまま通り過ぎて下さいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます、ということで、どんどんアピールし絵t参りましょうか?

【大統領発言・部分】我が国のように核兵器を持っている国は恐怖の論理から自由になり、核兵器のない世界を目指す勇気を持たなくてはなりません。私が生きているうちに、この目標を達成できる事はできないかも知れませんが、たゆまない努力が破滅の可能性をすくなくすることはできます。

オバマ大統領の広島訪問での、この発言については、これはもうその通りのことであり、「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」というのを、恐らくは「安らかに眠って下さい。折角ここまで守り抜いた憲法9条を亡き者にしようとすることは、絶対に許しませんから」という意味も含まれているのではないかということにこそ、誇りを持って高く評価したいところですね。

中国の外相からは「被害者には同情に値するが、加害者としての自らの責任は絶対に忘れるな」というコメントを聞いて、これこそ、日本国民全体としては、「確かにその通りのことであり、南京大虐殺にせよ大日本帝国軍性奴隷問題にせよ、戦前の日本が仕出かした事実こそ、絶対になかったものにすることは許されることではないことは、当たり前のことだし、当時の日本国民も、お国のため、天皇陛下のため、と言っておきながら、まんまと騙されて、挙句の果てには、昭和天皇が自らの苦渋の決断により、一億総懺悔により滅び去り、これにより、近隣諸国の皆様には絶大なご迷惑をおかけいたしましたことにも、自ら招き入れてしまったということにこそ、誇りを持って、深く追わbに申し上げますと同時に、二度とこのような愚かなことを繰り返すことがございませんように、良く肝に銘じておくことと致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます」ということで、応えてやりたいところですね。

投稿: asa | 2016年5月28日 (土) 20時56分

asa さま

この原稿は、オバマ広島訪問の第一報以後直ちに起こしたものですが、その後報じられる反応評価も、そんなに違いなかったようです。

否定的にとらえようとする意見には、こじつけが多いのも特徴です。素直に受け止めれば、見えないことが見えてくることもあります。

投稿: ましま | 2016年5月29日 (日) 07時08分

否定的にとらえようとする意見には、こじつけが多いのも特徴です。素直に受け止めれば、見えないことが見えてくることもあります。

ということは、「否定的にとらえようとする意見には、こじつけが多いのも特徴です」ということからして、アメリカにせyほ中国にせよ、「こうした否定的にとらえようとする意見」そのものこそが、「公共の迷惑」であり、これをこじつけだといったところで、自らが損したくはないものの、自らが損するだけのものであり、自分で自分の首を絞めているだけの存在でしかないのだからな」ということを意味しているものと捉えれば、こうした否定的な意見そのものは、そっと静かに無視すれば、何のデメリットもありませんよね。

これによる罪悪感だけを、そっと静かに歴史の闇の中に、どんどん葬り捨ててしまうことで、国際社会全体の多極化の流れという環境変化というものも、肯定的に受け止めることにより、この中での日本国のあるべき姿というものが、次第に見えてくることで、これをキャリアカウンセリングに置き換えれば、自己理解と、環境的理解や仕事理解、合理的推論に基づくマッチングによる特性因子論や、これを行動に置き換えれば、自己不一致を引き起こす行動そのものを、合理的推論に基づく自らのメリットが他社のメリットに繋がる別の行動を取ることにより、どんどん学習しなおしていくことで、次第に見えてくるものがあるのかも知れませんね。

投稿: asa | 2016年5月29日 (日) 13時27分

主権侵害、内政干渉はすべきではありません。
同時に、されても反応しないのは過去の歴史から見ても危険です。

静かに見守るのは、時と場合によるということだけを忘れないようにしましょう。

投稿: ましま | 2016年5月29日 (日) 15時49分

主権侵害、内政干渉はすべきではありません。
同時に、されても反応しないのは過去の歴史から見ても危険です。

ということは、無視された側の立場から見た本音そのものではないでしょうか。

無視された側にとって、これが主権侵害、内政干渉だと勘違いすることになろうとも、自らが誇りをもって、どんどん涙を流し続けながら、ひっそりと泣き寝入りしていただけば、メリットこそありませんが、何のデメリットもありませんよね。

何も反応しないということで、外国人であれば、そっと静かに腹の底であざ笑いながら通り過ぎていくことにすればよいのだし、ましてや中国人や韓国人の皆さまにしてみれば、複雑な感情を抱きながらも、そっと静かに腹の底であざ笑いながら通り過ぎて下さい、ということで応えて行けば、これだけでも核心的利益に繋がることになることは間違いありませよね。

日本人であれば、複雑な感情を抱きながらも、そっと静かに暖かく見守っていくことにすれば、これこそが憲法25条で保障された、「健康で文化的な生活を営む権利」というものを保障しすることによる「公共の利益」により、分かち合うことでこそ応えて行くことにすれば、主権侵害や内政干渉とは全く言えないことではないですか?

静かに見守るのは、時と場合によるということだけを忘れないようにしましょう。

このことにつきましては、無視する際にこそ、良く肝に銘じておくこととすれば、これを個人主義のベースとするための、留意事項として、この複雑な感情そのものこそを、そっと静かに歴史の闇の中に葬り捨ててしまうこととして認識を共有することで構わないというならば、こちらこそ、それで構いませんから、ということで応えて行くことに致しましょう。

投稿: asa | 2016年5月29日 (日) 16時43分

これまでの戦争の多くは、内乱や権力抗争に乗じた武力介入で起きています。日清戦争しかりベトナム戦争然りです。

軍隊というのは戦争をしたがる組織です。したがって、主権侵害に抗議をしなかったり弱みを見せたりすることは、戦争の危険をかえって引きよせる動機にもっている、ということに留意しましょう。

その上であとは無視したり、答えないで笑っていればいいのです。

投稿: ましま | 2016年5月29日 (日) 20時02分

安倍首相と個人的に会食するなど、政権に一番近い政治記者だと言われている山田孝男が、毎日新聞の風知草で
『Youは何しに神宮へ?』2016年05月30日 
で、『すべてキリスト教国である6カ国の首脳は伊勢神宮をどう見たのだろう』と書いているのですが、
幕末とか明治期に日本を訪れた欧米人ですが、世界遺産どころか『納屋程度の建物』と大いに不評だったと書いているのです。20年ごとに新しく前と同じものを建て替えるとの発想が、そもそも真逆。
日本では生と死が一体だとか、生命の循環だとか何やら哲学的な言葉で締めているのですが、
これはG7初日の『リーマンショック直前』との安倍晋三首相の驚愕発言とも関連しているのでしょうか。
何とも不思議な記事でした。

投稿: 宗純 | 2016年5月31日 (火) 14時39分

宗純さま

台風と地震、自然災害に刃向うことの愚かさが日本人に沁みこんでいるので、西欧と違う文化が生まれたのでしょう。

投稿: ましま | 2016年5月31日 (火) 15時56分

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