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2016年5月23日 (月)

中東関連ニュース③

 熊本地震と原発、舛添醜聞、沖縄元海兵隊による強殺、いずれも日本の政治をひっくり返ってもおかしくないが、政府与党はそれをできるだけ小さく、できればなかったことにしたいといった様子丸見え。野党も倒閣の迫力などどこかに置き忘れてきたようだ。そこで、今回もやむを得ず世界大変化に繋がりそうな、国際・中東マターとする。

 この題で最初に書いたのが、ISが飛び火しそうな候補として、リビア、エジプト、アフガン・パキスタンであった。前回、リビアやエジプト機テロなどを書いたが、今度は最後の懸念、アフガン・パキスタン関連のニュースにする。

 タリバンの宗教指導者・マンスール師を、アメリカの無人攻撃機が移動中の車を射撃、死亡させたというものだ。本来、宗教指導者というのは軍事目的ではないはずだが、イスラム圏では国家を超越した存在で、すべてこれに従わなくてはならない。

 9・11テロを指揮したとして、アメリカがアフガニスタンに在住していたウサマビンラディンの身柄引き渡しを要求した相手がタリバン政権であった。最初は迷っていた気配もあるが、それに拒否する決定を下したのが、当時の宗教指導者・オマル師である。

 米軍などが侵攻を開始し、国土の大部分を制圧するのにそれほど時間はかからなかった。ビンラディンは姿を隠し、アメリカは北部山岳の洞穴などまで探すが見つからず、最後は2011年にパキスタンで米軍に発見され逮捕・殺害される。

 オマル師もそれ以上に動静がわからず、カリスマ性のあるなぞの人物視されていた。2015年に至り、2年前にすでに死亡していることが判明するのである。

 それに比べ、マンスール師は米軍にすっかり把握されており、乗った車まで追跡されている。普通なら、主教指導者を殺害すれば猛反発を受け、アメリカが手を引くに引かれなくなるはずだが、マンスール師にそんな権威は備わっていないのだろう。

 タリバン内部で権力闘争があり、これまで宗教指導者を決められなかったという話もある。それならば、アメリカも放置しておいた方がよかつたと思うのだが、CIAの情報力と、無人機攻撃の能力を誇示することはできた。

 この攻撃もパキスタン領内で行われたが、パキスタンには「パキスタンタリバン運動」という別系統の過激組織があり、国軍のコントロールも利いていない。18日から米ロを含めた4か国和平会議が開かれているが成功せず、さらに混迷を深めるようなら、この地域で過激派のIS化が進むことになりそうだ。

 (参考)
http://www.sankei.com/world/news/150916/wor1509160007-n1.html

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